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September ひとり旅        ~名古屋・岡山・下関・別府・福岡~  



1 〜プロローグ〜 旅の前夜は眠れない。Septemberひとり旅の始まり始まり。今年の旅の宿泊地は①名古屋②岡山③下関④別府⑤博多 五泊六日

「青春18切符」12,050  円 (年齢問わず利用可能)

 実は旅行に行く前夜は興奮してなかなか寝つけない。旅行は体力勝負なので、本当はしっかり睡眠をとっておくべきなのに。それくらい、私にとって旅は楽しみなものだ。
 去年の9月に人生2回目のひとり旅をした。4泊5日で。旅はとても楽しく、充実した、思い出深いものになった。そこで、9月のひとり旅を毎年恒例にすることにして、今年は今年の趣向で計画を立てた。
 女ひとり旅なので、宿泊場所は事前に確保することと、公共交通機関を使っての旅なので、一応の行程表は作成する。「ここだけは行く」「これだけは食べる」など旅のポイントはいくつか決めておく。行程は、天候や体調や気分によって変更することもありうることとする。良く言えば、自由度の高い旅、言い換えれば、行き当たりばったり的な旅とも言える。
 さて、今回の旅のポイントは4つ 1.名古屋でモーニングを食べる 2.岡山で路面電車に乗る 3.下関から門司に抜ける「関門トンネル人道」を歩いて本州から九州へ移動する 4.大分県内の温泉に泊まる。
 今回人生初「青春18切符」を使ってみることに。3日間は各駅停車に乗り「青春18切符」だけを使って移動する。最終日は途中まで「青春18切符」を使う。やや「乗り鉄」の気がある私は、長時間電車に乗ることは苦にならない。
 そして、私は全都道府県に旅することを目標にしているので、まだ行ったことのない岡山と大分の2県を宿泊地に入れた。
 

2 旅の始まりは名古屋から

2024.9.1(Sun.)

 名古屋駅 在来線

 いざ、September ひとり旅へ出発! 心躍る時がやってきた。愛用のColeman の紺色リュックを背負って旅が始まる。
 名古屋には16:07に到着。名古屋駅から徒歩7分で東横INN名古屋駅桜通口新館へ。建物は新しく内装も新しいが、5階の部屋は眺望なしでやや残念。
 ホテルのお散歩マップには周辺のお食事処が満載。ホテルでひと休みして夕食前に明朝のモーニングの場所の確認。良さそうなモーニングを見つけてあったのだが、行ってみると「今日は台風のため臨時休業」という張り紙。「明日はやるよね?」と少し不安。 
 名古屋といえば手羽先、名古屋コーチン、海老フライ、きしめん、ういろう等名物が多いが、今夜は味噌煮込みうどんにした。山本屋本店というお店。注文を終えると、先に生のオニオンスライスときゅうりに生姜を添えたものが出された。意外とおいしい。味噌煮込みうどんは蓋つきの土鍋で出てきたアツアツ。麺は結構かためで歯ごたえあり。コシがあるというのか。食べ終わるまで、そのかたさは保たれたままだった。汁は赤味噌の香りが良く、だしがきいていて私好み。うどんの量は少なめで、私には適量だった。
 傘を持って外へ出たが雨はすぐ止み、雨上がりの蒸し暑さは夜までつづいていた。
 今回泊まったホテルのある桜通口側は比較的落ち着いている感じ。周囲に飲食店は多く、便利な場所だ。ホテルも駅から徒歩7分ほどで、わかりやすい場所だった。
 本日の歩数=11042歩

山本屋本店 味噌煮込みうどん

  

3 名古屋から岡山へ 〜名古屋モーニング文化に触れ、晴れの国、岡山で後楽園を歩く〜

2024.9.2(Mon.)

 旅は2日目。まずは6時から提供されるコーヒー☕️をホテル一階ロビー階へ取りに行き、モーニングコーヒーをいただく。身だしなみを調えるとき、東横インの部屋にある丸い拡大鏡が便利。よく見えてお化粧しやすいので、家にも欲しい。
 どの街も、夜と朝では違う顔を見せる。夜、ゴリゴリの居酒屋だった店が、やさしい名前の「〇〇カフェ」になってモーニングをやっていた。
 ホテルから15分ほど歩いて、昨日下見をした喫茶店「コーヒーハウスかこ花車本店」へ。飲み物を頼むとトーストが付いくるが、せっかくなのでランクアップしてシャンティルージュスペシャル(+400円)に。朝から贅沢をした。トーストに粒あん、もったりホイップ、4種類のジャムがのる豪華版。ジャムはママレード、アプリコット、きなこバナナ、ルバーブ。ジャムはそれぞれどれもとても美味しかった。きなこバナナは初体験のやさしい甘さで味私好み。おぐら、ホイップ、ジャムの三段攻撃は間違いなく視覚、味覚、そして心を持っていかれる。ホイップの甘さ控えめなのもいい。飲み物は珍しいホットオレンジラテを選んでみた。甘すぎず、オレンジの味が爽やか。

