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あいのきせき

難易度:それなりに難しめ
人数:2人~4人
プレイ時間:3~4時間 テキストセッション

謎解きがメインのシナリオです。
ノーマルエンドは到達しやすいですが、トゥルーエンドはかなり難し目。

大まかな概要



ひょんなことから美術館に招待された探索者達。
展示されていた美術品である、ティンダロスの猟犬の力が封印された水晶内にPLたちは閉じ込められてしまう。
水晶内はいくつかの記憶の部屋によって分かれており、そこで様々な記憶と謎に触れながら、探索者は真相に迫っていく。
無事、探索者は謎を解き明かし脱出できるのだろうか?

人物紹介

ナターシャ・アナ・モーザー

 女 13歳(見た目)
STR:5 DEX:13 INT:17 アイデア:85
CON:10 APP:16 POW:16 幸 運:80
SIZ:9 SAN:80 EDU:19 知 識:95
H P:10 M P:16 回避:26  ダメージボーナス:-1D4
――――――――――――――――――――――――――
[技能] (職業技能点:380<+0> 個人技能点:170<+0>)
[職業技能]
言いくるめ:70% (5+65+0) 鍵開け:10% (1+9+0)
心理学:90% (5+85+0) 追跡:20% (10+10+0)
図書館:80% (25+55+0) 法律:10% (5+5+0)
目星:60% (25+35+0) 聞き耳:90% (25+65+0)
クトゥルフ神話:60% (0+51+9)

[個人技能]
考古学:60% (1+59) 精神分析:45% (1+44)
回避:50% (26+24) 隠れる:44% (10+34)
覚えている呪文→ティンダロスの猟犬との接触
―――――――――――――――――――――――――

ですます口調の丁寧なしゃべりの女の子。
実年齢は1000歳越え
とりみだしてしまうと、素の13歳らしい子供チックな口調になってしまう。
元々は中世ヨーロッパの小さな村で育った女の子。
平和に暮らしていたが、仮面の男が突如現れ村の人々を虐殺していった過去を持つ。
そして仮面の男はナターシャに寿命が減らない魔術をかけられた。
ナターシャは仮面の男に対して強い恨みを持っており、復讐をすることを誓う。
同じ仮面の男に不老の呪いをかけられたと言うライナーを父であり、師匠として魔術の研究をする。
そして、ついに仮面の男を探し出す黒の水晶を発明す

黒の水晶に拒絶されるため、自身は入ることが出来ない(ライナーの術式によるもの)
ニャルに強制召喚されると入れる。
水晶内の自分の記憶を見るともだえる(恥ずかしがる)
pl達に協力するお助けキャラ。
plと水晶内で会った時に書きの発言
「大事な事をお伝えしますね。深層へと至る封を解く宝石の順番は宝石の真名の画数を少ない順番から並べる事がポイントです」
「宝石の真名は全て同じ発音です。ただ、意味合いは全て違うのです」

ライナー・スタン・モーザー

性別:♂
職業:(大学教授:1920年ベース) 年齢:47歳(見た目)
STR:12 DEX:9 INT:17 アイデア:85
CON:12 APP:9 POW:18 幸 運:90
SIZ:14 SAN:90 EDU:19 知 識:95
H P:13 M P:18 回避:18  ダメージボーナス:+1D4
――――――――――――――――――――――――――
[技能] (職業技能点:380<+0> 個人技能点:170<+0>)
[職業技能]
信用:45% (15+30+0) 心理学:75% (5+70+0)
説得:50% (15+35+0) 図書館:60% (25+35+0)
医学:60% (5+55+0) 考古学:35% (1+34+0)
クトゥルフ神話:85% (0+85+0) オカルト:55% (5+36+14)

[個人技能]
天文学:30% (1+29) 歴史:60% (20+40)
仕込み杖:65% (20+45) 回避:60% (18+42)
――――――――――――――――――――――――――

仕込み杖(アーティファクト偉大なる魔導士の杖)65% 1d6+1D4
石の呪いp251←村を崩壊させた呪文

敬語を使わない煩雑なしゃべり方である。
生まれと育ちが悪く、人間とあまりかかわりのない生活を送ったためである。

紀元前生まれ。
ニャルラトホテプの化身を師と仰ぐ、大魔術師だ。
しかし、ライナー自身は人間であり、精神を維持するために大量虐殺を1000年に1度することで人間の魂を集め、自身の精神の崩壊を防いでいた。
魔導を極めるために人間の心を捨てた残虐な男だが、一度だけ人間の女と恋に落ち、愛したことがあった。
時は流れ、中世ヨーロッパの時代。
精神体の維持のため、村を崩壊させたがその際にナターシャに会う。
ナターシャは好きだった女の生まれ変わりであることに気づき、離れたくないという衝動から不老の魔術をかけてしまう。
そしてナターシャの父となることで一緒にいることを決意する。
ナターシャと暮らすことで失っていた、人間の心を取り戻すが、同時に自分の行いを深く懺悔する。
そして自分の人生をナターシャの手で終わらせてもらうことが何よりの懺悔になるのではと考えるようになった。

ライナー(?)


