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お母さんといると何故か苦しいあなたへ~母子癒着について〜

こんにちは。

不安や怒りの感情と母娘問題の専門家
心理カウンセラーの大木ともみです。

気持ちのいい陽気がつづいていますね。

5月は過ごしやすい季節であると同時に
メンタルを崩しやすい時期でもあるといわれています。

ぼちぼち休みながらいきましょうね^^

さてさて、
今日は「母子癒着」について書いていきます。

今までずっと個別相談をする中で
悩みの根本になっている原因のほとんどが

【自分とお母さんとの関係】
この「母子癒着」問題だと感じています。

お母さんとの関係に
何かしらの漠然とした感情を感じている方は多いと思うので
ぜひ読み進めてみてください。


■「母子癒着」ってなんだろう?

母子癒着とは、
言い方を変えると
お母さんを背中に背負って
おんぶしながら
あなたの人生を歩んでいる状態のことです。

何か決断をするとき、
無意識にお母さんの顔がチラつき

お母さん基準で考え、
選択してしまうのが特徴です。

例えば、

・進路を選ぶとき
・就職先を決めるとき
・お付き合いしようか迷うとき

自分が「どう思うか」より先に
「お母さんはどう思うかな」と
お母さん基準で考えたり

お母さんが「こうしなさい!」
「こうした方がいいんじゃない?」
と口出ししてきたことに
もやもやを感じながらも
結局は従ってしまう。

あなたとお母さんの人生がごちゃまぜになっている状態。

これが母子癒着です。

■母子癒着はどうして生まれるの?

小さい頃から、
お母さんの愚痴をきいたり
お父さんとお母さんの仲をとりもったり
不機嫌なお父さんからお母さんを守ったり

「母・娘vs父」

こんな家族関係があると、

・お母さんが可哀想=私がお母さんを守らなくちゃ
という構図がうまれやすくなります。

また、

お母さんが「こうあるべき」と
自分ルールが強い場合も、
母子癒着が生じるケースが多いです。

コントロールの強いお母さんの
根っこにあるものは「不安」。

お母さん自身が人生に不満や後悔があると
娘のあなたにそれを重ね、
過剰にコントロールしようとします。

コントロールすることで、
不安を解消しようとするのですね。

娘であるあなたは、そのお母さんの「不安」を敏感にキャッチするので、
お母さんから離れようとすると、
罪悪感を覚えます。

お母さんを守らなくちゃと思っているからです。

罪悪感を感じるのはしんどいものです。

なので、もういい加減お母さんとは距離をおきたい、と思いつつも
結局はお母さんの意見に従ってしまうのはそのためなのです。

■母子癒着がもたらす生きづらさ

お母さんの人生をあなたが背負っている(母子癒着の状態)のは、
お母さんとあなたとの間に
境界線がない状態。

境界線がないと、
他人からも侵入されやすくなってしまうため、
生きづらさを抱えてしまいやすくなります。

例えば
嫌われたくない思いから
あれこれ引き受けてストレスを溜めたり

NOの意志を示せないことから
やつ当たりされたり、マウントをとられやすくなったりします。

反対に
自分も他人の境界線を越え侵入してしまうため

子どもをコントロールしようとしたり、
私がお世話してあげなくちゃと
自己犠牲の精神で相手につくしてしまう傾向もみられます。

■では、どうしたらいいのか?~お母さんから心理的に自立するには~

これまであれこれ書いたので、
思い当たることがあるかたは困惑してしまったかもしれません。

大丈夫ですよ。
ちゃんと解決していけます^^

お母さんから心理的に自立するためには、

お母さんと自分との間に、
「境界線をつくること」
が必要です。

境界線をつくるには、

子どもの頃の自分と今の自分を統合すること、仲良くなることです。


自分と仲良くなるには、

「今までお母さんのためによく頑張っていきたね。」
「しんどかったね。」

そうやって、自分を自分で認め

「お母さんを苦手だと思っていいんだよ。誰も責めないよ。」
「お母さんの問題はお母さんが何とかするから大丈夫。」

このように、お母さんと離れさせてあげる言葉を自分にかけてあげてほしいのです。

そうすることで「自分」という軸が確立され、
罪悪感に振り回されにくくなり、
心理的にお母さんから自立することができます。

母子癒着がつよければ強いほど
時間はかかるかもしれませんが、大丈夫。

焦らず、少しづつ、自分を確立していきましょう。


お母さんと離れると書くと、
お母さんと絶縁するとか喧嘩をした方がいいのかと聞かれることもあるのですが、そういうわけではなく

かといって
お母さんを許そうと言いたいのでもなく。

ここでお伝えしたいことは、

お母さんとあなたの間に線をひき
背負っているお母さんをおろしていきましょう、ということです。

お母さんはお母さんの人生だと
そっと見守り
あなたはあなただけの人生を歩んでいきましょうね。

応援しています^^

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