ちょっとした推理
2024年3月11日
僕はオススメに出てきたジャスタウェイの天皇賞秋の動画を見ようとした。
ジャスタウェイは日本の競走馬。日本調教馬で初めて、「世界一」の称号を手にした馬である。なにをもって世界一なのかというと、
↑こういうことである。
そのジャスタウェイが初めてG1を制したのが、世界一になる前年、2013年の天皇賞秋だ。このときは伏兵の評価だったが、非常に強い競馬だった。
どのくらい強かったっけな… 10年ぶりにレースを見たくなった。
ジャスタウェイの子どもたちは、期待されたほど成績は芳しくない。そのせいで、(僕の中だけの話だが)ジャスタウェイ自身の残した実績が霞むような感覚を覚え始めた。
改めてレースを見て、強いジャスタウェイに触れておきたい。そんな気分だった。
2013年10月27日15時40分 恐らく一年で最も過ごしやすい気象条件だったのではなかろうか。びっくりするような満員である。
私は、
結局、レースを観るのをやめてしまった。
画面手前に写る、白いジャケットの白髪の男性が気になってしまい、動画を停止してしまった。
もしかして…
まず、男性二人組の位置。もしかしたら特別な席に位置しているのかもしれない。他の大衆より大きく、高い位置に映っているから。つまり、VIPかも。
そして、白のジャケット。こんな派手なジャケットを着こなす人物は限られている。
鳥だ!飛行機だ!
いや、
これが赤スーツなら、カズ、三浦カズ。で確定の青ランプ点灯なんだが、白スーツは候補が多い。
伊集院静さんは、競馬に造詣が深く、武豊との交流でも知られている。武豊に競輪を教えたのは氏で、武豊はその経験からレースでの風の影響を意識するようになったという。
この派手なジャケットを着こなせる人物は限られている。伊集院静で間違いないだろう。
これが僕の推理だ。
裏を取りたくなった。
10年前の某日に競馬を観に行っていたかどうかなんて、普通は調べがつくわけがない。しかし、伊集院静ほどの大作家となれば話は別じゃなかろうか。
流行作家は得てして日記がそのまま連載になっているケースがある。もちろん日記そのままではなかろうが、何本も連載を抱えるうちの一つが日記形式の身辺雑記・エッセイということは、ままある。
その線をあたってみた。
「2013年10月27日 伊集院静」
秒殺といえばパンクラス。
一撃といえば極真。
なんのことはない、その日、伊集院静氏はプレゼンターを努めていた。
なにが日記だ。いや、着眼点は合ってた、と思う。
ジャスタウェイの名前の由来は
馬主の大和屋暁氏はアニメ銀魂の脚本を担当していた。私はこの作品を読んでいないので適切な言い方がわからないが、アイテムというか登場人物というか…その名前からジャスタウェイと名付けられたらしい。馬主になって最初の所有馬が世界一となるのは人生の勝者だ。
伊集院静氏と大和屋暁氏は、広く括れば同業者だ。縁のあるレースだったと言えるかもしれない。