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私だけが気づかない非常事態

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検査入院後、色々な検査をしている間に、数日間で半身まひも顔面麻痺も回復しました。

最初は素直に回復を喜んでいたのですが、ある夜を境に私の精神状態はだんだんとおかしなことになっていきました。

その日はある検査の前日で、18時から絶飲食を指示されていました。検査は次の日の午前だったので、客観的に見れば大したことないと思います。ただ、当時の私は「低血糖でショック状態になるのでは」という強い不安に駆られていました。
もうこの時にはちょっとおかしくなっていたのかもしれません。
夜中にナースコールを押しまくり、血糖値を測ってくれと騒ぎ、話を聞いてくれた看護師さんの前で号泣しました。結局一睡もしませんでした。

ここからは私の記憶があいまいなので多分こうだった、という話が続くのですが、私はその日から退院となる1週間後まで一睡もしませんでした。夜中になると劇団四季の「ノートルダムの鐘」を聞きながら、朝が来るのを待っていました。
この時私はお母さんに「寝たら死ぬ」とLINEを送っていたそうです(記憶がない)

また、半身まひは自力で治したという考え?妄想?が出現し、独自の健康法を行ったり、友人や家族にLINEで内容を送り付けるなどしていました。
こんなにヤバイ状態だったのに、私は多幸感にあふれていて、周りにも私に「あなたおかしいよ」と言ってくれる人はいませんでしたし、言われても信じなかったと思います。

ただ、診てくれていた神経科の先生は精神科の受診を勧めてくれました、そして私もそれを受け入れました。きっと先生や看護師さん達は、私の精神状態が異常であることに気づいていたのだと思います。
しかし、精神科の先生が来た時に何を話したかは覚えていませんが、結果として処方も治療もその場ではありませんでした。

そして私は諸々の検査を終え、「身体的には問題ない」としてヤバイ精神状態のまま野に放たれることになります。

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