 シャンティルージュスペシャル  オレンジラテ


名古屋 コーヒーハウスかこ花車本店 常連さんが多い

 朝から糖分しっかり補給でご機嫌な私。
 ホテルの無料朝食も、実はとても内容がよくて名古屋らしいラインナップだった。カツサンド、小倉ホイップのパンケーキサンドなど、見るからにおいしそうだった。さすがは名古屋のホテルだ。
 今日は青春18切符で移動する。名古屋から特別快速で大垣へ。きれいな電車で快適だった。名古屋でたくさん降りるから車内はすいている。木曽川を渡り、大垣へ。大垣から各駅停車で米原へ。途中、関ヶ原を通る。「岐阜県不破郡関ケ原町」と書いてあった。東軍西軍の武将の名前の看板あり。ここで天下分け目の戦いが行われたのか、と感慨深くなる。何かが違えば、今の世は違っていたのかもしれない。
「そやね」と車内で話している声が聞こえた。大阪まで来た。大阪でだいぶ降りたので車内はまたすいた。淀川を渡り、もうすぐ尼崎。芦屋は高級住宅街のイメージ。三ノ宮で降りれば、わたし的に日本一素敵な喫茶店「にしむら珈琲店北野坂店」がある。去年の春、次女と二人で訪れて、私たちの「大のお気に入り喫茶店」に登録された(?)由緒正しい喫茶店。優雅で上品で本当に素敵なお店だ。
 ところで駅ホームに電車が出る前、赤と黄色の4本線のゲートが降りてくるのは関西だけだろうか。 
 須磨は海沿いを電車が走る。左側に乗れば海がよく見えたのに、うっかり右側に乗ってしまったことを後悔。
 姫路に着き、少しだけ乗り換え待ちの時間があるので、駅から出て姫路城を見に行く。青春18切符の強みは乗り降り自由なところかもしれない。駅員さんに切符を見せれば、出ることも入ることもできる。お城のすぐそばまで行く時間も体力もなく、暑さにやられそうなので駅から少し歩いて写真を撮る。遠目からも本当に美しいお城だ。機会があればもっと近くでゆっくり眺めたい。
 駅近くのローソンは京都のような、街の景観に配慮した造りになっていた。さすが世界遺産に近い場所だ。うれしくなってローソンをパチリと写真におさめてしまう。歩くと暑くて汗がダラダラ出る。水分をたくさん摂る。旅は体力勝負だ。


姫路駅近くの景観に配慮した落ち着いた外観のローソン


猛暑の中、姫路駅側から姫路城を撮る


 始業式の日で半日なのか、駅には下校する高校生がたくさんいる。途中駅からも高校生が乗る。
 姫路駅から赤穂播磨行きの電車に乗り、相生で乗り換えて岡山へ。車窓から見ると瓦屋根の立派な家が多い。のどかな田園風景が続く。「和気」と書いて、「わけ」と読む駅あり。地名は難しくて面白い。各駅停車の旅は、新幹線でビューッ、とは違う楽しみがある。のどかな風景が続く。私はこんなにのどかな中にいていいのかと、不安に感じさえする。
 岡山に到着した。今夜は駅直結のJR西日本のホテル、ヴィアインに泊まる。東横INNと同様、ここも機械でのチェックイン、アウト。3時にチェックインして部屋でひと休みしながら計画を練る。窓から駅の電車が見える部屋でちょっとうれしい。

JR岡山駅
岡山城の自動販売機

 ホテルの部屋でのひと休みを終え、路面電車に乗り、岡山後楽園へ向かう。路面電車がある街は素敵。私にとって電車の中で路面電車は特別。ワクワクする。岡山市は大きな都市だ。県庁や県立図書館の建物もとても立派。
 後楽園は広大で緑が美しい庭園だった。池あり、山あり、神社あり、茶畑あり、水田あり、芝生あり、松あり、邸宅あり。ただ、暑かった。汗が止まらない。烏龍茶のペットボトルを飲み干し、DAKARAを買った。これだけ汗が出るとスポーツドリンクがいい。お茶屋で冷抹茶ときびまんじゅうで一服。さすがきびまんじゅう、大変元気が出た。
 後楽園から橋を渡り、岡山城へ。「晴れの国・岡山」というらしいが、本当に岡山には太陽の光がたくさん降り注いでいる感じがする。明るい「陽」の地だと感じた。 

岡山の路面電車 車輌デザインはさまざま 後楽園へは「城下」下車
岡山後楽園 緑が美しく広大な庭園
岡山城 入場は17時までだったので入れず。写真撮影のみ 
後楽園から橋を渡ると岡山城へ
冷抹茶ときびまんじゅう (後楽園内の茶屋にて)

