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⭐︎妻と見た映画「碁盤斬り」

東奥日報・明鏡欄への投稿記事(2024/6/20)
☆妻と見た映画「碁盤斬り」 
妻から突然「あなた、映画『碁盤斬り』を一緒に見に行きませんか」と誘われ、上映2日目に映画館に行った。当日は「公開記念舞台あいさつ全国生中継」があり、主演の草彅剛さん、国村隼さん、小泉今日子さん、市村正親さん、白石和弥監督が登壇しトークを繰り広げた。
 ◇草彅剛さんいわく「古きよきものに宿る色あせることのない魂。それが『碁盤斬り』で演じた僕のテーマです」。主人公の柳田格之進は清廉潔白な浪人で、自らが負わされた冤罪(えんざい)の復讐(ふくしゅう)を遂げようとする。落語が原作なのでストーリーが分かりやすく、面白い時代劇だ。私は囲碁が大好きで、高尾紳路九段、井山裕太王座・碁聖・十段、藤沢里菜女流本因坊・女流名人を応援している。今回、高尾九段が棋譜を監修、井山3冠と藤沢2冠もゲスト出演し、花を添えた。
 ◇クライマックスは、柳田格之進が冤罪を晴らすため、斎藤工さん演じる柴田兵庫と囲碁で勝負する。一進一退の攻防の末、つぶれの手筋「石の下」で格之進の勝ちが見える。映画出演者はほとんど囲碁を打ったことがないと思うが、皆さん碁石を置く手さばきは絵になっていた。今回の映画で囲碁の楽しさを再確認できた。

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