次世代クリエイター育成と事業拡大への道。Reaplus松元×Utatane芹沢 対談インタビュー
2024年1月に設立したインフルエンサー事務所・株式会社Utatane(ウタタネ)の代表芹沢瞬(せりざわしゅん)さんと、マーケティング支援会社・株式会社Reaplus(リアプラス)の代表松元詞音(まつもとしおん)の対談インタビューを行いました。
本記事では、Utatane設立の経緯や思い、今後の夢やプランについてお伝えしています。ラストのおふたりの熱いメッセージは必見です。
インフルエンサー事務所の運営と次世代の育成
ー松元さんから自己紹介をお願いします。
松元:株式会社Reaplusを運営しています。広告代理業を中心に、商品やサービスを展開する企業さんのプランニング、広告の運用、インフルエンサーのキャスティング、LPの制作、コンサルなどマーケティングに関することを幅広く手がけています。
また、8月にオープンしたシーシャ店の運営もしております。
ーBeaile(ベール)とUtataneの運営方法は同じでしょうか。
(株式会社Beaile:松元がCOOを務める2023年10月に設立されたプロダクションエージェンシー。事業内容はタレントプロデュース、インフルエンサー事業、D2Cブランド事業、タレント支援事業。社名は「Bell(ベル、鈴)とailes(エール、翼)」に由来し、タレントが羽ばたけるように支援することを目指している。
株式会社Utatane:同じく松元がCOOを務める2024年1月に設立されたプロダクションエージェンシー。事業内容はタレントプロデュース、インフルエンサー事業、プロモーション事業、SNSコンサルティング事業。社名のUtatane(ウタタネ)は「うたた寝」できるくらい居心地の良い場所を創り上げたいという思いから付けられている。)
松元:若干違います。どちらもインフルエンサー事務所ですが、Beaileはフォロワー数も多く、人気と知名度があるインフルエンサーが所属しています。
一方、Utataneは10代の学生さんから早めにスカウトをし、教育をして、インフルエンサーとしての力を高め、育成していくことを目指しています。インフルエンサー事務所でも、特色が異なりますね。
ーUtataneはこれからインフルエンサーを育てていくイメージですね。今、松元さんからUtataneの話がありましたが、芹沢さんも自己紹介をお願いします。
芹沢:松元さんが言われたとおり、インフルエンサーの育成に重点を置いていて、100万人をこえるインフルエンサーを育てることを目指しています。
また、企業などに案件を提供する代理店業やコンサルティング業もしています。
ーターゲットは主に10代から20代前半の世代ですか。
芹沢:そうですね。Z世代やα(アルファ)世代と言われている若い世代の認知力を高めていけたらいいなと思っています。
ーインフルエンサー事業を始めようと思った理由をお聞かせください。
芹沢:僕は大学4年生から事務所に入ってインフルエンサーとしての活動を始めて、楽しいからこそ今も続けられています。
自分は一歩踏み出せたのでインフルエンサーという活動ができました。しかし、踏み出せなかったり、やりたいけれど、どうしたらいいかわからなかったりする人たちが、たくさんいると思いますので、僕たちが見つけてあげて育成していきたいと思いがあります。
また、僕自身がさまざまな舞台にたったり、映画やドラマに出演したりしたので、同じ経験をさせてあげたいですね。そして、自分よりもっと上を目指してほしいと思っています。
ーご自身の経験があるからこその思いですね。おふたりの出会いや設立のきっかけを教えてください。
松元:Beaileと同様、バーベキューです。
そこで芹沢と会い、親交を深めていく中で彼のインフルエンサー事業を始めたいという思いを聞いて、一緒にやってみようとなりました。
僕はBeaileで実績があったので、協力できると伝えたところ快諾してくれました。
ー設立まではスムーズに進みましたか。
松元:設立は1月ですね。会ったのが昨年7月なので、スムーズというか徐々に進んでいったという感じでしょうか。
ーそれでも半年弱での設立は早いですね。
松元:はい、そうですね。
