【理学療法士】40過ぎて、高校数学をやり直した件
大学院で学んだ公衆衛生学・疫学の知見を元に、健康的な社会を作りたい理学療法士のジローです。
今年度は、内閣府戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)により支援されて実施されている東京大学医療リアルワールドデータ活用人材育成事業に選んでいただき、大規模データの取り扱いや臨床疫学を勉強しています。
次第に大きなデータを分析するようになり…。
周りに頼られるようになり…。
しかし、実務に落とし込むと、全然手が動かない。
自分が計画したり、自分のフレーム内にある物と、
周りから求められる物の違いに大きな差を感じました。
私も自覚があるんです。
はっきり言いますが
私は、「統計ができるのではなく」、
「統計ソフトを使えるだけ」という事を。
実際に実務でデータ分析をやっていても、コードを書いているうちに
「何やってるんだろう? 訳がわからなくなった」
統計学に足を突っ込んでしまった以上、途中で投げ出すのも嫌だし…。
SNSのみんなは、何を使って勉強しているのだろう?
目に飛び込んできたのは ↓
↑ かつて、本屋で中身をパラとめくった瞬間
頭痛・吐き気・悪寒・めまい・節々の痛み・痺れまで…。
これは、ダメなやつだ。数学アレルギーが強く出る人には厳しい本。
過去、大学院の統計学の時間
↑ 授業中に当てられても、のらりくらりとかわし、
計算が得意な同期達の壁に隠れていました。
教科書の数式(証明など)は、どうせ読んでも理解できないので読み飛ばしていました。
疫学でしっかり成果を出すには、もう一歩統計の事を自力でもハンドルできないと…。
もう一度、統計学の基礎と真剣に向き合おう。
青の本は一通り読み終わっていますが、「理解」というより「読み終わった」という実感なんですよね。統計の式や言葉が書いてあるという。
実際に使えなければ意味がないということで、本を探しているたら同じ著者で、統計の実務に寄った内容が素晴らしいと感じたので、この緑の本の演習にチャレンジしてみようとしました↓
11月に授業が一段落してから、緑の本の演習を開始したのですが、
すぐに手が止まってしまい、一向に前に進みませんでした。
計算力が落ちていることと、うろ覚えの事が多過ぎた事を一旦自覚して、
本格的に(逃げずに)、数学の基礎の基礎から学習を開始しました。
高校の数Ⅰ・Aの問題集で順列・確率・条件付き確率から開始し、
数式や数学的な考えに慣れることから始めました。
簡単なレベルでしっかり問題を解けるようになると自信がつきます。
PCに打ち込めば、すぐ計算してくれる式も、自分で考えてノートで計算してみると
まだ、私の頭も使えば問題を解けるんだという驚きと、
模範解答と合っていた時の「できたー!」感が、中学・高校時代を思い出す何とも懐かしい感じで、すっかりハマってしまいました。
高校時代、これくらい数学を丁寧にやってたら、もう少し違う将来があったのでは?
いやいや、
やはり、その時では何に役立つか理解できない数式を暗記して
テストの時に、それっぽく代入して、先生が出す任意の答えに辿り着くことには
よっぽどのモチベが無いと無理です。
大人になって
自分の実務に欠かせないという実感と、
勉強してて役に立ったという感じがなければ継続は困難です。
今がちょうどその時なんだろうと思います。
そして、約1ヶ月かけて、完全ではないけれど、ほぼ想定している1周が終わったところで
ついに、今日
開いてみると、「少し読める」んですよね。1ヶ月の集中的なインプットで何かが変わってきているようです。
気にしていた数学アレルギー反応も……。
出ていない。
今なら行けるかも。
ただ、この本、噂によると読み解くの数年単位だそうで…。
そもそも、線形代数とか知らんし。
どうなるか分かりませんが、アレルギーが少し克服できたようなので、楽しく勉強を進めていきます。
いつか統計検定にもチャレンジしたいです。とりあえず春までは、統計一色で駆け抜けます!