 岡山城からの帰りも路面電車に乗る。明日の朝ごはん用にイオンでパンとヨーグルト、岡山産シャインマスカットを購入。  
 夕飯予定のお店がなかなか見つからず、グーグルマップを見ながら同じ場所をぐるぐるしてしまう。諦めて「駅ナカで食べるか」と駅ナカへ入ると、なんと探していた店は駅ナカにあったというオチ。「八閣」という魚料理のろばた焼き店。カウンターのみ。「瀬戸内三種入り お刺身盛り定食」を注文。お刺身が新鮮で美味しかったし、冷奴に載っていた岡山特産黄ニラが美味しくてびっくり。黄ニラ醤油なるものもおいてあってニラの風味が料理を引き立てるなかなか使い勝手が良さそうな調味料だと思った。
 最後に迷ってグルグルしたこともあり、本日は20166歩。昨日よりだいぶ多い。さすがに足がクタクタだ。 

「八閣」の 瀬戸内三種入りお刺身盛り定食 
「八閣」はカウンターのみ。魚料理がおいしい

4 ~倉敷から下関へ~「倉敷美観地区」と「大原美術館」は素晴らしすぎて感動が止まらない。下関ではフグ料理美味

2024.9.3(Tue.)

倉敷駅から美観地区へ。迷わなければ徒歩15分

 旅に出ると早起きになる。5時くらいに目覚める。部屋でソーセージドックとヨーグルトと岡山産シャインマスカット(格安)、コーヒーの朝食を済ませ、倉敷へ出発。残念なことに小雨が降っている。7:13岡山発の電車で倉敷へ向かう。
 駅のコインロッカーに荷物を預け、美観地区へ向かう。案内が所々にあり、ありがたい。地図を広げて立ち止まっていると、地元の人らしい男性が、まだ地図の場所まで行っていないからこう行けばいい、と親切に教えてくださる。感謝。お陰様で無事、美観地区へ。
 想像以上に素晴らしい。柳の葉が揺れる川を中心に、両側に趣ある家屋はまさに「美観地区」と呼ぶにふさわしい。歴史と伝統があり、それを大切に守ってきた自負を感じる。

朝の倉敷美観地区 
美観地区の Tully’s Coffee 

 大原美術館の開館を待ち、九時に入館。2000円の入館料は、建物およびコレクションの信じられないような贅沢さからすると高くはない。モネ、ゴッホ、ピカソ、エル・グレコの『受胎告知』など、どうして私設美術館にこれほどの作品が所蔵されているのか、と驚いた。美術館を創設した大原氏、ならびに大原氏と親交のあった人々の尽力だということはわかったが、どれほどのお金がこのコレクションのために動いたのだろうなどと下世話なことをつい考えてしまった。美術館の建物も古代ローマ・ギリシャ神殿風の重厚な建築で、1930年当時は最新の鉄筋コンクリート造だという。
 大原美術館と美観地区は本当に素晴らしく、心にたっぷりの栄養をもらった。


大原美術館 門の外から 開館は9時


 駅まで戻り、昼食用の食べ物を買い、電車に乗る。3度乗り換えて下関を目指す。尾道では車窓から尾道水道が見えた。25歳で初めて一人旅した思い出の場所だ。景色を見たらまた訪れたくなった。天気は晴れになり、外は暑そうだが、車内は冷房が効いていて快適。買い込んだお昼、倉敷あんぱん他を食べる。どう考えても炭水化物ばかりだった。倉敷銘菓「むらのすずめ」だって小麦粉と小豆が主原料。これは夕飯でタンパク質と野菜を十分摂らないといけない。やっぱり、下関ではふぐを食べるべきか。
 車窓から見える家に茶色の瓦屋根が多い気がする。なぜ? はい、わかりました。グーグル先生に聞きました。石州瓦という日本三大瓦の一つの産地があるため、東広島には赤茶色の屋根が多いのだそうだ。凍てにも強い瓦だそうで。大変勉強になった。意識して見ると、やはり赤茶色の屋根が多い。何だか大発見した気分だった。これ、新幹線なら私は気づかないかも。 
 それから、屋根のシャチホコは名古屋城に限るのかと思っていたら、広島、山口の瓦屋根の家にはシャチホコが載っている家がけっこうある。火事除けのまじないだと言うことを今更ながら知った。世の中は知らないことだらけだと思った。
 岩国で乗り換える。岩国は山口県だ。少し時間があるので、一旦改札を出て外の空気を吸ってみる。岩国と聞いて思い浮かぶのは基地? 観光名所の美しい錦帯橋や岩国城も有名だ。基地はアメリカ海兵隊と自衛隊の基地がある。
 岩国から乗り換えた電車からは海が見えた。美しい景色に心が和む。今年の夏、海には行かなかった。海は見るだけで元気が出る。電車は海のすぐそばを走る。釣り人ひとり発見。釣り船の宿もあるようだ。どんな魚が釣れるのだろう。太陽の光で海が光る。陽の光が眩しい。岩国駅のコンビニで買ったカフェラテが美味しい。ちなみにコールスローとさけるチーズも買った。野菜不足とカルシウム不足は、やはり良くないと思ったので。「柳井港」という名の駅は港町にある。コンビナートもある。ワンマンカーの電車の運転士さんは女性だった。
 徳山に着いた。列車の到発着の音楽は「一年生になったら♪」だ。何か理由があるのだろう。岡山では「いい日旅立ち」岩国では「かもめの水兵さん」だった。
 やっと下関に着いた。今夜のホテルは東横INN。チェックイン時にフロントマンに「9泊目ですね」と言われた。東横インは会員になると毎回5%引きに加えて、10泊すると1泊無料の特典がある。
 夕食は、フロントのお兄さんオススメの地元の人も行くチェーン店ではない居酒屋へ。ふぐも食べられる店「あらかぶ」へ。思いきって「ふぐのミニコース」を注文。せっかく下関へ来たのだから、と。4500円でふぐ刺しから唐揚げ、ふぐちりの後の雑炊、デザートのアイスクリームまで。特に前菜のふぐのにこごりと、ふぐのバジルソースがよかったし、もちろんふぐ刺しも。お店で勧められたかぼすを絞り、わけぎを巻いて食べるととても美味しかった。大満足。

