まるごと柚子シャンプー作ってみた
柚子を使ったリバッチ石鹸に失敗した悔し紛れにシャンプーを作ってみたら香りが素晴らしかったのと、変わった現象に遭遇したのでレシピを記録。
柚子の香りを活かすには加熱してはならない。
柚子を丸ごと使った石鹸の心惹かれる部分として、
香りが良さそう
種のペクチンで泡がモチモチになるらしい
見た目(色)が良い
があった。
しかし昨年に続き今年も、香りの良い石鹸化には盛大に失敗したため、余った柚子まるごとピューレをそのまま市販のシャンプーに投入してみることにした。
リバッチ石鹸から学んだこと、柚子の香りを温存するにはとにかく加熱しないを守ってどこまでいけるか、、、
リバッチ石鹸の失敗記録こちら
A:まるごとピューレ+市販シャンプーのネバネバつぶつぶレシピ(香りは最高に良い)
材料
柚子まるごとのピューレ(冷凍):50g
ブレンダーで粉砕し、製氷皿や型に入れて冷凍したもの
【重要】ヘタだけ取った状態の、皮も種も実や果汁もとにかく全部そのままを粉砕したもの。
市販の無香料シャンプー
カウブランド無添加シャンプー:100g
エッセンシャルオイルの類は無し
作り方
冷凍ピューレをシャンプーに投入
ピューレの解凍兼ねて一晩冷蔵庫で寝かす
混ぜたあと、柚子の粒々を濾そうと思ったら、、
香りは抜群に良い白いネバネバが出来た。シャンプーとして大丈夫か
香りが抜群にいい物体になった。柚子そのまま、甘酸っぱく華やかなくらいの香りで最高。
しかし、シャンプーとしては真っ白&粘りのある硬い液体??になった。ちなみに使った市販シャンプー(カウブランド無添加シャンプー)はそのままだと無色透明の一般的な粘度のシャンプー。なんだこのトルコアイス
どう考えても濾せる状態ではない。かなり硬いネバネバ。見た目は柚子の皮の粒々もあいまって完全にフルーチェ。硬いフルーチェ。
このシャンプーに柑橘系のエッセンシャルオイルを入れると粘度が上がる事はこれまでもあった。同じ現象?柚子のペクチン&果汁の酸が悪さをしている?変な化学変性してないかなこれ。。
とにかくシャンプーボトルで吸い上げられるような可愛い粘度ではないので、焼酎用グラス(業務用)に入れて、手で掴み取る方式で使う事に。
洗髪後の頭に柚子の粒々が残っちゃったら笑える。
使ってみたところ、めっちゃくちゃ柚子の良い香り!これだけで、頭に柚子の粒残るリスクを負って使った甲斐があった。最高。シャンプーとしては普通、いつも通りに洗えたように思える。
あと、髪がやたらストレート・サラサラになる。試しにかなりきつい剛毛天パの家族に使ったら、髪が柔らかく・くせがちょっとマシになった。これはこれでよい発見だった。
念入りに濯いだからか、粒々は(多分)頭皮にも髪にも残らなかった。
にしてもこの粒々を気にしてシャンプーしたり、頭に柚子の粒つけて出歩くのは極力避けたい。せめて味噌漉しで粒々を濾せる程度にネバネバをマシにできないものか。
B:まるごとピューレ水洗い+市販シャンプーのレシピ(香りはなかなか良い)
材料
柚子まるごとのピューレ(冷凍):50g
ブレンダーで粉砕し、製氷皿や型に入れて冷凍したもの
【重要】ヘタだけ取った状態の、皮も種も実や果汁もとにかく全部そのままを粉砕したもの。
市販の無香料シャンプー
カウブランド無添加シャンプー:100g
エッセンシャルオイルの類は無し
作り方
冷凍ピューレを室温で解凍
ピューレに水50ccを加え、洗うような気持ちで混ぜる。
茶漉しなどで濾して水分を取り除く
濾したピューレをシャンプーに投入・よく混ぜる
3時間ほど室温で放置した後、茶漉しでシャンプーを濾す
香りはなかなか良く、ネバネバもしていないシャンプーが出来た
レシピAほどではないが、香りがなかなか良い。柚子そのまま、甘酸っぱい。3時間と言わず一晩くらい放置して香りを移しても良かったかもしれない。
