【BEENOSの成長戦略がエグい】
Buyeeって聞いたことありますか?
カンタンに言うと、お客様が日本のECサイトから商品を購入するサポートをし、世界中にお届けするサービス。
たとえば
日本のプラットフォームだと「メルカリ」
このメルカリでは、海外のユーザーが直接商品を購入できません。Buyeeが代行して購入と発送の代行をしてくれます。
国内の越境EC市場で国内企業支援数が5,000社を突破し、国内で圧倒的なシェアを持っている。
今だと、為替の円安傾向もユーザーの購買意欲を後押しますよね。
僕らのリユース市場でもインバウンドでも同じことが起こっています。
この buyee は、東証一部上場企業の「BEENOS」のグループ会社のtenso株式会社が運営するサービスの1つなんです。
ちなみに、BEENOSグループ自体の成長がエグいんです。
2024年度に
連結流通総額1,080億円
連結営業利益21.0億円
を見込んでいる。
2023年度
連結営業利益は、35.0億円
( 第3四半期からバリューサイクル事業の売却により、第3四半期から連結対象外 )
2023年度 従業員数: 848人
1人当たりの営業利益を計算すると
35.0億円 / 848人= 約412万円
つまり、BEENOSグループの2023年度における1人当たりの営業利益は約412万円となります。
念のため、世の中の平均でいくと
従業員一人当たりの年間営業利益は
大企業(上場企業) → 100万円前後
中小企業→50万円前後
小企業→20万円前後
とされています。
となると、
BEENOSグループは、平均的な中小企業の約8倍の営業利益を一人ずつが生み出してるということ。
ほんとにエグすぎますね。
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さて、冷静に話しを戻して
2024年8月の決算説明資料によると、Buyeeを展開するBEENOSグループのグローバルコマース事業は、着実に収益を伸ばしてる。
特に伸び方がえぐい「市場」があります。
アメリカ市場で 前年同期比 50%超
香港市場で 40%超の増加
この成長は、かなりインパクトがでかい。
単に流通総額を増やすだけでなく、プロモーションを上手くやることで効率的にコストを削減している点も特徴。
このエグい成長戦略には
大きな3つのポイントがあると考察できるかと。
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① 物流とオペレーションの効率化
物流と倉庫オペレーションにおける自動化・効率化を進め、単に規模を拡大するのではなく、" 利益率 "を高める施策に注力してる。自動化の部分でおそらくAIを積極的に活用してるはず。
アメリカ市場向けの多言語のカスタマーサポートも強化。オンライン上だけじゃなく、ローカライズ戦略を推進している点が成長の原動力。
おそらく、現地のSEOや市場特有の文化や習慣に合わせたサービスに力をいれることで、競合よりも価値を高めているはず。
リアル×オンラインを上手く掛け合わせている。
アメリカという巨大市場でパイを獲れるのは大きい。
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② お客様一人一人に合わせたアプローチが、より多くの購入につながっている
全体の規模拡大ではなく、ユーザーごとの最適化を進めることによって、収益性を改善してる。
ユーザーごと個別に最適化された購入買体験ができることで、リピーターや転換率をどうあげられるか?
というところに焦点を当てているマーケティングを重視してる。これもAIで精度をあげているはず。
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③ 韓国・アメリカ市場での新規事業展開
既存の日本市場に加え、韓国からの商流を強化することでグローバルな商品提供を推進している。
ホビー系の商材やK-POP、コスメなど、韓国発の商品カテゴリーを増やしていくことで、ターゲット層を拡大フェーズに入っている。
ここも大きい。
メルカリUSとの連携による商品供給も着実に進め、アメリカ市場での影響力をさらに拡大。
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①②③これらの戦略により、グローバルコマース事業全体での流通総額成長を図りつつ、収益性の改善を実現しているのが、Buyeeのエグいところ。
売り上げ規模を狙うだけでなく、しっかり利益をとれるように改善を繰り返している。
僕らリユース業界側のポジションから見ると、世界のプラットーフォームには、多くのリユース品の取り扱っている。
日本にいわゆる”中古品”の需要は大きい。
今後は、日本のリユースを扱うプラットフォームとの連携をさらに進めていくのは間違いないかと。
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越境ECプラットフォームとしての地位を確立し、さらなる飛躍していきそう。
この越境ECの分野でのAI活用は、物流やオペレーションの効率化や個別への最適化やユーザー体験の向上させるために必ず必要です。
いや必須になってくる。人力だけではカバーしきれない。
これからのEC業界の次なる"競争軸"になっていくと思われる。
このビジネスモデルは非常に学びになる。
僕らのような小規模企業でも、収益性を意識した事業設計が成功への近道。
他のプラットフォームとの連携を取りながら、自社が拠点になれるプラットフォームの構築を目指すのも1つ選択肢として考えられる。
僕らもまずは、中古ブランド品に特化した越境ECプラットフォームを成長させることで、リユース分野のBtoBの事業者のお役に立てるよう精進していきたい。
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