黒水晶で姿を現すライナー。
正体はライナーの師であったニャルラトホテプ。ライナーが面白いことをしているということで見に行くことにした。
主人公たちについていくことでこの物語の帰結を見届けることにする。
ステータスはライナーと一緒だが、黒の水晶から出る際には急に消える。
ライナーじゃないですねとニヤッと笑った後問答を楽しんだ後消える。
ライナーでない情報メタは癖、口調、光景や場所について質問しても要領を得ない感じで喋り、会話を終わらせようとする


真ライナー 考えるときに髪をかきむしる
偽ライナー 考えるふりをするときに眉間に手を当てる
口調
真ライナー ちょっと乱暴な言葉。誰にでもそうである
偽ライナー ですます口調
ライナーの残した物品に対して初めて見る仕草

(もちろんこれはニャルが楽しむためにわざとわかるようにロールプレイしたものである。)
(心理学のもダイスの目に関係なく矛盾点をつく結果をplに伝える)
アイディアでplに違和感を伝えてもよい。
※以前ライナーと会ったことのある設定のplがいる場合、今話してるライナーと以前のライナーの雰囲気が違うことにアイディアで気づかせる

「私がライナーでないと言うのですか?」
「いやはや、まさか見破るとは思いませんでした。楽しませてもらったお礼にいいことをしてあげましょう」
「これから私はあなた達におまじないをかけてあげます。あなた達は抗わず、ありのまま受け入れてくださいね」
突然ライナー(?)の体から白く甘い煙が噴き出してくる。
そしてその煙はどんどん広がっていきフロアに満ちていく。
それを吸ってしまったplたちは急激な眠気に襲われることになる。

対抗する場合pow 対抗ロール12で振る

成功した場合
急激な眠気に襲われたplはそれでも気合をもって眠りに落ちることなく前を見据えた。しかし、体を動かすことはできない。
ライナー(?)はこちらが起きていることに気づくとやれやれという表情をするとにやりと口角を上げた。
そしてその口角はどんどん上がっていきライナーの顔を引き裂いていく。
もはやその顔は人間の顔とは言えない。
やがて頭を一周して通常交わるはずのない口角の頂点同士がくっつきあう。
すると、『ゴトッ』と音を立てて頭の半分が地面に落ちる。
切り裂けた頭の断面からは体内から溢れたかの黒ようにい液がどろどろと噴出し体を伝って地面に流れ出す。
やがて体は全部溶け黒い液は地面に文字でできた円状の黒い幾何学的な円模様を作り出していく。
文様が完成すると光を発し天に昇っていく。途切れることのない強い光の巨大な柱が突然出来上がる。
光は徐々に弱まっていき、やがて収束する。
そして中から一人の少女が出てくる。
人間が不可解に溶ける様をみたplはsanc 1or1d8

失敗or抵抗しない場合
すやすやと寝ているとほっぺたをぺしぺしと叩かれる衝撃で目を覚ます。
目を開けると可憐な少女がしゃがみながら顔を横にしてplの顔を覗き込んでいるのに気づく。
その姿はよく知っているあのナターシャの姿だった。
目を覚ましたことに気づくとホッとした表情を浮かべほかの人も同様に起こしていくようだった。
急に起きた未知の出来事と不可解な問答に寒気を覚えた。sanc 0or1

黒水晶


ティンダロスの猟犬の力を封じ込め、対象者の索敵をするための魔道具。
どんなに居場所を隠蔽したり、ほかの世界に逃げ込んだりしても対象者の位置を割り出し、対象者までの道のりを正確に提示し、対象者を水晶に閉じ込める性質を持つ。
水晶の中は術者の心のありようで作られており、心が強ければ強いほど水晶の拘束力が増す。

水晶内(今回の舞台)
ティンダロスが探索者を捜し、襲い掛かってくる。
ティンダロスカウントが進行
部屋の角がある場所が黒ずんでいく描写を書く
kpの裁量でカウントを進めてください。完全にplが詰みになったらカウント描写を進めましょう

1 違和感を感じる
2 角が黒ずみを帯びているのを感じる
3 黒ずみから何か見られている嫌悪感を感じるsanc0or1
4 黒ずみが見ててとてもない不快感、言いようのない恐怖感を感じる sanc0or1d8
5 黒ずみからティンダロスの猟犬が出てくる1d3 or1d20

時代背景
青→1980年ぐらい、ドイツの村の跡地
黄色→現在から1年前ぐらい 日本
赤→中世ドイツ、前
黒→中世ドイツ、後

導入

あなたは美術展覧会のチケットを手にする。
「愛」をテーマにした展覧会であり、各国の有名な絵画や彫刻、壺や書物など様々なものが世界中から集まってくるようだ。
中でもこの展覧会の目玉は「黒水晶」 
出所は不明であるが、丸く磨き上げられたその宝石の輝きは見るものを釘付けにする不思議な魅力があるそうだ。

パターン①

探索者にライナーの知り合いがいる場合、ライナーと良く行っていた喫茶店のマスターとの会話の後、チケットを入手することになる。
「ライナーさんが最近店に来ないから不安なんですよ」
「心配なので、ライナーさんを探してはくれませんか?ライナーさんの居場所としましては。ライナーさんが寄贈したと言っていた、黒水晶のある美術館が手掛かりになるとおもうんですよね」
「私は喫茶店の営業があるからどうしても行けなくなってしまったんですよ。チケットが無駄になるのも残念ですし…お楽しみがてら顔を出してはくれませんかね?」
「そうだ、ライナーさんには娘さんがいるみたいでず。まだ若いし不安がっているだろうから見かけたら声をかけてください。
(ナターシャの写真を獲得)