ふぐのミニコース ふぐ刺し


ふぐのから揚げ
ふぐのバジルソースソテー さわやかな酸味とバジルの香り

 食後、海峡ゆめタワー30階の展望室へ。ライトアップされた関門大橋、その向こうに門司の街。夜景が美しい。昨年の同じ時期、対岸の門司に泊まり、こちらの下関側を見ていた。今年は下関から門司側を眺めた。こう見ると九州と本州は近い。壇ノ浦や巌流島もあり、歴史的に重要な出来事があった場所でもある。
 倉敷と下関を満喫した一日。本日の歩数、14180歩。

ライトアップされた 海峡ゆめタワー

夢海峡タワーから。手前が下関(本州) 対岸は門司港(九州)

5 ~本州から九州へ~ 関門トンネル人道780mを歩いて門司港へ。特急ソニックで別府♨へ

2024.9.4(Wed.)
 東横INNには無料朝食がついている。ありがたい。サラダもあるし、卵料理もパンもスープも野菜ジュースもある。コーヒーも美味しかった。
 さて、BSで朝ドラを見て、おやつ、飲み物を確認し、ホテル前バス停からバスに乗る。
 関門トンネル人道口に近いバス停で降り、いざ関門トンネルへ。エレベーターで地下へ降り、トンネルが始まる。湿気はあるが、思っていたより涼しく、歩くにはちょうどよい。ジョギングしている人もいる。780メートルをてくてくと歩く。中央にラインが引かれ、右側通行。壁には海中の魚や泡の絵が描かれ、所々に下関、門司それぞれまでの距離が示されている。トンネル内の県境では、ちょっと感動。約15分、楽しく貴重な時間だった。トンネルを抜け、エレベーターで地上に再び上がる。暑い。門司側のベンチでソルティライチを飲む。おいしい。
 エレベーターから「ワオ」と言いながら出てくる海外からの若者の集団がいた。続いてアジアからの賑やかな団体。早めに来たから、静かにトンネルを歩けてよかったと密かに思う。多分トンネル内、声が響いてさぞかし賑やかだったことだろう。あっという間に50人以上の人が出てきた。

関門トンネル人道入口
エリベータ―で降りるとトンネルがある
下関側トンネル入り口から門司を目指す
歩行者は無料 原付・自転車は20円(押して通る)
人道トンネル内の表示 「海面下58m」


人道は全長780m

 トンネル出口、門司側のベンチで十分休憩したので、門司港レトロをめざして出発。バス停を確認すると、バスは1時間に1本。さほど遠くないだろうから歩くことにする。先程の団体はバス二台がお迎えに来て、みんな乗って行ってしまった。
 海岸の上にある鳥居が気になっていた。旅先で気になるものにはとりあえず注意しながら近づく。鳥居をくぐり、海の方へ降りていき、お参りをする。社務所があり、御朱印の授与もあるらしい。9時半の開所を3分ほど待ち、ペパーミントグリーン(正式には浅葱色と呼ぶらしい)の袴を身に着けた神主様から御朱印を賜る。立派な御朱印だった。和布刈(めかり)神社という、由緒正しい立派な神社だった。私は裏側の鳥居から入ってしまったようで、たぶん出たところが正式な入口だった。

