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子どものころからガキ大将#40:84歳社長が死んだら終わる会社

就職先は地方の家族経営の町工場。84歳社長が全てを取り仕切っている。
社長が死んだらどうなるか、誰にも分からない。


社長を一言で表すと、ガキ大将

子どもの頃からずっとガキ大将だったらしい。
高校生時代にはかなりヤンチャで(本人曰く子分を守るため)警察のお世話になることもしばしば。

そのままヤクザの道に進んでもおかしくなかったが、就職で関東のステンレス工場へ。
3年で工場内の事は全部覚えたからと、営業させてくれとかけあい、工事現場のクレーンを見つけては飛び込み、雑談をしていたらしい。
何も営業していなくても、頻繁に通って雑談していると相手が興味を示し、仕事を依頼してくるらしい。営業は歩合制で給料は高く、当時は珍しく個人で車も持っていたとの事。


地元に戻り、弟と従弟と奥さんとステンレス加工業を始める。
会社でも50年以上ずっとワンマン経営。

業界団体の代表とかもしつつ、いまだに地域の顔役でもある。


初めて会ったときには80歳を超えていたと思うけど、直感でこの人はできる人だと思った。80歳でそう感じるくらいだから、若いころはもっと覇気が有ったと思う。

半面、全てを自分でコントロールしてきたから、後継者が育っていない。
ソフトバンク、ユニクロ、ニデックとか、1代で築き上げた強烈なリーダーがいる会社も後継者問題に直面している。その辺と比べるのもおかしいけれど、そういう感じなのかもしれない。


孫くんは孫くんでリーダータイプであるけれど、自分のお店が上手くいきすぎていて、どうなることやら。




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84歳社長が死んだら終わる会社シリーズ ↓

”僕”の自己紹介 ↓



登場人物

登場人物 会社の人たち

僕:この物語を実況している人。入社3年目のアラフォーおじさん。

社長:50年以上前に創業した町工場の社長:84歳
奥さん:社長の奥さん。お金周りを担当:70代後半
専務:創業時からいる社長の弟。最近間違いが多い:80代
孫くん:社長の孫。最近会社に来ていない:20代前半
娘さん:社長の娘。月に1週間くらい来て事務をする:50代
ベテラン職人:何でもできるがこだわりも強い。社長の義理の弟:70代半ば
取付職人:現場の取り付け担当。最初だけ丁寧:70代半ば
営業:いつも適当な図面を描いてくる:60代後半

新入社員Aさん:24年9月から入った未経験のアラフォー女性
新入社員Bさん:24年9月から入った経験者のアラサー男性

中堅職人:新卒で就職したが独立、従業員ではないが、手伝ってくれている:50代

登場人物 社外の人たち
兄ちゃん:取引先で出会った「何者」かになりたい田舎の工場で高卒で働く兄ちゃん。商品の販売をお願いした。
インターン生たち:商品の販売をお願いした、就活に悩む学生たち。
問題児:元従業員。独立したがうまくいかず、社長に面倒を見てもらっているいい年したおじさん。

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