【理学療法士】臨床研究のモチベーション(私の師匠の言葉)
大学院学んだ公衆衛生学・疫学の知識を元に健康的な社会を作りたい理学療法士のジローです。
普段は脳卒中の現場にいますが、臨床業務と同じくらい臨床研究にも力を入れています。
実際は、受け持ちの患者さんの対応だけ、十分にできていれば、臨床研究など必要なの?と思われるかもしれません。
では、私がなぜ臨床研究に力を入れるか。
それは、私の学生時代(早20年前)臨床実習指導者の言葉が強く心に残っているからです。
(その方は、しばらくして大学の教授に就任されました)
‖ 実習指導者(以下、SV) ジロー(以下、ジ)
SV:臨床に出たら、必ず並行して臨床研究をするんですよ
ジ:臨床研究とか考えたこともないです。
理学療法士は、目の前の患者さんをしっかり診ることが重要ですよね
SV:しっかり診ると言って、何をベースに診るの?
ジ:理学療法、、、理学療法学?ですかね。理学療法士ですから
SV:そうだよね。では、その理学療法学はどのようにして出来上がったの?
ジ:先人の知恵ですかね?積み重ね?
SV:そうだね。
ジローちゃんが理学療法とか、理学療法学と言っているけど、それは先輩たちが作ってきたものを使わせてもらっているんだからね。しかも、無料で。
一つ一つの実践から臨床研究になって、それを統合したものが今の理学療法学なんだよ。
もし、思った以上に効果が出た場合、それはなぜなのか?
失敗したなーと思ったら、その原因は何なのか?
しっかり振り返って、公表して「共有の知」にしないとね。
理学療法士の研究は、理学療法士にしかできないよ。
だから、ジローちゃんの世代でも臨床研究をして、新しい発見(成功も失敗も)があったら、しっかり公表してね。
そして、ジローちゃんの世代の理学療法学を作ってね。
先輩がしてくれたように、それを後輩に渡してね。
みんなで理学療法を良くしていこうね。
20年経っても、まだ鮮明に覚えているのだから、その言葉にパワーがあったのだと思います。
頑張って、臨床1年目からPTの全国学会にエントリーして、2年目の5月には初めての学会発表を終えました。
先生の言葉を、今も守って頑張っています。
はっきり言って大した事はできていないのですが、ネットを検索するといくらか自分の過去の臨床研究が出てきますし、過去の実践が未来の何かに役立つかもしれません。
まだ40代道半ばなので、少しでも理学療法士業界や世界に爪痕を残していこうと思います。
私が、臨床研究をする上で困ったことは、まず何から?どのように?をすぐ相談できる人がいなかった事です。
これから臨床研究を始めてみようと思う人のお役立ち記事も随時アップしていく予定です。
引き続き、よろしくお願いします!