いむやりん

ゆとりを地でいく怠け者の完璧主義者。ここじゃないどこかに夢馳せる30代。

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結局誰かに愛されたい

夫とは一応、社内恋愛だった。 知り合ったのは共通の先輩が主催する飲み会(合コン)だったけれど、私は夫を見た瞬間、この人だ!と確信した。 それまでの恋愛は、メガトン級に重い恋ばかりだった。あの頃はその言葉を知らなかったけれど、共依存と呼ぶものだったと思う。 別れるときは毎回ドロドロの修羅場で、別れたはずなのにだらだら一緒にいたりとか、そういう、あんまりいい恋とは呼べない恋が多かった。 けれど夫との恋愛は、健全でライトで穏やかに進んでいった。 私がメンヘラを発揮しても、夫

    • 『もう二度とあれ以上はない』

      今週末から公開の、映画ギヴン海へ。 まーー楽しみすぎていて、すでに何十回と観た過去のアニメ、映画を見返しては涙する日々。 何度見ても絶対泣くのだ。もう展開わかりきってて、なんならセリフだって丸覚えなのに。 なのに、泣ける。心が揺さぶられる。 そんなギヴンのなかで、私の推しである村田雨月は、『もう二度とあれ以上はないだろう』と過去の恋を懐古するシーンがある。 愛しているけれど別れるしかない相手との恋をそう表現しているのだが、まあこのセリフが、私にはあまりに身に覚えがありす

      • 根明とは一生平行線だと思った話

        息子は週に一度、サッカーを習いに行く。 現役を引退したJリーガーや、現役のフットサル選手なんかがコーチをしてくれるそのスクールは、非常に人気が高い。 サッカーオタクの夫は、お腹の子が男の子だとわかったときから、ここに通わせたいなぁと目を輝かせていたものだ。 そうして念願叶って、息子は一年前からそこへ通っているのだが、最近やたらと行き渋る。 真夏の暑さのせいかもしれないし、だんだんと彼の世界が広がってサッカーに魅力を感じなくなったのかもしれない。 息子は、サッカーが特別

        • 当たり前を当たり前にしたい

          もう、タイトルの通り。 つくづく自分が怠け者で嫌になる。 当たり前のこと当たり前にやってたら、きっとこんなに切羽詰まることもないし、それほど大変なことでもないのだろう。 たとえば、浴室。 防カビ燻煙剤を二月に一度やっていれば、あちこちに黒カビ見つけて目を瞑る必要だってない。それほど広い浴室でもないのだから、鏡と蛇口だけでも拭き上げしておけば、水垢取るための謎の洗剤をラップにつけて、くるくるくるくるこする必要だってないのだ。 あとキッチンのシンクも同じ。 毎晩最後に洗剤つ

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        結局誰かに愛されたい

          ピンク色の運動着

          私には、五歳の息子がいる。 まだもう少し小さかった頃、【どんないろがすき?】の楽曲にのせて「ピンク!」と答えた彼を、私は絶対に否定しないと決めていた。 だから、入園時に購入する運動着も、息子の希望通りのピンク色と白色を選んだ。だが、そのピンク色の運動着に袖を通したのは、恐らく年少の夏頃まで。挙げ句の果てには、入園から半年足らずで、緑色を買ってくれとせがまれる始末だ。 「あんたがピンクがいいって言ったんじゃん…!」その言葉を、何度飲み込んだことか。 彼に聞いてみたのだ。

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          ピットスポルム(BL漫画)に魅せられて

          少女漫画が好きで、少年漫画も好きで、TLも青年も、ジャンル問わず漫画が大好きな私。 もうずっと、字が読めるようになった頃から、母の持っていた【花より男子】を繰り返し読んでいたし、クラスの男子が「面白いから貸してやるよ!」とやや強引に押し付けてきた【ワンピース】は本当に面白くて、少年漫画って少年じゃなくても読んでいいんだ!と感動した。 学生時代は、少女漫画を手本に恋に恋してたし、痛い目みた日も、苦い味を知った日も、少女漫画はいつだって私の人生の側にあった。 スマホで漫画が

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          アイドルは最後まで虚像でいてよね

          気が付けば二十年以上、アイドルのオタクをしていた。 小学校高学年の頃、一瞬CMに映った少年との出会いが、それの始まり。 同い年くらいの男の子を明確に『かっこいい』と思ったのは、そのときが初めてだった。 それから二十数年、その時の彼は、今もアイドルを続けている。 小学生の頃から、今日までずっとだ。 私はその間に、就職も転職も結婚も出産もした。 ライフステージが幾度も変わった。 しかし彼はその間ずっと、三十代になった今でも、変わらずにアイドルとして笑顔でファンに手を振り続けて

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          毒親育ち、母になる。

          「うちにはお金がないから。あんたは大学には行かせられないのよ。」 物心ついた頃からずっと、まるで呪文のように、母はそれを私に言って聞かせた。 小さな小さなコミュニティーで、一際大きな存在の母にそう言われれば、それが世の摂理で私の運命なのだと、特にそれを疑うことはなかった。 自分は大学には行けない。 だから、大学に行かなくてもなれる職業に就こう。 小さな頃の夢は、ことごとく諦めざるを得なかった。 ある時は幼稚園の先生。 またある時は、雑誌の編集者。 芸能人のマネージャ

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          細分化された女たち

          独身彼氏なし結婚願望なしのKちゃん。 独身彼氏あり結婚願望ありのMちゃん。 バツ1彼氏なし婚活中のCちゃん。 既婚子持ちワーママのHちゃん。 既婚子持ち専業主婦の私。 かつて同じクラスで、飽きるほど共に時間を過ごした私たちは、今や年に一度会うかどうかの仲になっていた。 そんな私たちがつい先日、実に一年半ぶりの再会を果たしたときの話だ。 二十代の頃、大体金曜か土曜日の夜、取り留めもなくただ語らい飲んだくれた居酒屋は、半年前に潰れたらしい。 揃いも揃ってそれを知らずに過ご

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          はじめてのnote

          はじめまして。 いむやりんと申します。 一応、いむやが名字で、りんが名前です。 いつも頭の中でぐるぐるしてること、心が動いたこととか、取り留めもなく書く場所が欲しいなと思って、note始めてみることにしました。 これから頑張って続けていきたい所存です。 よろしくお願いします。

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