まるごと柚子石鹸作ってみた(リバッチだと失敗)
手作り石鹸のレシピを探していると、いつか絶対作りたいと憧れるものに出会う。そのうちの一つが柚子石鹸。中でも、「柚子丸ごと入れる」というものがずーっと気になっていたので作ってみた。
もちろん、コールドプロセスでは到底出来上がりを待てないので、リバッチで。
結論から言うと、高温になるリバッチで柚子の香りを長く楽しめる石鹸は難しいが、柚子の色を楽しむのはアリ。
どちらかと言うとその後試した、全く加熱しない丸ごとピューレ+市販シャンプーの方が遥かに良かった。
参考ページ&レシピ。書き方がもうずるい。
こんなん読んだら作りたくなるじゃないか。
柚子×石鹸の魅力は主に3つ。
香りが良さそう
種のペクチンで泡がモチモチになるらしい
見た目(色)が良い
特に1に惹かれるので、それを再現する石鹸作りをレシピ通りのコールドプロセスではなく、リバッチで試すことに。
柚子の香りは、去年は皮や身からのオイル抽出やらウルトラ抽出やら抽出系を色々やって全部失敗した経緯がある。(柚子の香りは、失敗すると酸味も甘味も抜けた、ただの汗くさい何かになる。加熱するとてきめん。)
今回はあまり凝った事はせず、「丸ごとピューレ」からシンプルな方法でどうにかする、をコンセプトにした。
A:丸ごとピューレそのまま石鹸レシピ
材料
柚子まるごと:60g
ヘタ取った以外は本当にそのまま。
市販の固形石鹸
大好きカウブランドの無添加せっけん:100g
エッセンシャルオイルの類は無し
作り方
柚子をそのままブレンダーで粉砕
皮は厚くて水分量が少ないスカスカ系なので、果汁があってやっとギリギリピューレになるくらい。
ものすごく良い香りがする。これを風呂場で再現出来たらノーベル賞。
市販の固形石鹸を3cm角くらいに刻んで型に入れてレンチン。
石鹸重量の20%上限で水分を足したかも(乾燥しきっている石鹸の場合、水分足さないと溶解せずに膨らむ)。
1.5分くらいで概ね溶解。
完全溶解を目指して加熱すると温度が上がりすぎて、後で加える柚子の香りが汗の香りになる。加熱はほどほど。
溶解した石鹸に柚子ピューレを放りこんでよく混ぜる。
放置して固める
おお、ほんのり柚子の香りが再現されている・・・!
ただし見た目はちょっとワイルド。粒が残っている。あと、風呂掃除係が怒る予感しかしない。
その後使ってみた結果、香りはすぐにしなくなってしまった。。逆に柚子の粒々は風呂掃除上はそんなに気にならない。
B:柚子ピューレの水分だけ追加石鹸レシピ
材料
柚子まるごとのピューレ:60g
ブレンダーで粉砕済み
水:10g
市販の固形石鹸
大好きカウブランドの無添加せっけん:50g
エッセンシャルオイルの類は無し
作り方
ピューレに水を加え、味噌漉しで濾し、液体を回収(30gくらい?)
レンジで石鹸を溶解させる
溶解した石鹸に液体を20g投入しようとして30g全量投入
低温の液体に触れた石鹸が固まって混ぜられる状態ではなくなった。
レンジで液体ごと石鹸を加熱、再溶解させる
この時点で柚子の香りは消滅。失敗確定。
放置してかためる
石鹸量に対して液体量が50%を超えるとかなり柔らかくなるだろうと思っていたのに、30g全量投入してしまった。にしても石鹸が固化するのが早すぎてムリゲーだった。液体量の問題ではなかったかも、、、
結果
加熱してしまったので香り皆無。失敗、、、
C:柚子ピューレ米油抽出液を追加した石鹸レシピ
材料
柚子まるごとのピューレ:100g
ブレンダーで粉砕済み
米油:10g
市販の固形石鹸
大好きカウブランドの無添加せっけん:100g
エッセンシャルオイルの類は無し
作り方
ピューレに米油を加えて混ぜ、30分-1時間放置
ガーゼ布巾でピューレを絞り、米油と水分の混合物の液体を回収(20gくらい?)
レンジで石鹸を溶解させる
溶解した石鹸に液体を20g投入、よく混ぜる
水分だけのBレシピと違い、石鹸が固化することはなかった、、。水の比熱ってそんなに破壊力あるのか
放置してかためる
結果
ほんのり、柚子?程度の香り。失敗。この結果鑑みるに、Bレシピも加熱しなかったとしても香りはほとんど残らなかったと思われる
ただし色は掠れたマスタードって感じで可愛い(家族はカレー色と言っていたが、、)
D:まるごとピューレ+市販シャンプーのネバネバレシピ
結論から言って、石鹸よりこっちの方が香りが良い&簡単。
詳細はこっちに記録。