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【RS:lyrics】あさひのなかで

昔の楽曲の歌詞を書き残す企画も、いよいよ最終回!

今回は、2013年11月27日に発売した1st Album『My treasure』から『あさひのなかで』をご紹介します。

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この曲は、私が上京して最初にできた友人に宛てて書いたものです。

私たちは同じマンションの隣同士の部屋に住んでいました。

引越しの日、お菓子を持って挨拶に行ったら、「ありがとうございます!私も三日前に引っ越してきたんですよ」と素敵な笑顔で言われたので、うっかりときめいてしまって。

「そうなんですか!明日、一緒にお花見しに行きませんか?」とナンパしました(振り返ると謎すぎるコミュ力)。

「いいですね!行きましょう!」と即答してくれた彼女もなかなかですね。

次の日はよく晴れていました。私たちは近くのコンビニでお弁当を買って、公園のベンチに並んで座って食べました。暖かくて、桜は満開で、たまに吹く風ではらはらと花びらが舞って、とても美しかったことを覚えています。

彼女は私の一つ年上で、北海道出身で、声優になる夢を抱いて上京してきたのだと言いました。私は当時、歌手になりたかったので、なんだかとっても感動しました。

それから、私の部屋で料理をふるまったり、彼女の部屋に泊まりこんだりしました。ふたりで渋谷に行ったり、東京タワーに行ったり、色々なところへ遊びに行きました。お互いそのマンションから引っ越しても、東京を離れても、都合をつけては会っていました。

そんな彼女に向けて作ったこの曲ですが、長年歌い続けるうちに自分の心情ともマッチして、名実ともに私の歌になっています。

さらに現在は、「彼女に宛てた曲」や「私の心情をあらわした曲」というところを超えて、『灰色の街=地元』を出て『夢とネオンの輝く街=東京』に出てきた、すべての夢追い人に贈りたい歌だと思っております。

それでは聞いてください♪

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