遊ぶように生き、遊ぶようにビジネスをする
あぁ、そういうことか。
来年1月にオンラインサロン『asobiji(アソビジ)』を立ち上げるにあたって、noteに紹介文を書かないとなぁと、2ヶ月間ずっと思っていた。
いよいよ年末を迎え、PCに向かっても、出てくる言葉がどうもしっくりこない。
デザインだの事業づくりだのマーケティングだのブランディングだの、私がアソビジをやる資格や理由としては正当だけれども、どうも『そこじゃない』感がある。
ただ私の中では、ここまでの数年間、『ひとりでも多くの人が自分の生まれながらのGiFTに気づき、それを実感して生きる世界』という観てみたい世界観に沿ったことを、自分が楽しみながらやってきた中で、今ここにきてアソビジのような場を開く必要があった。ということだけは、心底腹落ちしていた。
でも、それがいったい何なのか?については、自分が腑に落ちるほどには言語化できていなかったのだけれど、それが今朝、「あぁ、そういうことか。だから私はアソビジをやらないとならなかったんだな。」という感覚で、急にストンと腑に落ちて、今ようやくそれについて書ける気がしている。
私がアソビジをやる理由
『人の人生の変化』に関わるようになった背景
私は起業する前は会社員をしていて、マーケティングやブランディング、新規ビジネス開発に関わりながら、合わせて『社員がイキイキと働く』とか『自分らしく伝えることを楽しむ』というような文脈でインナーブランディングの活動にも携わっていた。
業務の一環でプレゼンテーションの講師をしていて、社内の全国津々浦々たくさんの拠点や本部に呼ばれては講座を開いていたのだけれど、私自身が楽しんでできる講師のお仕事は有難いことに多くの人に喜んでもらえて、聴いてくれる人の心に何かが響き、その人の気持ちが良い方向へ少しづつ変化していくのを目の当たりにすることが、嬉しくて楽しくて最高に幸せだった。
数年そんな活動をする中で、私の講座を聴いてくれた社内の見知らぬ方たちから、ひとつ、またひとつと、メッセージが届くようになった。
メッセージの内容は、講座を受講しての感動を伝えてくれるもの、自分が学んだことをチームにレクチャーしたという報告、そして中にはキャリアや人生に関するパーソナルな相談などもあった。
私がいた富士通という会社では、全社ネットワークで社員のスケジュールを閲覧できるインフラが敷かれているので、色々な拠点の社員の方が私のスケジュールをチェックしては、空いている時間に『ご相談』というような件名でアポを入れて、汐留の私の席まで会いに来てくれるようになった。
プレゼンの先生をしていたので、プレゼンの相談かな?と思って話を聴くと、『今後どうやって働いていったらいいか』とか『昇進試験があるんだけれど、このままでいいのだろうか』といった、若手から役職がついている人まで、人生やキャリアに関する相談であることがとても多く、当時は『相談する相手、私でいいんだろうか』とうっすら思いながらも、お相手の話に耳を傾けていた。
私はキャリアコンサルタントやコーチの資格を持っている訳ではない。でも独立してからこういった領域を含む様々な人の成長や変容に関わる学問を学んでいく中で、どうやら私はこれまで、自分では意識せずに人の話を聴いたり、励ましたり、勇気付けたり、背中を押したりをしていたんだ、ということに気が付いた。
独立してからも、新しく出会う人たち、自分の主宰するクラスの生徒さんなどから人生相談をされることが多いのだけれど、傾聴し寄り添うことによって、人が自分の内面に気付いていく、いわゆるパーソンセンタードなプロセスの先に、『行動して本気で人生を変えていきたい。』とか『実際にこういうやりたいことがあるけど、どれをどこからどうカタチにしていったらいいか悩んでいる。』というフェーズを迎えたときに私が関わることで、良い結果が生まれやすいという実感値がある。
それはおそらく、私のナチュラルな性質が関係していて、『行動に繋がるアドバイス』や『その人の課題に合わせたノウハウを上手にお渡しする』ことができるからなんじゃないかと、最近では思っている。
私の根本性質からくる得意
PCM(Process Communication Model)という、人がコミュニケーションするときのプロセスの違いを示した学問がある。NASAの宇宙飛行士の選抜とトレーニングに適用されてきた、臨床心理と行動科学から生み出された非常に信ぴょう性の高いパーソナリティ診断だ。
しばらく前に友人夫妻の紹介で、このPCMのセミナーを受講したときにわかったことなのだけれど、私は行動至上主義の『プロモーター』という基本性質と、人間関係を重んじる『ハーモナイザー』という性質をMax100づつ持っているらしい。さらに、今時点で最も自分が生活の中で重きを置いている性質が、『楽しい!』至上主義の『レベル』という性質だとのこと。
深く腹落ちした。まさにそれが『今の私』という感じ。
さて、これらの私の性質からすると、『行動に繋がるアドバイス』も『コンサルしてノウハウをお渡しする』も『勇気付け』も『背中押し』も、できて当然ということになる。
