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何のために大学まで卒業するのか。ブラック企業から自分を守るため!
大卒の意味を見いだせなかったきち子
きち子は、経営学を学んだ学士卒なのですが、3,4年生では学内でも厳しいことで有名なゼミで、それなりに学んできました。
ですが、当然ながら、社会では学んだことは活かされることはほぼなく、さらに女性あるあるで結婚と子育てというステージでは、大卒であることさえ、無意味だったと思っていました。「無駄な学費だったなぁ」だの、「両親には申し訳なかったなぁ」と思っていたのです。
で・す・が!
ブラック企業に入って、初めて思いました。
大学で学んだこと、知識を深めたことが、今、役に立ってるやん~!と。
知識は、自分を守るためにある
知識があると、やっぱり違います。
入社後、すぐにブラック企業の本質や、組織の問題が目にみえてわかりました。組織論やマネジメント、そして行動経済学に、カーネギーやドラッカー、そしてアドラー。もはやうる覚えになっている過去の記憶がでてきて、冷静に客観的に会社を見れたのです。
なぜ高等教育を学ぶのか
とある会議で、パワハラ社長が社員全員(標的は私)を叱責するとき、私は「ハッ!」としました。
「ここは資本主義社会。一人ひとりの労働者が、悪どい資本家に人権を蹂躙されないために、一歩でも賢くなければならないのだ」
と。
大学に行く意味が、やっとわかったのです。長かった~!
高等教育でしか学べないもの
高等教育は一つの例です。学びの形は、本だったり通信教育だったり、いろいろあります。
ですが、高等教育でしか学べないものもありました。仲間と会って学びあう、という体験です。
厳しいゼミでは、一人ひとりが自分の長所やできることでもって、ゼミに貢献する、というルールがありました。それは、学問の場だけでなく、写真がうまいとか、底抜けに明るい、とかでもOK。
そして、互いにダメなものはダメというけれども、決して人格は攻撃せず、尊重することも徹底されていました……こうした考えは、どんな組織にでもあてはまる「組織の一員としてあるべき基本姿勢」ですし、本やZOOMでは学べないものでした。
私は、学歴を得るだけの大学のあり方には、反対です。
ですが、社会に出る前の、当たり前にあるべきあり方を、肌身で学べることができるならば、大学は必要だと思います。
人生は長い。誰しもブラック組織は必ず経験する
人生は長くなりました。昔は50年くらいだったのが、もう80年。こ~んなに長ければ、誰でも、人生のどこかのタイミングで、パワハラな人に会ったり、ブラック組織の罠にかかるはずです。
ですが、一人でもそうした人材が増えれば、いつしかパワハラ社長が淘汰され、ブラック企業がなくなるかもしれず、もっとよい社会になるのでは、と思うのです。
きち子は、今、高校や大学進学で悩んでいる人、熾烈な受験勉強に意味を見出せない人に言いたいです。
「勉強は、ブラック企業から身を守るためにあるんだよ~!」
とにかく、励め。