シーン1 「出会い」


あなた達は美術館にたどり着く。
すると、会場近くの入り口にて、一人の少女が おろおろしながら困った顔をしてあたりを見回している。
金髪のゴスロリ服。。
年は十代前半だろうと推測できる。まるで西洋のお人形みたいで非常に可愛らしい。
少女は困った様子だが、通行人はその様子を気に止めることもなく通り過ぎていく。

pl→声をかける
 嬉しそうな顔をして話を始める
pl→声をかけずに通り過ぎる
 こちらの様子に気づいてるとわかると少女から話しかける

※これは少女が外国人の装いであるからかかわりたくない人が多数いるためである。

話の内容

「私ナターシャと言います。父親とはぐれてしまったのです」
「きっと美術館の中にいるはずです。黒水晶が鍵になると思うのですが…私はどうやら招待されていないので、父親と会う事が出来ないみたいです」
「申し訳ないですけど、私の代わりに父親を捜してきてはくれませんか?私はここのベンチで待ってますね。」
ナターシャは近くにあったベンチに腰を下ろす。

黒水晶とはなにか?→「父親が研究していたものです。」
招待に突っ込む→「黒水晶の前に行けばきっとわかるはずです」
父親はどんな人物か→ 「37歳 身長 170cmくらいの赤毛の男性です。顎鬚があります。少し目が鋭い人ですね。」
 少女の名前 ナターシャ・アナ・モーザー
 父親の名前 ライナー・スタン・モーザー

※去り際にアドバイスをもらえる

「黒水晶の前で私の名前を言ってください。多分父親が近くにいるので気が付くはずですから」
こう少女は語ると、その場にうつむく。
「本当は気持ちに整理がつかないんです。見知らぬあなたたちに物事の行方を託すのは逃げだとわかっています。
でも…それでも。
次に会うときは私なりの答えを出せるように頑張ります。
だから今はあなた達に頼らせてください」

↑これはライナー=仮面の男であることを薄々気づいてることを示唆している。

シーン2 「黒水晶」

美術館の入り口はかなりの人でごった返している。メディアでも大々的に報じられていただけはあるなと感心するだろう。
チケットを受付に見せ、あなた達は美術館の中へと入っていく
目を引くような彫刻や絵画が沢山並んでいる。
どうやら黒水晶は展示会場の奥の方にあるみたいだ。

・展示品に特に意味はない
・様々な国から集められたもの
・聞き込みをすると、黒水晶の出資者はライナー・スタン・モーザー

黒水晶は既に丸く磨かれ、加工された水晶玉のようだ。
漆黒の水晶は電灯の光をも吸収しているのだろうか。
見ているとまるで水晶の中に吸い込まれてしまうのではないかと不安な気持ちになってしまう。
もしかして中に何かがいるのだろうか。
いや、中から何かがこちらを見ているのかもしれない。
探索者は不思議と落ち着かず、不安な気持ちになるだろう。

黒水晶の説明書きが書かれている。
「ライナー・スタン・モーザー によって寄贈された宝石。
構成されている物質に関しては不明である。化学鑑定の解析を行っている。
出所はわからないが、状態の保存はとても良い。」

plがアイディアを振った場合、成功でsan値減少 0or1
視線は黒水晶の中から感じた。「憎悪」「妬み」「侮蔑」様々な負の感情がぐるぐると探索者の頭の中で回りはじめ強い嫌悪感に襲われた。

探索者がナターシャ・アナ・モーザーと言葉に出すと視界が急に暗み、意識を失うことになる。

シーン3 「会いの部屋」

目を覚ますとそこは山の中だった。
満天の星々があなた達を淡く照らしている。
雪の上に、横になって寝ていたようだ。
「おっ 起きましたか。」
声をかけてきたのは赤い頭髪のヨ白人だ。
彼は近場にあった大きな石に座りながらこちらに手を振っている。
近くでは小川のせせらぎが聞こえてくる。
針葉樹がところかしこに生い茂っておりplたちの視界を狭めている。
ふとあたりを見回すと山の中の光景には合わないような精密な堀細工が施された台座と扉があるの気づくだろう
台座が位置し、そこでは青色の宝石が輝きを放っている。
更には、二つの扉がぽつんと空間の中に立っている。
扉はそれぞれ黒、黄色であり、黒の扉は川の向こう岸にある。
泳いでいかなければ、そこへたどり着くことは出来ないだろう。
手に持っていた荷物はなくなっているようだ。

いきなり見知らぬ場所にいることに関して気味悪く思ったplはsanc 0or1

探索箇所 
<大きな石><針葉樹><川><台座><黄色の扉>

大きな石に赤髪の男がいる。
歩いていると探索者は見えない壁にぶつかる。
どうやら沿って歩てみると円状に見えない外周があるらしく、一定の距離より外には出られないようになっているようだ。

<大きな石>

「こんばんは」
そういって男は石から地面に飛び降りる。170cmくらいの赤毛の中年の男性のようだ。
「私はライナー・スタン・モーザーといいます。何やら奇妙な世界に閉じ込められたみたいですね。」
「私もここから出たいので良ければ皆さん一緒に協力して脱出しませんか?」
ライナーと名乗る男は微笑みながら握手を求めてきた。

一緒に連れていく場合、plに自動的についていくnpcとなる。能力値は不明。
連れて行かない場合は大きな石のところで待っていることとなる。

※ニャルさんが変装している姿です。外見的な違いから偽物と判断するのは不可能です。
能力値はライナーと一緒。
戦闘はこぶし50%、1d3+1d4
本物との違いは粗雑な口調や態度ではなく、丁寧で紳士的な口調であることから推測できます。
ロールプレイをきっちりと忘れずにこなしていきましょう。
偽物でしょうと追及されたいのでそれとなく誘導させるヒントのロールプレイも様子を見ながらします。
観測者ではありますが、plたちが躓いたときはそっと手助けをして進行を進めてあげましょう。