ーご自身のどのようなスキルが力になれると思われましたか。
松元:メインはコンサルやマーケティングですが、僕が役に立っているのは、Beaile同様にバックオフィスの部分ですね。
組織運営や組織管理、弁護士業務を含む法務、経理、労務業務など、シンプルそうに見えて複雑で難しい部分と言われています。
僕は決算も得意なので、資金管理を含め広くサポートしていますね。
ー大学生の頃からの経験が現在に活きているのですね。
松元:そうですね。大学の頃から、営業管理などを学び、組織のキャッシュフローを理解しました。自分の会社を設立したときにも、しっかりとした資金管理をすれば会社が潰れることはないと実感しましたね。
もちろん、大学を卒業してから現在にいたるまで学び続けています。
ー経験を活かして、これからさらに会社を拡大されていかれることと思います。
クリエイターの居心地を大切にするUtataneのビジョンとSNSの影響力
ー芹沢さんにお伺いします。 クリエイター育成において、一番大切にしていることは何でしょうか。
芹沢:社名にもありますが、居心地の良さを大切にすることです。
Utataneという事務所の名前には、「うたたねできるくらい心地よい場所にしたい」という思いが込められています。
僕がインフルエンサー活動していた最初の事務所はとてもあたたかい会社でした。フォロワーさんの数が多い人も上下関係なく親しくしてくれて、大変良くしていただきましたね。
事務所はこんなに楽しいところなんだ!と思い、同じように、居心地が良く、自分のやりたいことをできる環境を作ってあげたいと思っています。
ー素敵ですね。仕事をする上で居心地の良さはとても重要ですよね。
芹沢:ありがとうございます。自分がクリエイターとして活動しているからこそ、そう思うのかもしれませんね。
ー確かにそうですよね。
現在、芹沢さんには100万人単位のフォロワーがいらっしゃいます。芹沢さんが考えるSNSの力とは何でしょうか。
芹沢:フォロワー数だけではなく、認知度が上がることで、僕がスカウトを行う際などに「せりしゅんさんだ!」と認識してもらえることが増えました。企業さんに対してもフォロワー数100万人は確かな実績です。
今、本当にSNSは注目されていて、今後もXやインスタの信頼性や影響力はさらに高まっていくと思います。
ー松元さんにお伺いします。今後どのように事業に貢献されていく予定ですか。
松元:Beaileでもそうですが、インフルエンサー事務所の業務には、二次利用の範囲や契約期間などに関して、さまざまな問題が発生することがあります。その際にしっかりとサポートを行うことが、Utataneを広め、長期的に支援していくために重要だと考えています。
また、自身で会社を運営していますので、今後のプランなど経営面でもサポートしていきたいと思います。
ークリエイターと企業の関係も変化してきているように感じますが、いかがですか。
松元:どんどん距離が近くなっているし、依頼もフランクになっている印象です。
かつての芸能ですと、クライアントと演者の距離は離れていたかなと思います。しかし、現在はインフルエンサーと企業の距離は近く、DMなどでフランクに連絡がくることも少なくありません。これが、インフルエンサーが独立する理由のひとつだとも思います。
また、TikTokのようなプラットフォームが登場し、自分のストーリーや私生活を見せることも多く、業界全体がフランクになりすぎた分、さまざまなところに影響が出ています。
たとえば、画像の無断使用や契約上の不備、支払いの遅延など……こういったトラブルが起きないように、しっかりとサポートしていきたいと考えています。
インフルエンサー育成と事業拡大の挑戦:ふたりが描く未来像
ー芹沢さんにお伺いします。 今後力を入れていきたい事業について教えてください。
芹沢:僕たちのコンセプトでもある育成に関しては、今後も力を入れていきたいと思っています。
さらに、先月リリースしたTikTokライブにも挑戦していきます。配信ライバーを集めて、これまで以上の才能を発掘し、成長させていきたいですね。
ータレントさんの数は増やしていかれる予定ですか。
芹沢:そのつもりです。個人ができる活動は限られているので、いろいろなタレントがいた方が、クライアントに紹介もしやすいですしね。
