[136文字の物語】#1せつない、あるいはかなしい
#1 秋雨
秋雨が降る、肌寒い放課後。
ひとつの傘に入って帰って行く、チャコとゆう君の後ろ姿。
ゆう君が優しいのは、私がチャコの親友だから。
でも、あまり優しくしないでね。
辛くなる。
天気予報は曇りだったから、私、傘を持ってこなかった。
濡れて帰ろう。
雨は空の涙だって誰かが言ってた。
秋雨が降る、肌寒い放課後。
ひとつの傘に入って帰って行く、チャコとゆう君の後ろ姿。
ゆう君が優しいのは、私がチャコの親友だから。
でも、あまり優しくしないでね。
辛くなる。
天気予報は曇りだったから、私、傘を持ってこなかった。
濡れて帰ろう。
雨は空の涙だって誰かが言ってた。