Now in REALITY Tech #48 技術ブログを書き続ける極意
どうも、最近トライアスロンを始めた漫喫です!
直近の技術ネタについて記事を書く「Now in REALITY Tech 」ですが、2021年7月に始めて、気付いたら48号です。継続してて偉いですね!
マネージャーとして社内のブログを立ち上げた際に、コンスタントに記事が書かれるフローについて整備し、その結果、ちゃんと運用が続いているので、そのノウハウについて紹介しようと思います。
忙しい人用に1行でまとめると「当番表を作って、リマインドするルールを整備して、運用大臣決めましょう」です。
そもそもブログ書く必要あるの?
なんで業務時間を使って技術ブログを毎週書く必要があるのでしょうか?
振り返って良かったことを3つ。
①発信する場所があるだけで良いことがたくさんある
Noteのアカウントを作る前は、ブログに限らず社内から社外へ情報発信する場所自体があまりなく、例えばエンジニアがとあるイベントに登壇したら、登壇して終わり、という状態が当たり前でした。
「ブログがあった方がいいのになぁ」という声はあるけど、誰も作らない、という会社は結構あるんじゃないかな、と思います。
とりあえず作っときましょう!
作る際に「NoteかQiitaか自社か、、、」という議論は当然起こりますが、そんな議論を横目に誰かがさっさと開設しちゃうのが良いと思います。
エンジニア以外の職種の方も記事書きたい要望がきっと出てくるので、アカウント名にengとか入れるとちょっとだけ後悔します。ふわっとしたアカウント名をオススメします!
※ ちなみにURLの名前を気にするのエンジニアだけです
②採用にボディブローのように効いてくる
エンジニアの採用活動に関わる人なら「採用活動のために技術ブログを書きましょう」という話を聞いたことがあると思います。
でも「本当に効果あるの?コスパ悪くない?」と思うことでしょう。
実際にやってみて1年で気づいたことがあります。
確かに効果ありました、生意気言ってすみませんでした!
ブログを始めた当初は功を焦って「弊社のブログ記事読んだことありますか?」→「すみません、読んでないです」と回答がきて凹む時期がありました。(その後その質問をしなくなります)
ですが、忘れた頃に面接で徐々に「XXの記事読みましたが良かったです」と言ってくれる方が増え始めるタイミングがおとずれます。
その記事をきっかけに技術の話を深堀りできるチャンスでありがたいですし、何より読んでくれていると純粋に嬉しいですね。転職の際は受ける会社の技術ブログを直前に読んで褒めときましょう!
③ドキュメント書くスキルの向上
エンジニアの中には文章書くのが好きで普段からブログ書いている人種とそうでない人種が2分されます。が、後者の人も必要に駆られて記事を書いてみると意外と上手だったり、何よりも一度書いておくと「ブログを書く」というタスクの心理的ハードルが一気に下がります。なので、できるだけみんなに書いてもらいましょう。
技術ブログを毎週出す極意
「やっぱりブログって必要だよねー」ということを再確認したところで、コンスタントに記事を出し続けるための方法について紹介したいと思います。
①当番表を作る
シンプルだけど一番大事です。
ネタがある人が記事を書く、のではなく、当番の人がネタを考える、という考え方です。スプシでてきとうに↓こんな表作って名前を埋めるだけ。簡単です。
②リマインドする
当番表を作っただけだと、その存在は忘れられるので、適切なタイミングで適切なリマインドをするのが大事です。
執筆するスケジュールは短すぎず長すぎない2週間を設定していて、最初の1週間で下書きを書いて、次の1週間で社内レビューや仕上げをします。本業の開発のスキマ時間を作って書くので、程よく圧をかけていくbotが大切です。↓がbotの投稿内容
内容はシンプルですが意外とこだわりが詰まっていて、以下の6つのポイントがあります。特に大事だと思っているのは「名前を呼ぶ」ことだと思ってます。世の中は通知が多すぎるので、その中からハッとなる通知を送る最良の方法は名前を呼んであげることだと思います。
メンションする
名前を呼ぶ
短い文章、かつ機械的な文章を避ける
月水金の13時に送る
文章を変える
当番表のリンクを貼る
スプレッドシートのGASで実装しています。すぐに使える実装サンプル公開したいところですが、需要があればまた今度。。。いちおう一番最後の付録にスクリプトの雰囲気が分かるところ抜粋して載せておきます。
③運用する責任を持つ人を決める
ルールだけ決めても運用は絶対に守られません。
ブログの当番表においては、一人の執筆が遅れだすと「XXさんが遅れているから俺も後でいいか…」という連鎖が始まります。どれだけ意識して作られたbotでも所詮botはbot。運用がちゃんと守られているか監視して、遅れている人がいたら担当の交代を調整したり、ブログの内容について相談にのってあげる運用大臣の存在が必要です。
さいごに
当たり前ですが、毎週記事を書いても中身のない記事ばかりであれば意味はありません。日頃から社外の人に対して価値のある情報を提供できるような質の高い仕事をしていきたいですね!!!
付録:リマインドGAS
雰囲気伝わるところを抜粋しました。
// 当番取得
const postAssign = blogAssignList.getAssignThisWeek();
const draftAssign = blogAssignList.getAssignNextWeek();
const channel = getChannel();
let message = "";
switch (dayNum) {
case 1: // 月曜日はアサイン告知
message += "今週のNow in REALITY Techの担当者だよ!\n";
message +=
"【原稿】" +
draftAssign.person.displayName +
mention(draftAssign.person) +
"\n";
message +=
"【投稿】" + postAssign.person.displayName + mention(postAssign.person);
if (postAssign.draftUrl == "") {
message += "(まだ下書きがおわってなさそう...大丈夫かな?)";
}
message += "\n";
message += getHelpMessage();
notifySlack(channel, message);
break;
case 3: // 水曜日はリマインド
...
呼称とSlackIDの紐付けもスプシで管理する。メンションだけでなく、ちゃんと呼び名を書いておくのが大事。