パリ五輪 男子マラソンの予想
キプチョゲ3連覇は赤信号か
2年前のベルリンマラソンで世界記録を樹立したがその翌年のボストンマラソンで思わぬ惨敗。翌年のベルリンマラソンでは復活をアピールしたが今年の東京マラソンで惨敗。年齢も39歳なので衰えもあるのは否めない。
ここでキプチョゲが出場したベルリンマラソンの前後半のラップを見てみよう
2018 121:39 61:06-60:33
2022 121:09 59:51ー61:18
2023 122:42 60:22-62:20
初めて世界記録を樹立した時は後半のラップが上回ってた。ただ、ペーサーがあまりにも機能しないで途中でキプチョゲがそれらを切って自力で走った。ペーサーがまともだったら2時間1分は切れていただろう。実際その翌年にはキプチョゲの1枚劣るベケレがそれに近いタイムを出したから。
キプチョゲが衰えを感じたのは昨年のベルリンマラソン。昨年より遅いタイムで中間点を通過したが後半のラップは前年より遅かった。しかも1分もだ。衰えがあったことが否めない。なので今年の東京マラソンは相手がいなかったということでキプチョゲ断然のムードだったが惨敗したのも必然だったと思う。
はっきり書くがキプチョゲの五輪3連覇は厳しいとみている。
本命は誰なのか
ケニア代表で日本のNDソフトに所属しているアレクサンダームティソ
トラックはベストが27分23秒で日本のトップレベル程度だがハーフになると57分で走れることができて123分で走った経験もある。スピードはないが20キロ以上の適性があるということだ。なにせロンドンマラソンを制した。ロンドンマラソンは実質的にマラソン世界一決定戦であり過去にはキプチョゲや女子であるがケイタニーなどが制している。昨年は事故で亡くなったキプタムが制した。
勝ちはどうかと正直思うが表彰台は十分に上がれるはず。