ー選択肢も広がっていきますね。
これから起業したい方やインフルエンサーを目指す方など夢を持っている方に向けてメッセージをお願いします。
芹沢:クリエイターを目指すなら、まずは一歩踏み出す勇気が必要です。
そして、自分は何がしたいか、何が得意なのかをよく考えて、得意なことがあればそれに特化してください。全部やってみたい!だと伸びにくい可能性があります。
さまざまなジャンルを見て、もしやっている人が少ないジャンルで自分が得意なことがあれば挑戦してみても良いかもしれません。
やりたい!と思ったらまずは挑戦してみて、後悔しないようにしてください。
また、インフルエンサー活動をしていく中で、誹謗中傷を受けることもありますが、気にしないことが一番です。誹謗中傷を言う人はごく一部ですので、無視してください。それよりもご自身のまわりにいる素敵な人々に目を向けてくださいね。
ー確かに誹謗中傷は気にしないのが一番ですね。
特化するという言葉がありましたが、今はやはりインフルエンサーさんもオールマイティーよりは特化型が好まれるのでしょうか。
芹沢:そうですね。たとえば、料理に特化する、美容に特化する……その方がやりやすいですし、今後仕事につながったり、広がったりしやすいですね。
また、もし自分にしかない魅力があるなら、それを大切にしてください。
ーご自身の会社のタレントさんに対して、どのような思いをお持ちですか。
芹沢:弊社では、若いクリエイターを集めており、今後どのように成長していくのかが楽しみです。それぞれが花開く瞬間を見届けたいですね。
一花が咲くと良いですね。今後挑戦したいことは何でしょうか。
芹沢:今もさまざまな挑戦ができているので、それが楽しいですね。
現在は松元さんにお世話になっていますが、将来的には、僕もいろいろな形で恩返しができたらと思っています。
僕と一緒に歩んでくれている方々が、幸せになれるようにしていきたいですね。
ーありがとうございました。
次は松元さんにお伺いします。スタートアップ企業を支援される中で、重視していることを教えてください。
松元:インフルエンサー事業はあまり固定費がかからないモデルですので、できるだけランニングコストをおさえて進めていくことですね。
無駄な外注やツールを使わず、できるだけ自社で完結できるような 組織作りやフロー作りをし、長期的に会社が成り立っていくようにサポートしていきたいと思っています。
現在、起業そのものは簡単になってきましたが、会社が5年、10年続くのはまだまだハードルが高いと思っています。自社でできることは自社で完結し、協力会社さんと良好な関係を築くことが長続きするコツだと思います。
弊社も設立して2期目です。5年、10年と続くためには長期的な目線で堅実な会社経営をしていきたいですね。
ー最後に、起業したい方、特に20代の方に向けてメッセージをお願いします。
松元:大変なこともあると思いますが、自分がやりたいと思ったことには積極的にチャレンジしてみてください。
一見起業は難しいように感じるかもしれませんが、分解して考えてみれば誰にでもできることでもあります。 また、時間をかけて戦略を考えたり、時代の潮流をつかんだりすることも大切です。
しかし、 「まずやってみる」ことだと思います。もしそれが高いハードルと感じているのであれば、ぜひ弊社で勉強してもらいたいですね。
ー松元さんに若い方が相談のオファーをするのは可能ですか。
松元:もちろんです。僕も大学時代から会社で学び、支えられてきましたので、今後は必要な人にあらゆる形で支援していきたいと思っています。
ー本記事も含めて松元さんを知った方、話したいと思ったらご連絡ください、と。
松元:そうですね、ぜひお声がけください!
Reaplusでは、ともに事業を支え、成長を加速させてくれる仲間を募集しています。
マーケティング経験者はもちろん、未経験でも実践の場で学びたいという方も大歓迎です。
自分の成長を見据えたチャレンジができる方と、ぜひ一緒に働いていきたいと考えています。
興味のある方は、代表の松元までお気軽にXのDMでご連絡ください。
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