『行動至上主義』だから、議論していることが行動に繋がる道筋が見えないと、気持ち悪くてしかたがない。私は大抵の物事を『行動する』という前提のもとに思考する傾向があるらしい。
課題を整理して、可視化して、ロードマップとアクションに落とし込むことが割合得意で、会社員時代も会議ではいつもファシリテーターの役回りだったのは、これが理由なのだろうと思う。
また、人との調和や人間関係を大事に考えるゆえに、目の前の相手がどんな状況にいても常に肯定的でありたいという気持ちが強い。その人が『変わりたい』と心から願っているのなら、自分にできることは何でもしたいとつい思ってしまう。
それをすることが『私にとって自然』というだけのことで、私自身に『頑張ってやっている感』はまるでない。
ただただ楽しいから、誰にも頼まれてないのに、ただただやってしまうだけで、だけど何だかよくわからないけれど、それをやると人にやたらと喜ばれてしまう、という類のこと。
それこそが、私のGiFT(その人の自然体の良さ、持ち味)ということなんだと思う。
『デザイン』という領域限定の限界
そうして人に関わるお仕事をしつつも、私のキャリア的なバックボーンとしては、やはり『デザイナー』や『講師』というアイデンティティは色濃くあって、これまでデザインを創るお仕事も、人に教える活動も沢山してきた。
とは言え、デザインを教えると言っても、私が本当にやりたいのは『デザインというツールを使って、人が自分のGiFTに気づく』という、こちら側の目的が強い。
いきなり『GiFTに気づこう!実感しよう!』なんて言っても多くの人には届かない。
だから『デザイン』という一つの切り口から、やっていったら自然とそうなった、という状態を作りたいと思ってこれまで活動してきた。
昨年からやってきた『デザイン教室』もその活動の一環で、毎期20名くらいの参加者の方が来てくれて、これまで約60名前後の方が私のもとでデザインを学び、自分という人間を見つめ繋がり、その表現方法を覚え、一部の人たちはデザイナーとしてお仕事をできるようにまでなっていった。
とても好きで充実した活動だったのだけれど、『デザインという切り口だけでは関われる人があまりにも少ない…』というのが、目下の悩みポイントでもあった。
私は、誰かが何かやりたいことがあって、新しい活動や事業を始めてみたいと思った時に、自分の気質や経験を使って、アイデアを出したり、行動に繋がる戦略を立てたり、ステップや具体アクションにブレイクダウンしたり、そういう『道筋を立てる』サポートをしたくてウズウズしてしまう。
その上で、『じゃあプロトタイプを創ろう』であったり『カタチにしてテストしてみよう』というフェーズでは、デザイナーとして培った『その場でパパッと手を動かすことができるスキル』を活かすこともできる。
更には、私の人脈や繋がりをフル活用しながら、サポーターやコラボ相手を紹介したり、最初のお客さんになりそうな『それを必要としている人』と繋いだり、取り組み自体をブランディングしてプロモーションに繋げたりして、『その人のはじめの一歩をプロデュースする』なんてこともできる。
これらは全部、単純にできてしまうからやってきた。というだけのことなのだけれど、こうなってくるとこれはもう『デザイン教室』ではないだろう、というのが正直なところでもあった。
だから『新しいことを始めたいけれど、別にデザインに興味があるわけではない』という人とも関わることのできる、別の場を創る必要がどうしてもあった、ということなのだ。
そして、デザイナーという職業柄、業種業態に閉じず、企業・自治体・大学・個人など、人との繋がりの幅が広いことも一つの大きな理由でもある。
私が出会い、心から尊敬して好きだと思える人たち同士が、それぞれの生きている世界・領域を超えて繋がってほしい出会ってほしい、そんな想いも強くある。
私の周りにいる人たちは素敵な人が多い。そんな人同士が私をかえして出会ってくれたら、そして何か新しいことが生まれていったら、こんなに嬉しいことはない。
変な話だが、私はつくづく『王様』気質だなと思う。(ありとあらゆるパーソナル診断、それこそ占星術や四柱推命、陰陽五行、数秘術などでも拍子抜けするほど『王様』『太陽』『火』『ジャンヌダルク』『シャーマン』みたいなワードが渡されるのは、もはやネタになっている。笑)
というのは、私と出会い、私の開く場に勇気を出して入ってきてくれた人たちは私にとって、おこがましいにも程があるが、家族や国民みたいに守るべき存在、という風にどこかで感じていたりするからだ。
そしてその人たちのことは守りたい、大事にしたいという気持ちが、私にとってはごくごく自然なあり方なんである。
なので私は、私の場の中にいる人たちのために、これからもどんどん様々な領域に枝を広げていかなければならない。私がそうすればするほど、私に関わってくれる人たちに良いことを起こせるのがわかるから。
そんなわけで長くなったけれど、今回アソビジをやるに際しての背景として、これまで自分の性質の赴くままにやってきたことを、もっと多くの人に向けてやっていくために、デザインに閉じないテーマを掲げる必要があった、という話だ。
なぜ『遊ぶようにビジネス』なのか?
