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【 売上1,194億円!知らなきゃ損する成長戦略 】


コメ兵ホールディングスの2024年度業績が驚異的。

個人買取額が 前年比 133.3%増 の180億円超。どれほどの眠ったままのいわゆる ”隠れ資産” 掘り出したことになるのか。

1日あたりの買取額を単純計算すると ”2億円” ほど。
(180億1700万円 ÷ 91日)

これはかなりヤバイ数字です。それをBtoBの仕入れじゃなく、個人から買取をしているというのが信じられないくらい凄いです。



2025年3月期 第1四半期 の決算を見ると

・売上 335 億円 ( 前年同期比 +33.5% )
・営業利益 21億円 ( 前年同期比 +23.9% )
   →利益率6.4%

という驚異的な数字。

2年前の2023年3月期 第1四半期 と比べると

・売上 187億円
・営業利益 7億円

から、ほぼ3倍の成長を遂げている。

棚卸資産 も1年で 243億円 から 307億円 へ増加。
在庫回転率 も 3.5回転 から 3.7回転 へ上昇し、好調さが際立つ。

従業員 1,405名で単純に割って計算すると

1人あたり の売り上げと利益が

・売上9,500万円
・利益530万円

この数字はリユース業界では群を抜いているのではないでしょうか。

小売比率 が 53% まで上昇したのも注目点。

多くのリユース企業がBtoBの法人販売や卸売りに依存する中、コメ兵は一般消費者への直接販売を強化している。これは円安によるインバウンドも大きい。

この高い小売比率を維持できる事業モデルは、他社との大きな差別化要因となっている。

これは膨大な在庫ありきであり、かつコメ兵の"ブランド力"があるからこそできる戦略とも見れる。

さらに、海外展開とECの融合。海外売上高比率 は 13.6% にまで上昇。

RECLOの買収でオンライン販売力も強化。コメ兵は高級ブランド品に焦点を当てていますが、僕らのような他のリユース事業者も「隠れた価値」の発掘という本質は共通している。

「 いかに良い買取(仕入れ)できるチャネルを増やしながら、独自の強い販売チャネルをもてるか。」

単純にこれだけなのですが、コメ兵自体の"ブランド力"と"国内外への販路"を豊富に持っていることが大きい。

さらに言えば、BtoBの業者オークションをプラットフォームとして持っている点は大きい。

自社で仕入れたものを自社のオークションへ出品できる。買いが強い海外バイヤーも集まってきて粗利率も上昇していくはず。

またさらに注目が集まるであろう"AI技術"の活用は、リユース業界の次なる成長エンジンとなりそう。

リユース業界でのAI活用はこれから成長のカギとなっていく。

自社でのオペレーション活用、例えば、AI鑑定やオペレーションの効率化 ( 相場分析や商品情報の認識など )にも大きく役に立ってくるのは間違いない。

これをうまく取り入れた企業は、収益性の向上や競争力の強化に成功していくはず。
たとえば、AIを活用しながら、現場での属人化した鑑定スキルがないと難しかった部分も、真贋を問題視しない未来も考えられる。この課題をクリアして仕組みをつくった企業がさらにスケールさせていく可能性が高い。

今回、コメ兵HRが出している決算資料は、業界動向を理解する上で貴重な資料となる。

僕ら中小企業にも、実に多くの気づきやヒント、洞察を与えてくれる。ありがたい限り。高いレベルの情報をインプットすることの大切さを実感しています。

敬意をもって業界のトップランナーから学ぶことの重要性を忘れずに。

伸びている企業を分析しながら、転用して現場に落とし込んでいけるような"アナロジー思考"が僕らにも求められる。

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