大きな石について目星をする

よくよく見ると小さなボール状のものが入りそうなえぐれたくぼみが4つあることに貴方達は気付く。
自然に作られたものではなく何やら人為的に作れたくぼみのように感じるだろう。
数字が1234とくぼみの下に書かれている。

<針葉樹>


寒い地域に生えているであろう木々が群生している。風になびかれて響く音は少し不気味だ。

木々に対して目星
木の上のほうにカバンが引っ掛かっているのがわかる。

str対抗10、 登攀技能判定
成功→カバンが落ちてくる

医療キットと皮のメモ帳が中に入っていた。

医療キットは応急処置にボーナス30%を成功値で上乗せする道具です。
所持者のみに判定が付与されます。

メモ帳 
年代物だと感じさせれる黒い上品ななめし皮が表紙のメモ帳。
ドイツ語で書かれた文章が羅列されており、読むのにドイツ語の能力が必要だと感じる。

※ライナーが記した手記である。筆跡から技能を使ってライナーの文字だと割り出すことが可能な証拠になる。

書いてある内容はティンダロスの猟犬の性質を書いてあるもの。内容を理解するとsanc 1or1d3
さらに「何者かに見られている」感覚が生まれる(ティンダロスの猟犬に居場所を見つけられてしまう)
偽ライナーの訳
「ふむ。これはどうやらドイツ語で書かれたものらしいですね。どれどれ翻訳いたしましょう。」
「うーむ。文字は読めるのですが書いてある内容は理解できるものではありませんでした。何かの生物に関して詳しく語ったもののようです。」
「その生物が何なのかは理解に及びません。」
ナターシャの訳
「これはあなた達が知るべきものではないです。私が厳重に管理しておきましょう。」

<川>


近づくと川幅はそれなりに広く流れも急な川だった。
川の水に触れると、とても冷たく思わず背筋がぞわぞわしてしまう。
水は透き通る透明で川底まで見える。川底はそれなり深く対岸まで渡る場合は泳いでいかないといけないようだった。
川を渡るのに3r消費する。
川はドームの端から端へと続いており、回り込むことはできない。
川を渡った先に見える対岸の黒い扉は閉ざされているようだった。

水泳で渡ることができる
成功→対岸に渡る。
失敗川に流されてしまう。流され続けると壁に叩きつけられた衝撃を感じ思わず意識がもうろうとなる。はじかれたようにplの体は浮き地面に投げ出される
1d4ダメージ。
(失敗で1d2をふり1が出た場合渡れる)

対岸に渡り、あたりを見渡すと一つの紙切れを見つける。
手に取って見てみると血で書かれた文字が浮かび上がる
「2つの隠された試練が貴方を阻む。嘘を暴く勇気の試練、名前を暴く知の試練」
文字を確認すると紙切れは急に燃え上がり灰となって消えた
川岸にはカヌーがあるようだpl達はそれに乗って安全に川を通り過ぎることができる。

※2つの要素のヒント
進捗によってフレーズ変えていいかも。

<台座>

台座近づくとに一つの手のひらサイズの宝石があることに気づく。
その宝石は青く輝いている。
台座には○○の宝石と書かれているが肝心の名前が黒く塗りつぶされていてわからない。
手に取ると宝石は輝きを増していき、やがてplたちは気を失ってしまう。

~回想~
脳に直接イメージが入り込み再生される。
これは誰かの記憶の一部。

一人の少女は地面に膝をつきながら山の中でただひたすら無心で祈りをささげている。
その姿はナターシャその人であることがわかる。
彼女が祈るその姿は美しさを感じさせそしてどこか儚い。
彼女は目をつむりながらひたすら祈る。後ろを振り向くこともせずそのまま彼女は喋りはじめる。
ナ「こんな辺鄙な山奥に来るもの好きもいるのですね。」
彼女の後ろに立っていた赤毛の男はその言葉を聞くと赤毛を指でかきむしりながら答える。
その姿はライナーその人であった。
ラ「俺も祈らせてもらっていいか?」
ナ「ご自由にどうぞ」
しばらくするとあたりは静寂に包まれ、木の葉がざわめく音しか聞こえなくなる。
その静寂は心地がいいものになぜだか感じてしまう。
10分ぐらいたったのだろうか。少女は立ち上がるとスカートの丈をパッパッとてで払う。
それに合わせて男が口を開く
ラ「初めましてだな。俺の名前はライナーという。君の境遇が『特殊』なものだということは知っている。」
「俺の境遇も特殊だからお嬢さん状況は理解できるしいろいろと必要な援助ができる。」
「俺と一緒に暮らさないか?俺が君の父となろう。」
ナターシャは少しの間沈黙し考えた後告げる
ナ「なぜ見ず知らずの私にそこまでするのですか?」
ラ「それは、俺も君と同じく仮面の男の行為が許せなくて一緒に復讐がしたいからだ。」
仮面の男というワードを聞いたナターシャの顔は醜く憎悪の感情を如実に表す。
ナ「同じ穴の狢ということね。いいわ。一緒についていく。」
ナターシャとライナーは握手をしお互いじっと見つめあう。

