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【note】フリースクールってなに?オルタナティブスクールとは違う?

フリースクールとは

不登校の子どもに、学習活動、教育相談、体験活動を行っている民間の施設やスペースのことをいいます。
「学校外の教育機関」、このイメージで良いかなと思います。
近年は、オンラインのフリースクールも増えてきており、学習の環境は多種多様に選べるようになってきました。

さて、フリースクールですが、規模や活動内容や活動の頻度はさまざまです。
ワンルーム一部屋のスペースで体験型のワークショップが多いところ、週1回のみ開講しているところ、学習支援をメインに行っているところ、オンラインのフリースクールでは、マイクラ部・スマブラ部など好きなゲームの部活に入れてやりとりができたり…

それはそれはさまざまな形態がありますよ。

日本サマーヒル・アカデミーは、3階建ての戸建ての家の1階フロアが座間市に位置する”おださが校”。

まだ内装工事中のおださが校はこんなかんじです。

手前の広めのスペースでは、子どもたちはGボールで遊んだり。体操教室もレゴ教室もこのスペースを広く使ってレッスンをしています。

まるでおうちかのような!
いろんな事情があり”スクール””学校”の名称も、学校っぽさも嫌になってしまった子が、居心地よく過ごせるように。
そう思っていたらこんな感じになりました。

職員室はありません。大人も子どもも、みんな自由な場所で過ごしています。

日本サマーヒル・アカデミーは、こんなかんじのスペースで平日の9時~17時を子ども~大人が同じ空間で、靴を脱いで過ごすスタイル。
ゲームOK、工作したい子は材料を持ち込んでもOK、学習の時間は自分で宣言して取り組みます。

オルタナティブスクールとは

本校は”オルタナティブスクール”です。
オルタナティブスクールとは、現在の公教育(公立学校や私立学校)とは異なる、オリジナルの教育理念や方針があって運営されている学校外の教育機関のことを指します。

定義がはっきりしていないので、フリースクールと呼んでもOKかなと思いますが、イメージとしては、「教育に力を入れている」「独自の教育法がある」このあたりが、フリースクールとは少々異なるのかなと思います。

フリースクールは、”居場所”の機能が重視されるところも多いので”福祉”色強め、オルタナティブスクールは”教育”強め、そんな印象です。

フリースクールは認可外

公教育(学校)と異なる点は、”認可外”である点。
”認可外”とは、学校教育法第1条に規定する学校には該当せず、各種学校または無認可の教育施設と位置づけられているということ。

ちょっと違法っぽい書きっぷりが気になりますが、保育園の認可・認証・無認可、この違いがイメージとして近いと思います。

学校校教育法第1条を引用しますとこちら。

この法律で、学校とは、小学校、中学校、高等学校、中等教育学校、大学、高等専門学校、盲学校、聾学校、養護学校及び幼稚園とする。

教育基本法の規定の概要(学校教育について)

フリースクールは、学校教育法上の公的な学校とは認められていません。
そのため、小学校・中学校の義務教育課程の子どもは、もともと通っていた小中学校に籍をおいたままフリースクールに通うことが一般的です。

籍がある学校とは、子どもの住所のある学区の学校ですね。
こちらを「在籍校」といいます。

在籍校とのコミュニケーションが大事

いま、多様な個性をもつ子どもが増えているため、公的な学校だけでなく、フリースクールやオルタナティブスクール等、学校外の居場所や学びの場で子どもたちを受け入れ育てましょうねと、国の方針もそのようになっています。

でも、まだフリースクールやオルタナティブスクールが公的な学校と認められる動きは、制度が追いつきません。
そのため、在籍校に籍を残した状態で、フリースクールやオルタナティブスクール、あるいはホームスクーリングなど、その子に合った環境下で教育を受けられるよう、在籍校と各ご家庭、各フリースクール・オルタナティブスクールとのコミュニケーションが大事になってきています。

いま、認証フリースクールの確立の動きが進んでいる自治体もあり、将来的には、多くのフリースクールが、公的な学校として認められてくるのではないかしらと思います。


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