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韓国の冬、一人旅のわたしが見つけた居場所

旅をして、写真を撮って、それが仕事になってるー
ふと立ち止まった冬の韓国で、
その幸せにハッとした。


なのに、わたしはいつもどこかで「帰る場所」を探していた。
どんなに旅をしても、その感覚は消えてくれない...

冬の韓国で、孤独を感じながら、
少し道に迷った。

(あ、カフェがある 入ってみよう... )

"You deserve ー"📍Deserve Coffee, Seoul


「アンニョンハセヨ~」


ドアを開けた瞬間、外の喧騒がふっと遠のく

まるでこの空間だけ時間がゆっくり流れ出すよう



一息つきたかった

ただ少し休みたかった

心をほぐしたかった

ただ信頼できる誰かに、どこかに、身を預けたかった



その一心で冬の1ヶ月間、
とにかくアジアに飛びたくて何度もフライトをリクエストした


日本は取れなかったけれど、一番近いと思っていた韓国に行くことになった。

実際に行ってみると
日本と似ているようで、似ていない。
日本よりもっとオープンで、強いようで、
でもクローズで静かなところもあって

言葉は分かるようで、分からない。そんな韓国


けれど、それがなんだかその時のわたしには、
ちょうどよかった。



レモンマドレーヌとホットのカフェラテ

ゆったりとしたジャズが流れる店内

店員さんは干渉するわけでもなく、ゆったり軽やかに、作業をしていた

店内にはわたし1人。



カップを手に持つと、カフェラテの温かさが冷えた手にじんわりと伝わってくる

口に含んだ瞬間、まろやかなミルクとほろ苦いエスプレッソが絶妙で、

口に運ぶたびに、少しずつ心がほぐれていく。

海外生活で知らぬ間に溜まっていた緊張も、
警戒だってぜんぶ、

「一旦ぜんぶ、ほどいていい」


レモンマドレーヌのふんわりさと爽やかな酸味も間にはさみながら、

横にじーんわりと広がっていく

そんな静かな時間。


この場所なら、心の緊張もすべて、
ゆっくりほどくことができるような気がした。

それが許されてる気がした。

不思議なことに、コーヒーを飲み終えるその時まで、
誰1人としてお客さんが入ってこなかった。


その後、店員さんも店内もすぐ忙しくなったのをみて、

まるでそのつかの間の時間が、ギフトのように感じた。



実際に「家」に帰れなくても、
マッサージに行ったり、美容院に行ったり、
気を使わずに一緒に過ごせる人と時間を共にするでもいい。

時には、ただそうやって「ゆるめる」時間は必要で


そうやってほぐすことで
また次に進んでいける。



You deserve…(あなたは、もっともっと素晴らしい未来にふさわしい)


☕️
未来より


おまけ



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未来
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