これは私の大切な出会いの記憶。

plたちは意識を取り戻すと扉の一つが開いていることに気づく。

<扉黄色>


黄色の扉がある。
厳重に施錠されており、開けることは不可能であると感じる。

鍵開けは自動失敗

(宝石の記憶を見た後)
plたちが近づくと扉はひとりでにギギギと音を立てながら開いていく。先を見ようとしても扉の奥は真っ暗で何も見えない。

シーン4 「Iの部屋」

気付くとplは部屋の一室にいるようだった。
窓からは暖かい光が差し込んでくる。
絨毯の毛はもこもこしていてとても気持ちよく、ソファーは弾力性があり、クッションに顔をうずめたら思わず寝てしまいそうになる。
壁には液晶テレビが埋め込まれている。
部屋の角には暖炉があり丸木をバチバチと燃やしている。
机の上にはこの場には似合わない台座が設置しており、その上には黄色く輝く宝石があった。
奥にはキッチンスペースがあり、食事をとるための机といすがあった。
キッチンスペースには冷蔵庫が二つ、コンロ、水道など一般家庭にあるようなものはそろっている。
部屋にはそぐわない赤の扉と青の扉があるようだ。

探索箇所
<窓><テレビ><暖炉><絨毯><ソファー><キッチン><扉青><扉赤><台座>

<窓>


窓を開けることはできない。
外からはセミの声がうるさく鳴り響き、外の隣の庭では子供がビニールプールで楽しく遊んでる姿が見えた。
あたりを見回してるとどんどん暗くなり、やがて真っ黒になって何も見えなくなった。
※暖炉ヒント

<テレビ>


電源をつけるとニュースが流れてくる。
時刻が13:00と確認できる
流れてくるニュースは去年の七月あたりにあった事件の内容だった。
やがてテレビは真っ黒になって操作を受け付けなくなる。
※暖炉ヒント

<暖炉>


暖炉の中は炎で燃えており、まぶしくて中を直視することはできない。

※手を近づけると問答無用で軽いやけどを負わせる。1ダメ

<キッチンのアイテムで水を使い火を消す>
中にアタッシュケースがあるのが確認できた。
中には弾丸が6弾入った拳銃と説明書が入ってる
※説明書
読むのにラウンド2消費 拳銃の効果と技能+25%
読むと弾は魔術的な要素でできた弾のため、魔術的なダメージ判定もあることがわかる(装甲判定の貫通)。
最後にメモが書き残されている
[お前たちの目的はなんだ?。嘘を必ず看破しろ。俺をちゃんと見つけてそして殺してくれ。]

<絨毯>


毛の中を探しても特に見当たるものはない。

※単なる時間浪費

<ソファー>


急激な眠気に襲われる
精神対抗12。失敗した場合3rの眠り。これをほかの人が覚ますのには何かしらの技能ロールを成功させる必要がある。

<キッチン>


一般的な家庭にあるものは探せばいろいろと手に入れられるようだ。
蛇口をひねると水が流れ、ガス栓をひねると炎が出る。
アイテムを持っていきたい場合は幸運で振る。

※水を手に入れたいばあい無条件でバケツ等を発見する

冷蔵庫は二つあるようだ
一つはごく一般の家庭にあるような冷蔵庫だ。扉には動物のマグネットスタンプがついている。
もう一つはあまり見たことないタイプの一枚扉の業務用の冷蔵庫のようだ。

マグネットがある冷蔵庫を開けるとお酒やチーズ、ソーセージなどの食料が入っている。
冷蔵庫の中は少し多文化的に感じたが、整理されているようだ。

一枚扉の冷蔵庫を開けると人肉の瓶詰が所せましと並んでいる。
人間の目玉、人間の指、人間の心臓などがしまわれている。
人の臓器を生で見たplはその異様な光景からsanc 1or1d3

※医学で振っても意味のない単なるsancの罠。
なんでこんなものがあるかというと、魔術実験によるもの。

<青扉>


扉はすでに開かれているようだ。
1r消費で会いの部屋に戻る

<赤の扉>


扉は固く閉ざされているようだ。
※黄色の宝石を取ると赤の扉が開く。

<黄色の宝石>


フロア中央の台座近づくとに一つの手のひらサイズの宝石があることに気づく。
その宝石は黄色く輝いている。
台座には○○の宝石と書かれているが肝心の名前が黒く塗りつぶされていてわからない。
手に取ると宝石は輝きを増していき、やがてplたちは気を失ってしまう。

~回想~
脳に直接イメージが入り込み再生される。
これは誰かの記憶の一部。

ラ 「ナターシャ、食事ができたぞ」
ソファーで本を読んでいたナターシャは栞をはさみ、
本を脇に置くとピョン!とソファーの弾力を活かして立ち上がり、ライナーの元へ駆け寄る。
机にある料理を見ると少女は顔をしかめる
ナ「またソーセージのグリルとマッシュドポテトなのですか?」
ラ「ビールに合うのはやっぱこれだからな。」
ナ「ビールなんて苦いものよく飲めますね。料理も私が作れば中華料理、和食いろいろ作れますよ?」
ラ「お互い協力してこその生活だろ?それに俺の料理はまずくない。」
ナ「ええ。あなたの料理は美味しいです。もちろん作ってくれたことに感謝しています。」
ナターシャは冷蔵庫からフルーツカクテルを取り出し自身のグラスに注ぐ。
乾杯した後談笑を始める
~時が流れる~
ナ「ライナー!誰に対してもぶっきらぼうなその口調と態度は直したほうがいいよ!」
ナターシャの顔は真っ赤だ。
ライナーはハァとため息をつくと頭の赤毛をかきむしる。
ラ「おめえなぁ。体質的に酒に弱いんだからほどほどにしろっていつも言ってんだろ。」
ナ「あら!こんな素敵なレディーとお酒飲めないっていうの!?」
ラ「ハイハイ。酔ったついでだ。いつも話そうとしないお前の過去の話聞かせてくれよ」
ナターシャは少し真顔になるとコップにカクテルを一杯になるまで注ぐと一気に飲み干す。
ナ「わかりました。」
呂律が回らないながらも探索者は以下の事を知るだろう。