下関と門司をつなぐ関門大橋 対岸が下関
和布刈り神社の鳥居と関門大橋
和布刈り神社 御朱印

 門司港レトロまでは歩道が整備されていて安全に歩ける。30分近く歩いただろうか。暑くて汗びっしょりになった。かつてはトロッコ電車が走っていたが、今は線路だけ残っている。トロッコに乗ってみたかった。門司港レトロのホテルには1年前に泊まった。その時、ホテルから関門大橋と下関の夜景を眺め、本州と九州はとても近いことを実感した。いつか下関側から門司側を見たいと思った。1年後の今回の旅で、早くもその願いが実現して嬉しい。門司港の公園のベンチから昨年泊まったホテルが見えた。跳ね橋も見えた。門司港にいることを実感した。
 日陰にいれば風が心地よい。門司港はレトロという言葉がよく似合う素敵な街。 去年門司港で心残りなことが2つあった。ひとつは出光美術館が休館だったこと。今年こそと思ったが、この時期は展示の入れ替えで休館日が続くらしく、残念。もう一つは、門司港名物「焼きカレー」を食べそびれたこと。これは今年、見事にリベンジに成功した。しかも去年入れなかった「旧三井倶楽部」のレストランで。アインシュタインも滞在したという、由緒正しく歴史の重みを感じるレトロで素敵な建物。海鮮焼きカレーを注文。殻付きの海老がまるごと、フグ、バナナという豪華なラインナップが入っている。バナナは、門司がバナナの叩き売り発祥の地だからだと思われる。バナナがカレーにとても合うことを知る。エビもふぐも美味しい。カレーは濃厚だった。レストランの二階は150円で見学できる。アインシュタイン、林芙美子の展示もあるということで見学した。林芙美子は門司の生まれで、尾道の女学校を出た。波乱万丈の人生をたくましく生き、作品を世に残した。まだ読んでいない「浮雲」を読もうと思う。

旧門司三井倶楽部
焼きカレーにセットのサラダ
門司名物 焼きカレー 

 門司港駅から電車に乗る。門司港駅舎がまた素敵である。レトロ。窓口で特急券のみ買い、今日はJR九州の1日無料券を使う。駅舎内のレトロなスタバでパンプキンスパイスラテをたのしんだ。

門司港駅 大正レトロな建物
門司港駅内の切符売り場・観光案内所

 門司港駅から小倉駅までは各駅停車、小倉から別府は「特急ソニック」に乗る。ソニックは、さすがはJR九州、おしゃれで洗練されている。床は板張り、荷物入れは飛行機のような蓋付き。座席のデザインも個性的。デッキの自動ドアもガラス。いいなあ、こういうの。外国人観光客はJRパスで指定席に乗れるから、自由席の方がすいているかも、と門司港駅の女性の駅員さんが言った通りだった。自由席はすいていて座れました。快適です。各駅停車もいいけれど、特急はやはり速くて快適。

特急「ソニック」大分行
ソニック車内 近未来的な雰囲気


「福澤諭吉のふるさと、中津」と車内アナウンスが入る。そうか、福沢諭吉は九州の人だったのだ。
 特急ソニックが快適で、うとうとしていたら、別府に着いた。今日の宿は、御宿野乃別府温泉。共立リゾートである。ホテル内で別府八湯に入れるとのことで、期待大。
 3時チェックインだが三十分前にインさせてもらえた。館内は畳敷きで、靴を脱いで入口の靴入れに下足を入れる。チェックインの時間まで少し周りを歩き、夕食の作戦を考える。とり天とりゅうきゅう、あじ、さばが大分の名物らしい情報を得る。チェックインして、3時を待って貸切風呂に入りに行く。8湯あるうち、浜脇の湯と亀川の湯に入る。大浴場にも入るが、この時間は貸し切り状態だった。湯上り処では、アイスが自由に食べられる。チョコとカルピス味の二本食べてしまった。湯上り処には「ここで宴会をしないでください」と3カ国語で注意書き。そんなことをする人たちがいるということ。七時過ぎてもチェックインする人たちがフロントに並んでいた。7割以上は海外からのお客様だと聞いた。韓国からが多いとか。

