【2310:編集後記】溢れるほどの情熱を
まえがき
秋らしく、過ごしやすい日々が続きますね!
みなさまいかがお過ごしでしょうか?
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いまさらながら、弊誌のキャッチコピーは「どこまでも自由に、夢と『好き』をうたおう」です。
この生きづらい世の中で、できるだけ「よく生きる」ためには、夢や「好き」が不可欠だと思うからです。
目の前の現実を真っすぐ受け止めることは大切です。しかし、それだけでは希望が生まれないことも多いのではないでしょうか?
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たとえば貧しい国の貧しい家庭に生まれた子どもが、「自分にはお金がない」という現実を受け入れ、質素倹約に努めることは美徳です。
欲しい玩具やお菓子を我慢して、習い事に行きたいというような我がままを控える。しかし、それだけでは、状況は改善しません。
本当は進学したいけれど諦め、よりよい就職のために資格をとることを諦め、一人暮らしを諦め、結婚も諦め…ということを続けたら、どうなるでしょうか?
やりたいことを何もできず、生きる楽しみの多くを知らず、ただ貧困を耐え忍ぶうちに、寿命を終えてしまいます。
もし、この子どもに、夢や「好き」があったら?
仮に「今は貧乏で絵の具ひとつも満足に買えないけど、本当は絵を描くことが好きだ!いつか、好きなだけ絵を描ける生活をするぞ」と、固く心に誓いながら成長していったら、どうでしょうか?
なんとかしてお金を貯めて、画材を集めて、絵を描き続けて、立派なアーティストになるかもしれない。その人の絵は、きっと多くの人を感動させることでしょう。
はたまた一生懸命勉強して、実業家になって大成功して、有り余ったお金を絵につぎ込んだ生活をするかもしれない。その人の事業と、絵に関する活動は、多くの人に豊かさをもたらすでしょう。
制限の多い環境なりに工夫して、夢や「好き」を追い求めて生きることは、素晴らしいと思います。それ自体をどこまで実現できるかは別にして、きっと、自分も周りも彩られた人生になるはずです。
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どんな夢でも、どんな「好き」でも、大切にすべきです。何があっても、正義さえなくても、理不尽に奪い取ろうとするものには抗うべきです。
純粋に、私は、そういう人が好きです。
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もし「最新の研究で、ピアノを演奏した際に発生する音波は、人類の健康によくないことが分かった。ピアノという楽器は破棄しなればならない」というニュースが届いたとしても、私は自宅のピアノを捨てません。
なんとか音波を打ち消す方法はないか、せめて防音室内で弾いて被害を自分だけにとどめれば許されるのではないかと、調べ尽くすでしょう。
政府や研究機関が強硬策に出て、個人の家にやってきてピアノを回収し始めても、なんとか隠し通そうと努力するでしょう。
自分のピアノが壊されたり、奪われたりしても、この世からピアノという楽器が一掃されたとしても、「私はピアノを弾き語ることが好きだ」ということを、生涯忘れることはないでしょう。
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……ちょっと、ぽえみーが過ぎてしまいました。。
このような思想の人間が編集長をやっておりますREASNOT、今月もどうぞよろしくお願いいたします。
SSW27.犬塚モブ
犬塚モブさんは、弊誌スタッフの鈴木飛翔くんの推薦で取材しました。この5年間で初めてのケースです♪
きっかけは今年の6月。ざっくりまとめると、「人脈が広くて自力でイベントを企画できるアーティストさんってすごいよね」というような話を、つばさくんとしていたのです。
私が「そういう人を取材したいなー」と呟いたら、つばさくんが「それならモブさんです!」とイチオシしてくれました。
つばさくんからそういう風に名前が上がるのって珍しいというか、前述の通りこの5年間で初めてなので、とても興味を惹かれました。
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REASNOT Fan Magazine2
毎月1~2回更新。2023年4月以降のREASNOTの編集後記を中心に、編集長のゆるふわコラムをお届けします。
お読みいただき、ありがとうございます。皆さまからのご支援は、新たな「好き」探しに役立て、各地のアーティストさんへ還元してまいります!