①ドイツで生まれ、育った。
②急に仮面の男に襲われ、村を破壊された。そして不老になる呪いをかけられた。
③不老を怪しまれないように各地を転々としてくらしていた。仮面の男に復讐をしたいと感じてる。
④ライナーと出会い、父としての扶養&援助を得る。ライナーと一緒に魔術の研究をする

ナ「あなたと過ごす日々はいいものだったけど、やっぱり心は空っぽのままなの。
でもあなたにはとっても感謝しているわ!」
ライナーは「へっそうかよ」とつぶやくと一気にビールを飲み干した。

~これは私の大切な『私』の記憶~

心理学を振った場合、ライナーの「へっそうかよ」といった時の顔がしかめっ面であり、
何やら様々な感情がせめぎあってるように感じた。

シーン5「愛の部屋」

石造りでできた家の中にpl達はいることに気づいた。
干し草が敷き詰められた大きな箱が部屋の敷地の大部分を占めている。
壁際には大きな木製の箱が置いてあり、鍵で厳重に施錠されている。
箱の上には藁を丸めてできたクッションが置いてある。
窓は木の鎧戸によってふさがっているようだ。
電灯は見当たらず、ろうそくの炎が部屋の中を優しく照らし出している。
部屋中央には部屋の内装そぐわない台座があり、赤色の宝石が輝いている。
また、黄色い扉と黒い扉がそれぞれあるのに気づく。

探索箇所
<ベット><長持ち><木の鎧戸><扉黄色><扉黒><台座>

<ベット>


干し草がふわふわしてて気持ちい。よく見ると近くには白いシーツがあり、ここはベットとして使っていたことがわかる。
一人が使うにしてはとても大きく大人4人ぐらいは一緒に横になれそうだ。

※長持ちの鍵は干し草の下にある。
干し草をかき分けて探す場合→いたずらに時間を消費する。
干し草を燃やす場合1rの消費。鍵が見つかる。

※干し草に博物学、ベットなどの部屋の状況に歴史学を振ると中世ドイツの田舎の家の様式だということがわかる。

<長持ち>

鍵は開いていないようだ。
鍵開けで無理やり開ける場合-30%補正

鍵を開ける→なかにはpl達が持ち込んでいた荷物の一式が中にあった。(没収されていた荷物の回収)
携帯などをつけても圏外となっていて通信は切断されている環境にあるようだ。
また、中にはよくわからない文字列が刀身に刻まれた抜き身の銀色に輝く剣が入っている。
切り口は鋭いとは言えずモノを切れるようには見えない。

※ナターシャ専用装備。70%の技能判定で成功 物理装甲貫通のダメージ 1d10+1d3

中にはメモ書きが添えられている

「真の道へたどり着くための入り口は縛られた魂が眠る地下へと通ずる大石にあり」

<鎧戸>


外すとそとは真っ暗であった。
何もない闇の中。
それなのに闇の中から何かに目をつけられた感覚にplは背筋を凍らせる。
『何もない』はずの闇からヒタ、ヒタ、となにかが近づく音がする。
やがて何かと目が合うそんな感触を抱く。瞬間、plは嘔吐する。理解不能な恐怖に駆られ、緊張感から胃が痙攣してしまったためである。
急いでplは鎧戸から離れ閉めなおすだろう。
sanc 1 1d8

※猟犬カウントの進行をする

<台座>

フロア中央の台座近づくとに一つの手のひらサイズの宝石があることに気づく。
その宝石は赤く輝いている。
台座には○○の宝石と書かれているが肝心の名前が黒く塗りつぶされていてわからない。
手に取ると宝石は輝きを増していき、やがてplたちは気を失ってしまう。

~回想~
脳に直接イメージが入り込み再生される。
これは誰かの記憶の一部。

私はドイツの田舎の村で生まれ、育った。
裕福ではない家庭だったけど、それでも幸せだった。
パパは力持ちでいつも笑顔だった。
ママはいつも家事仕事に追われていた。でも暖かくいつも私のことを見守ってくれた。
近所のおばさん、弟、お姉ちゃん。いろんな暖かい人に囲まれて私は幸せ者だった。
私はみんなのことが大好きでたまらなかった。
そしてみんなも私のことを大切にしてくれた。
その記憶は今でも心の中にある大切な大切な宝物。
家族で皆で笑いながらスープを飲む。おなか一杯まで飲めないけどとってもおいしい家庭の味。
何年前の話だったっけ?もうずいぶん昔のお話。私の最初の人生は明るかった。

~これは私の愛情の記憶。もう取り戻すことのできない大切な記憶~

哀の部屋

部屋に入ると今までとは違う光景が広がっているのに気づく。
白黒写真の中に入ったかのような色のない世界が広がっているのだ。
一人の仮面をつけた男が屋根の上に立っている。その男は石碑を手に取りながら何かうわ言のように呟いてる。
村の男の一人がいきなり絶叫しながら近くの男に殴りかかる。
それを皮切りに悲鳴と怒号が織り交ざり、阿鼻叫喚の地獄絵図が広がっていく。
あるものは自分の目玉を引きちぎり。
あるものは顔が変形し、つぶれても殴るのをやめず。
あるものはカニバルになったかのように人の体に歯をたてる。
狂気が狂気を呼び、村で正常なものは誰もいなくなった。
男はその様子をつまらないコンサートを見ているかのような冷めた目で眺めている。
やがて怒号は収まりあたりには血の匂いが充満する。
一人の少女だけが村で生き残る。少女はただただ村の人々が壊れる様子を涙目で眺めていた
少女の姿を見た仮面の男は屋根から飛び降りると少女に手をかざす。
少女はくらりと地面に倒れる。
そして少女は霧となり散り、仮面の男と死体だけが残る

