3倍レバナスとマルチアイどちらを買うか
レバナス3倍を買おうと思った経緯
最近、これまで2倍レバナスを買っていたのはリーマンショック級の暴落が来ても数百万円は残るからだったことを思い出した。今、多分2000万円くらいレバナスがあって、今後買い足さなくてマイナス85%の暴落が来ても300万円は残る。最悪の事態でも300万円残れば自分的には安心。
理論上は、長期では3倍を買い続ける方が将来的には利益を上げることが分かっている。どんなに下がっても数百万円残る条件なら、自分の場合、資産形成の途中でいくらになろうとどうでもいい。なので今後は3倍を買おうと思い始めた。過去に遊びで買ってみたマルチアイの成績がかなりよく、ただの3倍よりマルチアイを買っていった方がより早く資産形成できるのではと考え検討してみた。
あくまでNASDAQ100関連商品に限定して、FANG+やUSテック20とかにしないのはそれらが歴史を経てないから。自分にとって信じるに足る拠り所が見つけられなかった。NASDAQ100なら40年、米国株テクノロジー・グロースと考えれば200年を乗り越えてきた歴史と、事実を元にした無数のシミュレーションが自分には安心して買っていける拠り所になっている。
以下、簡単な3倍ブルとマルチアイの比較
3倍ブル
弱点 暴落時に暴落前購入分が全て消滅してしまう
強み 上昇時は確定で昇龍拳が発動する
マルチアイ
弱点 上昇時の昇龍拳の発動がランダムになってしまう
強み 暴落時に暴落前購入分が守られる可能性がある
実績として2022米インフレショックを2倍より軽減し、販売会社は2018米中貿易摩擦、2020コロナショックを回避できたと主張している。
リーマンショックのデータを使用したシミュレーション
以下のまむすんさん公開のシミュレーション方法を使ってシミュレーションをしてみた。
前提
条件、結果ともに概算であること及び日次2倍指数の特性により下落速度や途中の上げ下げの動き方により結果は変わるためおおよその傾向がある程度の結果となる
目的
今後の暴落がリーマンショックを超えないと仮定した時、元指数(NASDAQ100(NDX))が具体的にどれだけ下落した後に3倍ブル(TQQQ)を買えば、買った3倍ブルが霧散せずに済むかを明確にする。
霧散とはリーマンショック時の底の時点でのQLDの価格未満とする。
シミュレーション内容
リーマンショック前の最高値2007年10月31日にQLDを100万円を購入した際、底値では約18万円になり約5年半で戻る。TQQQの底値をQLDの底値と同じ程度残すためには、元指数が何%下落してから3倍ブルを買えばいいかをシミュレーションする。
シミュレーション方法
リーマンショック中のどこで3倍ブルを100万円買えば、底値で18万円程度をキープできるか当たりをつけて表に入力していく。
シミュレーション結果
リーマンショック前最高値2027年10月31日から元指数が約30%下落した2008年10月頭に3倍ブルを100万円購入すれば、底値でも約18万円で耐え、約2年でプラ転する。
3倍ブルは購入時から元指数が20%を超えて下落すると霧散するため、今後リーマンショック超えがない前提なら元指数が30%下落するまで待ってから買えばそれを防げる。
結論
3倍ブルは購入時点から元指数が20%を超えて下落すると霧散することが分かった。
リーマンショックでは元指数は最大50%下落する。
元指数が最高値から30%下落するまでは下落をカバーする可能性と1分の1の実績があるマルチアイを買う。30%の下落を確認したら、霧散せずかつ下げ止まった際は上昇を確実に取りに行ける3倍ブルを買う。
実際の運用としては、逐一チャート確認はしない方針のため、半年に1度の次の情報規制解除期間(2024年8月末)中にマルチアイを買う設定をし、情報規制解除ごとに指数が最高値から30%下落していたら3倍を買う設定をする。30%下落後は情報規制解除期間ごとに元指数を確認し、最高値を更新したら3倍ブルからマルチアイに戻す。
次に考えたいこと
3倍を手放すタイミングを考えたい。
3倍はいずれの投信も2026年に償還日を迎えるため、そこで強制的に終わりにしたいと思っているが、2026年の償還日が延長される可能性もあるため。また、3倍は10年は持たずどこかで手放すものと考えているため。
補足
3倍ブルもマルチアイ未発動時もレンジかつ下落の相場での逓減に弱いがその分は考慮できていない。ただし過去の歴史において、また現在の金融情勢から未来を予想する上で数年単位の長期のレンジ下落相場はあまりなく、検証する必要性は少ないと考える。