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ベトナムのコンビニ事情と勢力図

まず初めに、ベトナムは現在コンビニ業界激戦市場となっている。

【日系コンビニ出店数】

①ファミリーマート 170店舗

②ミニストップ 50店舗

③セブンイレブン 15店舗

その他、アメリカ資本ではサークルKが相当な出店数を誇る。

日本ではそこまで大きくないファミリーマートもベトナムにおいては完全に他社を圧倒している。

日本人街の駐在員御用達コンドミニアム1階にある店舗は、なんと売り上げがアジア1位にもなるという。

確かに立地が素晴らしく、常に客単価の高い日本人や外国人観光客が入っている。

コンビに業態は店舗数を増やしてなんぼである。

タイのバンコクように半径20メートル圏内にセブンイレブンが3店舗も綱らるほどではないが、そうなる日も数年以内かもしれない。

現時点で一強状態のファミリーマートでさえも、2017年初頭にようやく黒字化したとの情報がある。

店舗数的には、大体130店舗を超えたあたりだろうか。

セブンイレブンが急激に店舗数を増やしているが、弁当類のクオリティは日本ほどでなくともセブンイレブンが優勢だ。


それでは、コンビニの中を見てみよう

まずは棚の片側全部にカップラーメン類が並ぶ、基本的に日本のコンビニより全体的に単価が低い商品割合が大きい。

チップス類も棚の半分を占める。店舗の立地により多少は変化するが、写真の店舗は大学の前という事もあり、客層は学生が多く、当然単価も低くなる為、商品類も学生ウケする物が多く、イートインコーナーも常に学生が揚げ物やおでんを買って2回のイートインスペースで談笑している。

飲料は例えば、500MLの水が45円程。コーラの350MLボトルが45円。輸入物の伊藤園のお茶が125円程。といった値段だ。

サンドイッチ類は80円~140円位で普通に美味しい。

レジ横にはバナナが1本売りされているが、値段はスーパーで房で買うより3~4倍の値段がするが売れている。

これを10本重ねた房をスーパーで売ったら、ただ値段が3~4倍するバカ高いバナナだが、1本売りすると売れるのが商売の面白い所だろうか。

おにぎりのクオリティーはコンビニ各店総じて低い。そもそもの米の質の問題であろう。

ベトナムより遥かに発展しているタイのセブンイレブンでも、おにぎりを暖めずには、とてもじゃないが食べられたもんじゃない。。。

2日間冷蔵庫に入れっぱなしにしたおにぎりと同じである。


ファミリーマートが現時点で競合と差がり日系最大手コンビニであるのは、単に先行者有利であるからであろう。

先行者がしばしの間市場を独占出来る事は度々ある。

私は東南アジアにおいて先行者突破で現地の地位を気づき上げたメーカーをいくつも目にしてきた。

味の素 ・ 湖池屋 ・ エースコック

逆に大規模投資をして、撤退をしていった日本では誰もが知ってる大手メーカーも多い。

消費財に関しては、完全に競合が居ない状態で日本のクオリティーを保てるのなら、成功の確度はかなり上がるのではないだろうか。


最近、大手飲料メーカーの交際事業部の方と話していた時に、面白い話を聞いた。

そのメーカーは、日本であれば誰もが絶対に知ってる超大手飲料メーカーで、今までは海外市場も当選レッドオーシャンのデカい所から進出していった。

しかし、時代の流れと共に競合も増え、消費者のライフスタイルも多様化し、レッドオーシャンで徹底を迫られる国がいくつも出てきた

日本は既に頭打ち。

そこで期待せずに送ってみたモンゴルで非常に良い反響があり、そのまま進出をして拡大している。もちろん競合すらいない

大手日系メーカーの大半が見向きもしない市場だ。

東京の人口1,380万人 / モンゴル全土の人口310万人

国全体の人口が東京の4分の1以下の市場である。

しかし、考えてみよう競合ひしめく東京という市場では、生産コストは高く、価格競争で利益率も低い。

それに先進国の市場を独占できる商品など、現代においてあるだろうか。

それが、仮に300万人しかいない市場でも先行者有利で、一気に認知・拡大して市場を独占すれば、300万人が1本100円のその飲料を仮に週に1本飲んだだけでも月に12億円の売り上げになる。国土は大きいが、居住エリアはは集中しているので物流コストも抑えられ、そして現地生産体制や東南アジア生産品に切り替えれば、コストも大幅に減る。

私はこのようなメーカーのニッチ市場進出ストーリーが大好きだ。

日系はこれまで日本と言う経済大国レッドオーシャンで成長してきた歴史から、デカい市場ばかりに目を向けるが、ブルーオーシャンの面白さを是非感じてもらいたい。

私は、2月にウクライナに行くが、4500万人市場は決して豊かでは無いが、大手消費財日系メーカーなんてまず出ていない。

この国だって可能性は大きいし、平均所得世界一のルクセンブルグや資源国家のアゼルバイジャンの様な小さな市場が、ものすごい購買力を持っているとか、そんな事を考えて仕事しているメーカーのマーケティング担当はそうそう居ないだろう。

私は将来的に日本から地理的に遠く、情報が入りにくい市場への進出を手掛けるニッチ市場の進出マーケティングのプロになりたいと思う。

それこそニッチ人材である。


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