~これは私の哀しみの記憶~

仮面の男はそのままこちらを振り向く。
死体は黒い影となって起き上がる。
やがて『化け物たち』はplに襲い掛かる。

初期仮面の男、+plの数-1のゾンビの数

仮面の男


hp30

仮面の男 性別:♂
職業:(大学教授:1920年ベース) 年齢:47歳
STR:12 DEX:9 INT:17 アイデア:85
CON:12 APP:9 POW:18 幸 運:90
SIZ:14 SAN:90 EDU:19 知 識:95
H P:20 M P:18 回避:18  ダメージボーナス:+1D4

[個人技能]
天文学:30% (1+29) 歴史:60% (20+40)
仕込み杖:65% (20+45) 回避:60% (18+42)
――――――――――――――――――――――――――

仕込み杖(アーティファクト偉大なる魔導士の杖)65% 1d6+1d4
石の呪いp251←村を崩壊させた呪文
物理装甲-2ダメ

毎ターン終了時ゾンビ生成1体(1d100<50
※初回登場シーン
仮面の男は何やらぶつぶつつぶやく。すると、発狂して死んでいった亡骸がひとりでに立ち上がりこちらに向かって襲い掛かってきた。

ゾンビ


str 15
con 16
siz 13
pow 1
dex 7
耐久力14

かみつき40% 1d4
物理装甲-2ダメ

※plの数、ステータスを鑑みてボーナスが無い場合でも倒せるぎりぎりの難易度で調整てください。
ゾンビの出す数も適宜調整。

倒した後


仮面の男、ゾンビたちは霧となって消えていく。ここに残されたのは荒れ果てた集落の果てと青の扉、赤の扉、そして台座であった。
仮面の男が消えるとそこにはごとりと黒い宝玉が落ちていた。
手に取っても何かの記憶が流れてくることはない。

宝石を取ると頭上から光が差してくる。白黒の空がひび割れる。
光はまぶしいが、目をすぼめてみると光の先は博物館の光景が広がっていた。
裂け目から光の粒か舞い落ちてくる。
粒は徐々に螺旋階段を形成していき、やがてplの位置までつながる。
階段を上ってどうやら裂け目まで行けそうだ。

※現実世界へ帰る階段です。
のぼればエンディングになります。

真エンドまで

会いの部屋で大きな岩に石をはめる順番がある。
宝石の順番
黄色→青→黒→赤
I→会い→哀→愛 (画数)

間違えると地面からゾンビ×探索者人数分がわいてくるorティンダロスの猟犬が迫ってくる。

正解→石が音を立てて割れていく。『ズシーン』と大きな音を立てると石はぱっかりと割れたようだ。
石があった地面には地下へと続く階段が現れた。
階段を下ると大広間にでる。ここが行き止まりであり、目的地だと分かる。
部屋には衰弱したライナーの姿があった。

※ナターシャがいる状態で地下へとたどり着いた際の会話

ラ「そうか、ここにたどり着ける奴がいたんだな。
忠告しておくぜ。
ここはもうじき終わる。
あの忌まわしき獣が俺の命を狙ってやってくるんだ。
悪い事は言わねぇ、ここからさっさと逃げな」

ナ「お父さん、ここにいるという事はやっぱり…」

ラ「ああそうだ、ナターシャ。
お前の故郷を燃やし、家族を皆殺しにした仮面をつけた男の正体。
それはこの俺の事だったのさ」

ナ「私は黒き闇に潜む化け物を水晶の中に封印して、仮面の男を探してとらえるように命じました。術式は完璧だった。
そして、私が命令した日からお父さんはいなくなった。
…うすうす感づいていましたが…やっぱり信じたくない。
なんであなたは殺したの!?
なんであなたはそれなのに一千年も私に優しくしたの!?」

ラ「すまない、俺は魔術にとらわれ、心がおかしくなっていたんだ。
ナターシャにしたことは自分のエゴで許されないと思う。
だからお前の積年の恨みをここでぶつけろ。
俺を殺すんだ。
それが俺に出来る贖罪だ」

ナ「でも…私とあなたは永遠ともいえる命を手にしてしまって死ぬことすら許されない筈じゃ…」

ラ「俺も一介の大魔術師だ。寿命を延ばす方法を知っているのなら、寿命を戻す術も知っているんだぜ。ここに寿命の流れを元に戻す薬がある。
それを飲めばナターシャは呪いから解放されるだろう。
俺もすでに飲んでいる。
後の人生は人間らしく過ごせるって訳さ」

そう言ってナターシャに小瓶を渡す。
ナターシャはそれを受け取り、飲み干すと、神妙な面持ちになる。

ナ「私は…私自身がどうしたらいいのかわからない。
ねえ、どうすればいいのかな…」

今にも泣きだしそうな顔で探索者達の事を見つめるナターシャ。
彼女自身、何をどうすればいいのかわからなくなっているのだろう

※ここでのplのアドバイス次第でナターシャの行動が決まる。
もしもナターシャにゆだねた場合、ナターシャはライナーを殺す選択をするだろう。

エンディング

badend


「偽ライナーを連れず水晶からただ脱出する」
この場合、ニャルがつまらなくて退屈だということで水晶の封印を解き、ティンダロスの猟犬を現実世界に解き放つ。
今後plたちはティンダロスの猟犬に追われることとなる

badend2


「偽ライナーをライナーだと思い込んだまま連れて行って脱出する」
ニャルはナターシャの前で真実をすべて告げ、憎悪の感情を焚きつける。
ナターシャはニャルを殺そうとするも、逆に返り討ちにあって殺されてしまう