作る過程でピューレを水分で洗うのは、酸性の果汁と水溶性のペクチンの両方を取り除くため。水溶性の成分を取り除くと香りが弱くなるかと思ったがそうでもなくてよかった。
そもそも柚子の実は使わずに皮だけ使えば良かったという話もある。まるごとピューレにしたのが大量にあるのでしょうがない。柚子は皮だけだと水分少なすぎてブレンダー粉砕難しいしな。。
このピューレを水で洗う方法はどうやら正解だったようで、レシピAと違ってシャンプーは透明を維持、柚子の皮の黄色だけが移った状態。粘度も変わりなく、シャンプーの自重で茶漉しで濾せて粒々が気になる事もない。
シャンプーとして使ってみたところ、柚子の良い香りがほんわかする。まあよし。シャンプーとしてはいつも通りで、サラサラになるとか柔らかくなるとかは感じなかった。
次作る時は、ピューレを一晩くらいシャンプーに漬け込んでみることにする。
(おまけ)C:柚子ピューレ+市販シャンプー(粒々無し~少な目)レシピ
以下、ネバネバ回避のための試行錯誤&失敗したメモ。オススメはしない。
ネバネバの原因が柚子ペクチンによるゲル化であれば、ペクチンのものにもよるが、
加熱
激しい攪拌
アルカリにする
のどれかで架橋構造(ネバネバの原因)とやらを破壊できるんじゃなかったっけか、と遠い昔の化学の授業を思い出してみる(ほぼ覚えてない)。
柚子の香り死守のために、1.の加熱はしない。2.3.両方をやってみる事にした。
C-1:ブレンダーで激しく攪拌は効果なかった。ので普通に水で薄めて濾す方法(濾すの疲れる)
手順
ネバネバ柚子シャンプー(Aレシピ)をブレンダーで攪拌
特に粘度に変化はなかったので、シャンプー量の50%の水を投入・更に攪拌
粘度が緩くなったシャンプーを味噌漉しで濾す
味噌漉しで濾したシャンプーの半分をガーゼで絞って更に濾す
要するに攪拌は効果なかった。教科書通りのゲルじゃない様子。
普通に水で薄め、茶漉しじゃ無理そうだったので味噌漉しで濾した。
味噌漉しで濾したシャンプーを更にガーゼで絞り濾したら粒々は完全になくなった。(写真は撮り忘れた)
味噌漉しもガーゼ濾しもシャンプーとして使ってみると、香りは殆ど減っておらず、相変わらず最高。柚子は個体を取り除くと香りも薄くなることが多いのに。柚子ピューレをシャンプーにいれたあと、なんだかんだ1週間ほど冷蔵庫で放置したからか?泡立ちや洗った感じもいつも通り。
ガーゼ濾しシャンプーは、香りが温存出来て粒々リスクもないシャンプーとして、一定の成果と言える。
が、ガーゼで絞るにはかなり腕力を使う。結構疲れる。正直めんどくさい。そんなわけで、3.アルカリにする も試すことに。
C-2:重曹を投入してサラサラにした透明シャンプーを濾す方法(失敗しやすい)
手順
ネバネバ柚子シャンプー(Aレシピ)をシャンプー分で40gくらいの量に、20gの水を加えて混ぜ、緩くする(つまりB-1レシピの味噌漉し前を作る)
均一になったら小さじ1/2くらいの重曹を少しずつ様子を見ながら投入、混ぜては放置して、ギリギリ白くないくらいの状態に持っていく
茶漉しで濾す
念のためシャンプーのPhを測ったら、やはり弱酸性(元々弱酸性なうえに柚子果汁が入っているのでそれはそう)。これを弱アルカリにすべく、重曹を入れて混ぜる。と発泡してくるのでしばらく放置。本当に少しずつ投入して、うっすら透明になったような気がする・・・?で止めて放置。
トルコアイスのようだったシャンプーが透明になった!
自重で茶漉しを通る!
この方法で危険なのは、間違って重曹を入れ過ぎると香りが消える(あるいはシャンプーとして使っているうちに、汗くさい系の香りに劣化しやすくなる)点。濾すのは確かに簡単になるが、ちょっとずつ重曹混ぜるのも面倒だし、ちょっと重曹の量を間違えると復帰不能の失敗になる。のであまりお勧めできない。
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