【RS:lyrics】光の速度 ―Aqua Marine Requiem―
昔の楽曲の歌詞を書き残していこう企画も、はやくも第三弾となりました。今回は、2013年11月27日に発売した1st Album『My treasure』収録の『光の速度 ―Aqua Marine Requiem―』をご紹介します。
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私は小説を書くことが好きです。完成させて世に出した(新人賞への投稿など)話、一応書き上げたけどどこにも出していない話、まだ一文字も書いておらず私の頭のなかにだけある話、全部あわせて何十本もネタがあります。
そのなかの一つに『SiRent』という近未来SFがあります。
物語自体はほぼできてて、第一章から第七章くらいまであるんですが、まぁ全然納得いくように書けません。。
永遠に完成しない原因の一つが、理系的知識の不足です。
これを克服すべく、大学では環境社会学を専攻し、理系の講義も多数履修しました。しかし、科学技術は日進月歩過ぎてついていけない。。。
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そんなこんなで宇宙工学の講義を受けていたある日のことです。
前後の流れは忘れてしまいましたが、ふとしたときに教授の放った一言に、大きな衝撃を受けました。
「この世で唯一変わらないものは『光の速度』である」
意味をちゃんと知りたい方は、アインシュタインの相対性理論や光速度不変の原理をお調べください。
私の言葉でざっくり書くと、
「時間も空間も体験するひとによって変わる。Aさんにとっての10分と、Bさんにとっての10分は、長さも意味も同じではない。Cさんが立っている『東京』とDさんが立っている『東京』は、比喩ではなく、まったく違う。この世界で唯一、全存在にとって不変といえるのは『光の速度』のみである」
……なんっってロマンチックなんでしょうか。。
しかもこれ、科学的に証明されているんですよ。。。
心を撃ち抜かれた私は、すぐさまノートの隅にポエムを書き始めました。
書き始めてすぐ、「あぁこれは鎮魂歌だな」と思って。既に作品のコンセプトが固まっていたSiRentと結びついて。作中に登場する音楽家兄妹(バイオリニストと歌手)の楽曲として、歌詞を整えました。
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