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セイタカアワダチソウは 雑草じゃない!
世間では嫌われものらしい せいたかあわだち草。
でも、一面を黄色に染めて波打つ風景には、ちょっとたまらない魅力がある。
私は、そんな せいたかあわだち草が大好きです。
子供の頃に読んだ大好きな 「赤毛のアン」に出てくる ” 秋のキリン草 “ が
これだったと知った時は、とってもうれしかった。ちなみに、私はアンの子供達 7人の名前を今でも空で言える。子供達の恋人の名前だって、言えたりする。
さて、以前は遠くの原っぱにしかなかった せいたかあわだち草。
あの子が数年前に、風に乗って私の庭にやってきた。
同じ頃、昔から大好きだったススキもやって来た。
なんか、イタドリもどこかにいたなぁ。
皆さん ようこそ 私の庭へ
セイタカとススキは、銀杏の木の下に仲良く並んで、野生の秋の風情を漂わせている。水面下ならぬ 地面下では、ソーゼツな戦いをやっていそうだが、それは まあ 勝手にやらせておく。
前に、弟が草とりを手伝ってくれた時
「姉ちゃん 雑草ってどうやって決めんの?」と いい質問をした。
姉ちゃんはそくざに答えた。
「私が要らないと思ったものが雑草!」
我ながら、いい加減な回答だと思ったが、後でググって驚いた。
雑草とは
社会学的には、そこにあることが人に望まれない植物、雑草であるかどうかは、人それぞれの価値観による
生物学的には、悪条件に耐え休眠した種子が、降雨降雪などの自然要因によって自然に発芽し成長する植物
なんと、私の主張は間違っていなかったのだ。やったぜ。
なので、胸を張って言わせてもらう。
せいたかあわだち草は 私の庭では 雑草じゃない!
セイタカアワダチソウは 私の庭では 雑草じゃない!
秋のキリン草は 私の庭では 雑草じゃない!
ひらがながいいか カタカナがいいか 迷った。
決められないので、両方 書いてみた。
秋のキリン草もいいなぁ。
なんだか、悪さばかりするドラ息子をかばう母親の心境になって来た。
「うちの子、ホントはいい子なんです〜」
だからここにいていいんだよ、セイタカ君。私はお前が好きだ。
ただし、こいつはライオンのように獰猛だ。
私にとっては、ライオンのように愛すべきヤツでもあるが、厳重な管理下に置く必要がある。
春先に伸びてくるセイタカ君の若芽は、適度に刈り取る。
余計な場所に生えちゃったのは、根こそぎ引っこ抜く。
初夏にも、茂りすぎたのを切り取る。
切っては、少し離れて全体の風景を眺める。
うっかり切りすぎては、取り返しがつかない。
そう、私はちょっとした庭師なんだ。気分だけは。
そして、待ちに待った秋
![](https://assets.st-note.com/img/1728608529-6sYOgFSAol1xE27vtKkaWuPD.jpg?width=1200)
庭先で揺れる黄色い花を楽しんだ後、たっぷりと花瓶に活け、残りは種子を飛ばさないうちに刈り取る。
一応 ご近所付き合いってものがあるからネ。
ススキ君も、ほぼ同じ運命をたどる。
ある日、満開のセイタカとススキを、たっぷり花瓶に活けた私は、ごきげんで、花がなかった仏壇にも一輪お供えした。
母に「まぁまぁ、これは雑草やないの」と苦笑された。が、容認してくれた。 優しい人だ。
ところが、ある年、このセイタカ君を根こそぎ刈り取ったヤツがいた。もちろん、うるさいご近所さんではない。
ある事業所から派遣してもらった草とりのおばちゃんである。草とりの場所を細かく指示しておいたのに、私が目を離した隙に、他の場所にも手をつけ、愛するセイタカ君を根こそぎ刈り取ってしまったのだ。
「あれ〜 なんて事。これは残しておいて欲しかったのに…」
私は、穏やかにつぶやいた。
「だって、これ雑草だから」とおばちゃん。
「まあ… 世間ではそうでしょうけど、私は好きなの 」
「あら〜そうだったんですか。雑草だから切った方がいいと思って… ごめんなさいね」と、済まなそうに言ってほしかった。
そうしたら
「まあ、嫌われものだから、そう思っても仕方ないわよね」と答えただろう。
ところが、おばちゃんはこうほざいた。
「あら、そうなの。でも私 嫌いだから 」
私は、心の中で静かにブチ切れた。
( ここは私の庭。あんたの庭じゃない。あんたは仕事に来てるんだ。何 勝手な事言ってんだよ!)
で、表向きどう言ったかは、覚えていない。
ほとんど何も言わなかったような気もする。
代金も払いたくない気分だったが、そういう訳にはゆかない。
きちんとお支払いして、お帰りいただいたが
その事業所に仕事を依頼する事は、二度となかった。
その後、セイタカ君はめげる事なく元気にしている。
最近やって来た女友達は、ちょうど見頃の我が家の庭を眺めながら
![](https://assets.st-note.com/img/1730098806-epbVjrUCEWiTa1JQKhHNvy6q.jpg?width=1200)
「セイタカアワダチソウも、こうやって見るときれいだね」
なんと セイタカアワダチソウ撲滅委員会の会長みたいな人が…である。
追記
10/11 朝 知人が セイタカ君の撮れたて写真を送ってくれました。
後、セイタカアワダチソウを アロマ商品にした島根県の皆さんのお話を
ご紹介します。