別府駅前 油屋熊八の像
別府駅には 改札に「ようこそ別府♨」の大きなのれん
別府駅前には 手湯♨

 夕食は駅ナカの豊後茶屋でとり天の定食を。とり天、だんご汁、それに甘味のやせうまもついている。とり天は鶏むね肉の天ぷらをかぼすポン酢でいただく。サクサクに揚がっていて、かぼすポン酢がひじょうに合う。だんご汁のだんごとは、小麦粉で太めで厚めのうどんの短いものを白味噌の汁で煮たものらしい。油揚げ、野菜も入っていてヘルシー。そのだんご汁の麺(だんごと呼ぶ)に甘いきなこをまぶして好みで黒蜜をかける甘味が「やせうま」だ。食は地域の文化だなあ、と思う。
 別府タワーというものがあることを初めて知った。ホテルの部屋からも見える。調べてみると、全国6つのタワーが通称「タワー6兄弟」と呼ばれているのだそうだ。設計者はいずれも「塔博士」として有名な内藤多仲早稲田大学名誉教授。タワー6兄弟とは、別府タワー、旧名古屋テレビ塔(現、ミライタワー)、大阪の通天閣、さっぽろテレビ塔、東京タワー、博多ポートタワーのことで、1954年から1964年に完成したタワー。ということで、レトロ感がエモいらしい。フロントのお姉さんにきいてみると、地元の人は別府タワーにはあまり行かない、山手側のグローバルタワーがオススメとのこと。それでも興味があって行こうとしたが、実は、旅先でお得意の迷子になって断念した。なぜ、グーグルマップを見ながら迷ってしまうのだろう。不思議だ。明日の朝、グローバルタワーに上ってみようか、と思いホテルに戻った。
 共立リゾート名物、夜鳴きそばは10時から11時にいただける。いそいそと時間前に行って待つ。半人前の醤油ラーメン。美味しかった。夜10時の夜食は若干背徳感があるが。
 別府の一瞬看板見てびっくりネーミング。①エッチ美容室(一瞬「え?」と思ったが、昭和7年創業。ブライダルなども手広く手掛ける歴史ある美容院) ②酒場ワリカン(奢ったり奢られたりは、なし? ホームページを見ると、ステーキも海鮮も一品料理も飲み物もメニューが豊富!)
 本日の歩数14560歩。今日も一日いい日だった。

6 別府温泉三昧、ビュッフェで満腹の朝。別府公園とグローバルタワーへ

2024.9.5(Thu.)
 旅も終盤だ。5日目。今朝もアラームを待たずに目覚める。旅行中はずっとアドレナリンがたくさん出ているようですごく元気になる。早朝なら貸切風呂も空いているだろうと、部屋のテレビのモニターで確認すると、いやいや8箇所とも「湯浴み中」の表示。え、みんな早起きだなあ。しばらくして少しあきが出てきたので最上階13階お風呂階まで上がってみる。湯上り処で先にサービスの乳酸菌飲料を飲み、まだ入っていない3個所の貸切風呂のひとつが空いたのを確認して入る。そこは東端の湯で、海が見える。そうだ、5時49分が日の出で、お風呂から観られるとボードに書いてあった。この貸切風呂から日の出が見られるかもしれない、と待つこと10分。日が昇り始め、姿を全部現すまでを眺めた。海から昇る太陽は滅多に見られない。ラッキーだった。その後、入ることを熱望していた「明礬(みょうばん)の湯」にも入れて、8湯の貸切風呂をコンプリート。どのお湯も良かったが、白く濁った明礬の湯は温泉らしくて特に気に入った。
 部屋に戻り、着替え、ホテルから徒歩一分のの「町営 高等温泉」へ。事前からチェックしていた地域のお湯。あつ湯かぬる湯か選んで250円の券を券売機で買うようになっている。私はもちろんぬる湯だが「今日はぬる湯が故障で入れないからあつ湯をぬるくして入ってください」と受付の女性。中ではすでに先客が水を出して湯船のお湯を適温にしてくれていた。よかった。もう一つの湯船には「檜の湯はぬるいです」と書かれていたが、入ってみると熱くて三秒しか入れなかった。源泉は熱く、地元の人たちはそれに慣れているのだろう。いい体験だった。体が温まり、汗が噴き出て止まらない。記念にロゴ入りタオル(地色オレンジ)を1枚購入。

地元のお風呂 高等温泉♨

 汗が引かぬまま、ホテルの朝食会場へ。ビュッフェだ。要注意だ。並んだごちそうをみたときに、ああこれはもうだめだと思った。いくらにマグロにしらすにりゅうきゅう、辛子明太子。もうこれで海鮮丼が二杯分できる。とり天に筑前煮にだんご汁にさつま揚げに、、、大分や九州の名物あれもこれも並ぶ。私はビュッフェではいつも胃袋のキャパ以上に目が欲してしまう。おいしいものは食べなきゃ!と悪魔のささやきが私を襲う。私はそれに抗えない。それにデザートもかわいいのが並べられている。かろうじてパンと自分でトッピングするパンケーキと作りたてオムレツは断念したが、あとは欲求のままにお皿に盛り、完食した。お腹いっぱい。いっぱい過ぎる。やってしまった。 
 お天気がいいので、昨日フロントの若いお姉さんがすすめてくれたグローバルタワーに行ってみることにする。フロントで聞くと、駅からバスに乗ると楽らしいが、散歩がてら歩いてもいいとのことで、歩いてみることにする。言われた通り、別府公園を通り抜ける。大きな公園だ。ランニングする人たちもいる。公園入口の門は洋風なのに、中には広大な竹林やたくさんの松の木があったり、これは何なのだろうと違和感を感じていたら、中ほどの碑に答えがあった。もとからあった公園は、敗戦後米軍の駐留地となり、その後自衛隊が使うことになり、一般の公園に戻ったという歴史。広大な緑地は駐留に適していたのだろう。戦争の爪痕はこんなところにもあった。その事実を知り、身が引き締まる思いがした。変遷を経て今の自由に歩いたりランニングしたりできる公園になっていることを思うとき、平和のありがたさを痛感する。        それから、別府駅前には「ピカピカのおじさん」と書かれた、ちょっとおどけたおじさんの像だった油谷熊八について記載する碑も公園内にあった。そこには彼の偉業が詳しく書かれ、あらためて偉大な人物だったとよくわかった。別府温泉も由布院も油谷氏なくして繁栄はなかった。旅先では歩いてみるものだ。 

