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WAYAさんの津島弁ガイド 第17回 「足がやめて やめて」

  津島は、冬には「伊吹おろし」といわれる西の山からの風が吹き、「しぶち」と呼ばれる、山から下りてくる「みぞれ混じりの雨」も時々あり、気温よりも体感温度が低いので、北陸や北海道から引っ越された方でも、津島の方が寒いと言われます。夏は、独特の蒸し暑さ。共通語では言い表せない不調感があるのか、健康や体調に関係しても、なんとなく不調を表す言葉を多用します。
 
<共通語訳>
「えらい」
 WAYAさんの津島弁ガイド第4回でご紹介。
どんな病気でも、最初は「体がえらい」と、言う。 
疲れているときも「えらい」 熱っぽい時も「えらい」 息苦しい時も「えらい」
 「なんかしゃん えらい」=理由はわからないけれど体調が悪い
「ずつない」
 「頭が ずつない」=頭が痛い 頭が重い 頭の不調
 「胸が ずつない」=肺とか、心臓とか、呼吸器系の不調
 「気が ずつない」=気持ちが沈む感じ。気がとがめる時にも使う。
「やめる」
 「足がやめる」=足が痛い ケガではなく寒さなどで関節や古傷などが痛む。「足がやめて、やめて」と使う。「手がやめて」「腰がやめて」も同様
 
「心臓があぶつ」=心臓が激しくバクバクする。マラソンなどで息が上がる状態でなく、電車に乗り遅れそうで走ったときなどに使う。驚いたりした時にも使う。
「しかしかする」=肌が乾燥していて、下着などとすれて痛痒い感じ 共通語の「チクチク」に近い
「ぞぞけがする」=寒気がする
「たるい」=だるい
「ひだるい」=病後などでお腹に力が入らない状態 空腹で力がない時にも使う 先日、一日下痢をしたら、1週間ほど「ひだるい状態」が続きまして、他に言い表しようがないです。
 
「まめで」=健康で 元気で
「あんきで」=心配ごとがなく、心安らかに
「病ぞうましい・やまいぞうましい」
=少し調子が悪いと、「あそこが痛い」「ここが痛い」と大騒動したり、調子が悪いことを理由に「あれしてくれ」「これしてくれ」と大騒動すること
 
<注意>
「ひだるい」と一字違いだが、「ひどるい」は「まぶしい」という意味。「ひどるい」はもう、ほぼ使いません。
<関連1>
大人になって初めてわかることってあるもので、「足がやめる」という言葉を実感したのは最近。「やめる」がわかる大人の女 と自慢しました。
けがをしたわけでも、ひねったわけでもないのに足が痛い(笑) けっこうな大人になると、立ち上がる時には「えっこらせ!」と言わねばならない(笑)
「さぶいと、身体がやめるで、ぬくとくして寝てちょーよ。」
=「寒いと身体が痛みますから、温かくして寝てくださいね」
<関連2>
「そうましい」=騒々しい うるさい
「ぬくとい」=あたたかい 暖かい時も温かい時も使う
「えっこらせ」=「どっこいしょ」
   「どっこいしょ」→「よっこいしょ」→「よっこらせ・えっこらせ」

 

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