nomalend 1


「ナターシャを連れてきたうえで脱出する」
ライナーを助け出せないのは残念だけど、pl達の無事も大事だと思う。
最後の脱出の際にナターシャはライナーを捜すため水晶内に残ることになる。
この行為でplを巻き込むのを嫌う。
脱出したplは変わりない日常を手に入れる。

nomalend 2


「偽ライナーを見抜けないうえで本物のライナーに会い、その後脱出する。」
偽ライナーの姿はいつの間にか見えなくなる。本物のライナーはティンダロスの猟犬を縛り付ける枷としてここにいることを告げる。
娘にこれをわたしてくれないか?と(アーティファクト偉大なる魔導士の杖)、血濡れた白い仮面をpl達に託す。
「お前の父であり仮面の男だったライナーは水晶内で殺された。そう娘には伝えてくれ」と青い顔でplに話す。
その後強制的にpl達を現実世界に戻す。

goodend


「偽ライナーを見抜いたうえでナターシャを連れ本物のライナーに合う」
PLのロールプレイによって判断する
ナターシャが涙を流しながらライナーを殺すエンドorナターシャとライナーが和解して一緒に帰るエンド。

goodend(ナターシャが殺すエンド)

「私は…やっぱりお父さんを殺す。
私の人生が狂ったのはお父さん…いや、ライナーのせいだ
私はお父さんを許せない」

ナターシャは短刀を懐から取り出す。ライナーは何も言わずに両手を大きく広げる。
ナターシャは大きく息を吸い込むと短刀を振りかざし、ライナーの胸に突き刺す。
短刀はまるでバターを切っているかのように胸の中に一切の抵抗なく吸い込まれていった。
ナターシャは泣きじゃくる、ライナーの胸に飛び込み、泣き顔を決して見せないように胸の中に顔をうずくまりながら。
そんなナターシャの小さな背中にライナーは大きな腕を回し、とんとんと叩く。
弱弱しくナターシャの事を抱きしめながらライナーはポツリとつぶやく
「良いんだこれでよ」
そう言うと口から血がしたたり落ちる。
それは美しい金色の神を赤く染め上げていった。
やがてライナーの腕はだらりと地へ落ちる。
ナターシャは涙をライナーの服で服と、探索者達の方へと振り返る。
「帰りましょう。私達は生きてここから帰らなくちゃいけない」

気が付くとあなた達は黒水晶の展示物の前にいた。
あなたがたどったのは夢だったのだろうか?
すると、「パキ!」と何かが割れる音が聞こえてきた。
展示物のいきなりの破損に周囲は一気にざわつき、係員が大慌てで周囲の探索を始めるだろう。

そんな中、あなたの近くで倒れている少女がいた。
美しい金色の髪の毛の少女、ナターシャだ。
彼女は目を覚ますと、君たちと目を合わせる。
「色々ありましたけど。私達は生きている。
私は恨みも愛も受け止めて、これから先の人生を歩んでいきます。
本当にありがとう」
そう言う彼女の横顔はどこかさっぱりとしていた。

goodend(ナターシャが殺せないend)

「私はやっぱり…殺せない」
そう言うと、ナターシャはうなだれる。
「お父さんからもらった愛は大きすぎたの。私の昔の恨みと比較できないの。
仮面の男は本当に殺したいけど、それ以上にお父さんの事が大好きなの」
そう言うとナターシャはライナーの胸に飛び込んで泣きじゃくる。
「そうか、その選択に後悔はねえよな?」
「ない」
「俺としては償いたいけどよ…」
「なら生きて、そして私にお父さんの人としての最期を看取らして。それがお父さんに出来る私への償い」
「マジかよ。こりゃ悲しい顔を二度とさせないために健康に長生きしなきゃいけねぇな」
ライナーはそう言うと、優しくナターシャを抱きしめる。
ナターシャは堰を切ったように子供のように泣きじゃくるのだった。

しばらくして、ライナーが思い出したように言う。
「そうだ、あの番犬の獲物である俺が自由になればお前ら全員あぶねえな。さっさとここからずらかんねぇと」
彼はそう言うと、ナターシャと手をつなぎ、地上を目指してこの場を去っていく。
父親であるライナーはもういない。しかし、その絆は不滅だろう。
これも一つの親子愛だ。

気が付くとあなた達は黒水晶の展示物の前にいた。
あなたがたどったのは夢だったのだろうか?
すると、「パキ!」と何かが割れる音が聞こえてきた。
展示物のいきなりの破損に周囲は一気にざわつき、係員が大慌てで周囲の探索を始めるだろう。

そんな中、あなたの近くで倒れている少女と赤髪の年配の男性だ。
ナターシャとライナーだ。
彼女は目を覚ますと、君たちと目を合わせる。
「色々ありましたけど。私達は生きている。
私は恨みも愛も受け止めて、これから先の人生を歩んでいきます。
本当にありがとう」
ペコリと探索者達にお辞儀をする。
「事後処理は俺たちでどうにかするわ。家族間の事に首を突っ込ませちまってすまねぇな。また落ち着いたら今度めしでもおごってやるよ。ナターシャにも色んな遊びを教えてあげてくれ。こいつ学問や魔術のことばっかりでなんも知らねーからよ」
「お父さんはお酒と賭け事ばっかりでしょ!」
もう!とほおを膨らませて怒るナターシャ。
それを必死になだめるライナー
その空間には確かな親子愛があった。

後書き
気になるところは随時更新して手直しします。
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