別府公園の門
別府公園内の竹林
別府公園内の 油屋熊八の碑

 グローバルタワーは公園の先にあった。96メートルの高さまでエレベーターであがる。そこに展望台があり、さらに階段を上ると100メートルの展望台、屋根はロープのみの吹き抜け。360度別府のまちが見渡せる。汗をかきかき歩いてきた甲斐があった。

グローバルタワー 
グローバルタワー、100mの高さから別府の街が見渡せる

 帰りは駅まで緩い下りになる。行きより楽に歩ける。
 ホテルでフロントに預けておいた荷物を持ち、別府駅へ。 10時31分と行程表に書き、そう思っていた乗車予定の電車は、私の間違いで、実は10時11分発だった! スマホの乗り換えアプリが作動せず、そんなことをしている間に10:11発は行ってしまった(泣)。その後に来る各停で博多へ向かうとなると、到着は予定の二時間後になってしまう。「どうしよう、青春18切符が使えない特急で行くか」と思案しているうちに乗り換えアプリが動き、一駅だけ特急を使えば、予定していた各停に追いついて乗れることが判明。別府→杵築間を特急ソニックに乗る。
 思いがけず、杵築という駅で降りた。城下町で「九州の小京都」と呼ばれていることを知る。

九州の小京都 杵築(きづき)駅舎

 中津で乗り換える。中津は福沢諭吉の故郷で、旧札デザインのお菓子などを売っていた。藤井聡太さんの勝負お菓子に選ばれたという「ゆず一番」というお菓子が売られていた。こういうのは食べたくなり、おやつにひとつ購入。それから、激安の大分産シャインマスカットを見つけ、これもおやつ用に。

中津銘菓 ゆず一番

 車内でおやつを食べ過ぎたと思う。うとうとしてし始め、そのうち熟睡。いやな予感がした。乗り越して終点小倉まで行ってしまった。西小倉で降りて乗り換えるはずだった。乗り換え案内アプリを見ようとするが、こういうときに限って作動しない。駅員さんに聞いて、西小倉から乘る予定の電車に小倉からも乗れることが確認でき、ほっとする。今日は失敗続き。大事には至らないからまだいいが、ちょっと焦る。遅お昼で博多ラーメンと思ったりしたけど、それは夕飯でいいかな。 
 眠ったら頭と体がスッキリした。昨夜12時過ぎまで温泉に入り、今朝は5時起きで温泉に入り、往復1時間歩いてタワーにのぼり、けっこうハードだったかもしれない。まだまだ鍛えないとハードな旅にたえられないなあ。がんばれ、私。
 今日の宿は「東横INN博多口駅前」。駅から近いはずなのになかなかたどり着けず、「東横INNバスターミナル前」を見つけたのでそこへ入って聞くと、すぐ近くだった。
 大濠公園に行くために、地下鉄空港線に乗る。夕方のせいか、公園では走っている人がたくさん。中学生の陸上部らしき姿も。顧問の先生も一緒に走っていた。すごいなあ。
 たまご焼きサンドがおいしそうな「アンドローカルズ」で体に優しそうな玉子焼きサンドを注文。パンも卵焼きも期待通りの優しい味だった。外のベンチでボーッとしてから帰ることにする。しばし物思いにふける。

大濠公園 案内板

 
 地下鉄で博多に戻る。途中の駅で降りて、屋台のあるあたりに行ってみようかとも思ったが、時間と体力を考えて断念した。
 駅ビル食堂街の案内図を見る。博多ラーメンの一風堂や一幸舎が入っている。が、突然餃子が食べたくなり、鉄なべ餃子「無限餃子」に並ぶ。一人前もあるからちょうどいい。店員さんからは「当店の餃子は一口サイズなので、二人前をオススメしています」と営業トークを受けたが、一人前で。鉄鍋にのった熱々の餃子が出され、タレに練りゆず胡椒を混ぜて食す。美味しかった。一口サイズで具は少なめ。皮はパリパリ。


