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noteってさみしい

おうちで、ひっそりと何かしら書いていた。

ちょっとくらい、表に出してみたいかな… と思っていたら
「noteがいいよ」と勧めてくれる人がいて、初めてのぞいてみた。

8月の終わり頃だ。

意外と、簡単に登録できた。
試しに、だいぶ前に他の投稿サイトに出した事のある短編
「ひまわりの迷路に消えた少女」を投稿してみた。

ドキドキした。
ここは、妙に面倒見がいいなあ という気がした。
何かするたびに、やたらと暖かいコメントでお世話してくれる。
最初は心地よかった。

だが、だんだん違和感を覚え始めた。
この暖かいコメント、全部ロボットだよね。
「あなたはロボットですか?」と聞いてみたくなった。

でも、まあそれはいい。

最近、決定的に感じたのは
ここはとても寂しい場所だということ。

ここは、投稿された記事に自由にコメントできるようになっているが
めったにコメントを見る事はない。
そういう場所なんだと思ったので、私もずっとコメントした事がなかった。

ところが、ある方が ご自分の書かれた記事の中で
「皆さんのご意見を!」と呼びかけた。

その記事の中に自分の好きな作家さんの名があったので
私は、喜んでコメント欄に行った。

それから、他にどんなコメントがつくかしらと、何度も見に行った。
けれど、誰もコメントしない。

現時点で、80ケ以上の スキが付いている記事なのに。

なんで?

なんで、黙って通り過ぎるの?


私は、以前、5〜6人のメンバーからなる掲示板の管理人をしていたことがある。

今はもうないが、3年以上は続いただろうか。
時には、意見が食い違って揉めたりもした。
でも、本当にいろんな事を心の底から語り明かした。
一人ひとりの言葉が生命を持っていた。

その中の一人とは、電話でしょっちゅう話し合う仲になったが亡くなった。
もう一人とは、今でも月に一度はゆっくりお話している。
二人とも、会った事もなく顔も知らないままに。

それと同時に

少人数の小説投稿サイトにも参加していた。
こちらは、自分の作品を発表する時は、
必ず誰かの作品に感想をつける事というルールがあった。

そこでも、いろんな意見交換をした。
私は「説明しないで、描写して。情景が浮かぶように」
と言われたのをよく覚えている。
ここも暖かい場所だった。

そんな経験をして来た私にとって
noteは 大勢の見知らぬ人々が行きかう明るくて大きな都市のようだ。

賑やかだけど、さみしい。

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