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☆せなけいこさんの絵本 ~50年以上読み継がれる子どもたちが大好きな絵本~


1    読んで楽しい見て楽しい、我が家に欠かせなかったありがたい絵本

 せなけいこさんの絵本は、かつて本がボロボロになるまで読んだ。娘たちが大好きな絵本ばかりだった。
「ねないこだれだ」を読んだあと、低い声で「寝ない子は誰だ〜〜〜」とやると、怖そうにかたく両目をつぶり、そのまま寝ついてくれた。早く寝かしつけて家事や持ち帰り仕事をやりたい時に、私には大変助かる絵本でもあった。本当はこんな絵本の使い方は正しくはないのかもしれないと思う。でも、とにかく、我が家の生活に楽しい時間をくださり、私の育児を支えてくださったせなさんの絵本に深く感謝している。

今年10月23日に、せなけいこさんは、92歳でお亡くなりになりました。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

 今回は、せなさんの絵本から、4冊ピックアップして紹介したいと思う。子どもだけでなく、大人が読んでもたのしい。

2     もじゃもじゃ

 娘たちのお気に入りだった「もじゃもじゃ」。タイトルの「もじゃもじゃ」のところから、娘たちはワクワク顔だった。あたたかい絵、出て来るものも身近なもの。最後の「かがみに うつった きれいなこだあれ?」の後、娘たちは決まって「わたし、わたし」とアピール。楽しい絵本。

もじゃもじゃなのは、庭の木と犬のころとほどけた毛糸、それにルルちゃんの頭。さあどうしたらいいのかな……。

Amazonより引用

3 ねないこだれだ

 これも娘たちが大好きだった絵本。
 最初のページ「とけいが なります ボン ボン ボン……」の場面の絵の柱時計は9時を指している。「これからはおばけの時間だよ、こんな時間に起きている子はおばけになっちゃうよ~」って絵本に言われたら、ちびっこは「おばけになるなんて困る! 寝なくちゃ」って思うのではないかな。そして、おばけはその辺にいるんだっていうことと、やっぱり夜は寝る時間なんだな、って。
 せなさんのおばけは、愛嬌があってかわいい。白い体に、黄色い目、真っ赤な大きな口。子どもたちが「こわいけど大好き」な絵本だ。

夜の9時です。「とけいがなりますボンボンボン」こんな時間におきているのはだれだ?ふくろう、くろねこ、どろぼう……。いえいえ、夜中はおばけの時間。あれ?まだ寝ていない子がいますよ。おばけになってとんでいけ! おばけがなかなか寝ない子をおばけの世界に連れていってしまいます。

Amazonより引用


4 おばけなんてないさ

 「おばけなんてないさ」は、槇みのり作詞、峯陽作曲の童謡。
 この絵本の「あとがき」で、せなさんは、こう書いている。
 「いつも自分で書く私が、今回に限ってみんなのよく知っている童謡を題材にしたのは、この歌が大好きだったからです。 (後略)」
 童謡の歌詞に合わせたお化けの絵は、とても楽しい。童謡の後には、「どう? おばけは もう こわく ないようね!」と締めくくっている。
 絵本の最後の二ページには「おばけなんかないさ」の歌詞と楽譜を載せている。

 

「保育仕事で大活躍の絵本」「こどもと歌いながら楽しめる!」の声多数! 誰もが知っている童謡「オバケなんてないさ」の歌詞に、おばけ絵本でおなじみのせなけいこ氏の絵がついたとびきり愉快な歌絵本です。
歌詞5番まで。巻末譜面つき。

2014年ようちえん絵本大賞・大賞受賞。

Amazonより


5 おばけのてんぷら

 本のタイトルから、ワクワクしてしまう。天ぷらがすきなおばけの話。うさこちゃんが天ぷらを揚げていたら……? 天ぷらのころもに飛び込んだおばけの運命は? 最後のページはうさこちゃんが笑顔でめがねを持っている絵。なぜ、めがね???

「読み聞かせで大人気!」「子どもが大好き!」「なつかしい!」の声、多数!
うさこがごきげんでてんぷらをあげていると、においにさそわれた山のおばけが、そーっとしのびこんできました。さあ、たいへん!

Amazonより

6 せなけいこさんについて

 本名 瀬名恵子。1932年 東京生まれ。絵本作家。
 武井武雄に師事して絵を学ぶ。
 1969年、貼り絵による独特の技法を使った「いやだいやだ」のシリーズで絵本作家デビュー。1970年、デビュー作がサンケイ児童出版文化賞受賞。


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ジャスミンティータイム
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