歯科医院に行ったら「女神」がいた
ワタクシは幼き頃から甘いものとお茶が大好きです。
そして、色素沈着とは長年のお友達です。
社会人になっても好みは変わりません。
虫歯になることは減りましたが、着色とは相も変わらず仲良しです。
ホワイトニングも考えましたが、
「どうせ毎日お茶(緑茶・紅茶・黒茶)を飲むのだからイタチごっこだ」
と、いまだに実行したことはございません。
セルフケアで週3回、研磨剤の入った歯磨き剤を気休めで使用しておりますが、所詮はセルフ。
プロの力と機材を借りる必要があるのです。
ある日、新しい歯科医院へ訪問しました。
初診であるワタクシの口腔内に対する取り調べが、さっそく行われました。
歯磨きの回数。
歯間ブラシやフロスの使用頻度。
そして。
お茶やコーヒーを飲む回数。
「どのくらい飲みますか?」
「お茶を朝・昼・晩。1回につき最低3杯は飲みます」
「なるほど……」
「好きでたくさん飲んでしまうのですが、やっぱり着色強いですよね?」
「ついていますが、それだけ飲んでいてこの程度なら、ついていない方です」
歯科衛生士さんが気を遣ってくれたのだろう。
やっぱりお茶を控えた方がいいのだろうなどと思いながら、
倒れ行くチェアに身を任せ、そのままクリーニングをしてもらいました。
そして終了後、衛生士さんからこのような言葉をかけていただきました。
「お茶、大好きなんですよね? いっぱい飲んでください!」
なにを言っているのかと頭に疑問符を浮かべていると、彼女は続けて言いました。
「茶渋がついてしまったら、また私が綺麗にします! なので、気にせずこれまで通り飲んでくださいね(至上の笑顔)」
は?
なに?
女神か?
衝撃のあまり、「は、はぁ」という言葉だけを残して、その日は帰ってしまいました。
当時、感謝の言葉一つ言えなかった愚か者は、今でも彼女から丁寧なクリーニングを受けております。
「絶対に綺麗にしたくなるんですよね!」と、懲りずに茶渋と戦ってくださっています。
何度言われても同じ場所が磨き切れていない患者で申し訳ございません。
お茶を飲みすぎないようにしようと思った矢先に、急須にお湯を注いでしまい、お詫び申し上げます。
必ず綺麗な歯に戻してくれる彼女に感謝しております。
技術だけでなく、患者対応も完璧な彼女に幸あらんことを。