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鹿皮のはなし

記念すべき第一回のコンテンツは「鹿の皮」についてです。
伝統的なアイヌの暮らしの中で、鹿は大切なたんぱく源でした。
鹿のお肉とってもおいしくて私も大好きです!お肉以外にも毛皮は防寒着として重宝されていました。



鹿皮衣 (ユㇰウㇽ)

引用:公益財団法人アイヌ文化財団 アイヌ生活文化再現マニュアル 身を護るもの 平取地方


これは鹿の皮を使った防寒着です。鹿の毛皮は丈夫で汚れにくいことで、作業着として着られていたそうです。暖かそうですね…今の時期ほしくなってくる。
このユㇰウㇽは山の中で着なかったそうです。その理由は、山の中にいる本物の鹿と間違えられて撃たれてしまう可能性があるから!
このような事故を避けるため、山に入るときは犬の毛皮を身に着けていたそうです。


ユㇰケㇾ/ユㇰケㇼ(鹿皮の靴)

鹿皮は靴の材料にも使っていました。
見出しに「ユㇰケㇾ」と「ユㇰケㇼ」の二つがあるのは、アイヌ語の表記の違いが、書籍やサイトによって異なるので、今回は二つ載せています。
これは、靴底の毛が逆毛になっているので滑り止め効果もばっちりな靴です。なので雪の中でも滑らずに安全に歩けるんですね。
この靴を作るためには、鹿2頭分の毛皮が必要だったそうです!
さらに、どの部分の毛皮でもOKというわけでもないのです。
毛が短くて、皮の厚いスネの部分だけを用いていたそうです。

引用:公益財団法人アイヌ文化財団 収蔵資料

まとめ

これらの衣服は公益財団法人アイヌ文化財団の「アイヌ生活文化再現マニュアル」で制作過程を見たり読んだりできます!もっとじっくり見たい、知りたいという人におすすめです(*'ω'*)
それでは、また次回!

公益財団法人アイヌ文化財団 アイヌ文化再現マニュアル
https://www.ff-ainu.or.jp/web/learn/culture/manual/index.html


参考文献
「アイヌ文化史事典」 関根達人ほか 吉川弘文館 2022
「アイヌの民具」 萱野茂 すずさわ書店 1978

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