博多鉄なべ 無限餃子
無限餃子1人前 皮がパリっとしている

 
 駅からホテルまで、暗くなっていたこともあり(?)また迷子になり、「東横INN博多口前」に行きたいのにまたしても「東横INNバスターミナル前」にたどり着く。その後無事「博多口前」に着いた。駅近にはビジネスホテルがたくさんある。近隣に東横INNだけでも3つ。ルートインも西鉄ホテルも。 本日の歩数18715歩、距離は13.6キロ。


7 旅の最終日〜博多から広島は各停で。広島からは新幹線で〜

2024.9.6(Fri.)
 いよいよ今日で最後の日。計画より1時間ほど早く出発する行程に変更。朝の博多でモーニングカフェでもと思ったが、チェーン以外は早くからやっていないようなので(調査不足かも)。
 昨夜疲れて寝てしまい、荷物の整理などを朝やって、忙しくホテルの朝食を食べる。
 博多から広島までは各駅停車の旅。小倉と岩国で乗り換える。時間のある小倉で九州らしいお昼のお弁当を買いたかったが、時間が早いこともあり、入手できず。広島に着く2時過ぎまでおやつだけなのも辛いので、おにぎりやチーズちくわ、飲むヨーグルトなどを購入。小倉からは山陽本線の山吹色の電車に乗る。一昨日歩いて関門トンネル人道を通り、今日は電車で鉄道用のトンネルを通る。長く感じたけれど、人道より距離があったのだろうか。調べてみると、電車のトンネルは上り線で約3.5キロ。人道と車道は780m。やはり人道より4倍以上長かった。
  下関から山陽本線でまず岩国へ。乗り換えて広島へ。下関〜岩国は3時間52分の長い乗車になる。弱冷車に乗る。途中でこの電車にはトイレがないことに気づく。4時間近くの乗車に加えて岩国での乗り換えも忙しい。不安になった。だが、心配不要だった。新山口で20分以上の待ち時間があり、解決。トイレに行き、ついでに改札を出て探索。何か美味しいものはないか? 新幹線乗り場近くにはきっと、と思った通り、山口の菓匠本多屋のういろうと夏みかんゼリーを見つけ、おやつに買う。いつか山口にも泊まってみたい。萩、津和野辺りも素敵だろう。本多屋のういろう夏限定なつみかん、早速いただいた。上品な甘み、夏みかんの爽やかな香り、一口サイズでたべやすい。ういろうは名古屋だけの銘菓と思い込んでいたが、本多屋さんは創業大正六年の老舗。山口には美味しい和菓子がたくさんありそう。
 広島に着く。各駅停車の旅はここまで。広島からは新幹線のぞみに乗る。広島駅で夜の分のお弁当を買い、ついでに広島らしいお菓子「生もみじ饅頭」をおやつに買う。もみじ饅頭は間違いなく進化していて、いろんな味が出ていて楽しい。シャインマスカット餡とかピオーネ餡とか。


広島やまだ屋の「シャインマスカットもみじ」 美味!

 広島駅ではちょっとしたハプニング。何を見てしまったのか、のぞみ自由席の1〜3号車のところで並ばなければいけないのに、指定席の7号車のところに並んでいた。のぞみが来てからおお慌て。5号車乗り口まで歩き、乗ってから自由席に移動。それでも座れて、しかも窓側を譲っていただき、(岡山で降りるから、と) ありがたいことだった。新幹線は本当に速い、そしてトンネルが多い。
 新幹線はビュンビュン進む。それでも、名古屋〜東京間というのは遠いんだな、と実感する。1時間40分。外は5時くらいには薄暗くなった。日が短くなった。やはり9月だ。広島駅で買ったシャインマスカット餡のもみじ饅頭をおやつに食べ、夕食に3色おにぎり弁当(カキフライ、たこ、穴子)を食べた。もみじ饅頭、美味しかった。
 そうこうしているうちに、名古屋の次の停車駅、新横浜に到着のアナウンス。薄暮の都会の高層ビル群はきれいだ。東京駅で乗り換えだが、どうも東京駅は苦手。東京ばなな、買いたいな、と思ったしたけれど、なんだか分からなくて、お店のレジは長〜い列できているし、断念。
 どこでも女性の駅員さんが増えたなあと感じる。以前は男性ばかりだった気がするが、徐々に増えてきた。運転士さんも、新幹線はわからないけれど、ローカル線では、女性が運転していても驚かなくなった。
 東京から乗り換えた新幹線では、自由席の窓側の席に座れた。窓の外はすっかり暗い。5泊6日のSeptemberひとり旅がもうすぐ終わる。心の宝物になるしあわせな6日間、充実の旅だった。
 たのしい旅をありがとう。
 Thank you.
 
◎最後までお読みいただき、ありがとうございました✰♡✮❦✫❧☆彡






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