<香港アクション忘備録> 番外編
新・山下淳一さん投稿の動画シリーズ 番外編
またもや山下さんが私の出演動画を投稿してくれたので、せっかくですからそれに合わせて、当時の思い出などを書いています。今回は番外編です。
この動画は、西城秀樹さんが主演された香港映画「天使行動」の日本でロケされたシーンです。
設定で西城さんは、少林竜拳という架空の拳法の師範ということになっています。このシーンは、ミッションで香港に発つ前に、模範組手を行うところですね。そしてこの日本ロケでは、私が所属したアッシュプロが全面協力で参加していました。
そして道場生として、都内アクション系事務所の皆さんにも多数参加していただきました。はっきり顔が分かるのは、アッシュの志鷹君と、中本ブラザースの式部君ですね。
そうそう、この動画シーンの直前、全体練習のシーンで、元女子プロレスラーでタレントのマッハ文朱さんがカメオ出演しています。なぜ出演されたかは不明なのですが、ワンシーンだけ、小手返しの指導を受けるところがあります。投げられているのは、今や売れっ子殺陣師の渥美博さんでした。
◉不自然なアクション・シーンの秘密
西城さん演じる師範と、その高弟との組手なんですが、なんだか長さ的に短いし、多少不自然さを感じませんか?そうなんです。実はこのシーン、カメラマンさんがアクションを撮った経験がなかったため、カメラミス連発。そのため私と共に高弟を演じた稲田芳寛君のシーンなど、ほとんどが使えないものでした。なので彼が「まいった」するシーンもなく、なんとなく不完全燃焼な組手となっているのです。NGとなった動きの一部は、スチルの連続写真で残っています。
◉少林竜拳の秘密
なぜ架空の拳法かというと、実は当初、少林寺拳法の全面協力で、西城さんは少林寺拳法の達人という設定だったのです。そこで我らアッシュの主要メンバーは、メンバーの一人で少林寺拳法三段の橋本清一郎君の指導の元、毎週事務所で特訓を受けていました。ところがクランクイン直前で少林寺拳法側の協力が得られなくなり(理由は知りません)、急遽少林竜拳となったのでした。
それから道場生役を集めるために、オーディションで全国から募集があったのも覚えています。もちろん、多数の方に参加していただきました。
そんなわけで、三日間の撮影でしたが、皆さんのご協力で無事撮影終了したのです。撮影に参加された皆さん、お疲れ様でした。これを見ていてくれると嬉しいですね。