私の根っこにある思想として、『提供する人も、お客さんも、両方が幸せになるビジネス』をもっとたくさんの人が制約に縛られずに体験していける、そんな世の中になったらいいなー。というのがある。
結論から言ってしまうと、私が考える『人を幸せにするビジネス』とは、
・提供側もお客さんも両方が無理なく幸せになれる。
・知識さえあれば、誰でもできる。
・個人の『やりたい』が源泉になったビジネスを、必要な知識を適用しながらやっていけば結果うまく行くし、持続する。
・決して『死ぬ気でやる』『何かを犠牲にしてやる』と、トレードオフではない。
・それはまるで『遊ぶような』生き方である。
…というコトだと思う。
ビジネスが成功しにくい国、日本。でもそれって本当?
ネットやSNSを開けば『日本は終わってる』『未来は貧乏国だ』という議論が溢れている。
もちろん国レベルで抱える問題は深刻なものも多く存在しているのは、紛れもない事実だと思う。
けれども私は、『個人』という単位であれば、自分のやりたいことを軸に幸せに生きていけるレベルで稼ぎ、充足感のある暮らしをすることは、決して非現実的ではないし、それはすべての人にとって実はそんなに難しいことではないんじゃないかな?と感じていたりする。
社会的に『これが成功』とされる成功の仕方は、確かにあるだろう。それは社会課題の解決かもしれないし、上場かもしれないし、事業規模の拡大かもしれないし、年収○億かもしれない。
でも、果たしてそれが本当に『成功のすべて』なんだろうか?
私は、自分の心が喜ぶことや得意で楽しいことをやりながら、金銭的な豊かさもそれ以外の豊かさも実感しながら幸せに生きていける、そんないいとこ取りな生き方やお金の稼ぎ方は、ちゃんとあると思えてならない。
軽やかなビジネス観
死ぬ気でやれ、歯を食いしばれ、生半可な気持ちでなんかやるな、何かを犠牲にしてでも達成したい目標は何だ。
そんな世界観で生きていた頃も、私はあった。
だけど今はもう御免だ。だから一抜けした。
そして、それと真逆のもっと軽やかなモードでもビジネスは上手くいく、充足感のある人生を送ることは可能だと、サクッと証明しちゃいたい。そんな風に思っていたりする。
もちろんビジネスをしようとしたら、しっかりとした準備や商品の品質を高めていくこと、顧客のニーズに寄り添うこと、社会がより良くなるために役立つ方向性であること、事業戦略やビジョンにしっかりと合致させていくことは、重要であることに変わりはない。
思いつきで始めてみて一足飛びに上手くいく訳ではないかもしれない。でもだからと言って、ビジネスをすることは一部の大胆な性質を兼ね備えた人たちにしかできないことなのか?というと、そんなことはない。
ビジネスについての知識(特に最新の情報)を知ってさえいれば、今の時代ビジネスは『誰にでもできる』ことだと思う。それこそ大人に限らず学生にだって、子供にだって。
そして理想を言えば、自分がやりたいことを軸に本人が楽しみながら夢中になってビジネスの質を高めていくことが、お客さんの幸せに繋がるはずだし、大規模である必要はなくても地に足のついたサステナブルな事業であり続けることは、十分に可能なんだと私は思っている。
それはもはや『仕事』とか『作業』という感じではまるでなくて、むしろもっと『遊び』に近いんじゃないかな?と思ったのが、『遊ぶように生き、遊ぶようにビジネスをする』という、アソビジのコンセプトに行きついた背景にはある。
アソビジでやっていきたいコト
アソビジでどんなことをやっていくのか?について書こうと思う。
アソビジは、ビジネスの理想と現実を橋渡しするサロンだ。
ビジネスには大抵何らかの制約が付き物だと思う。やりたいことがあっても、必ずと言っていいほど課題は存在している。でもだからと言って、打開策が無いわけではない。
肝心なのは、
世の中のムードや時流を感じて掴むこと。
時流に乗った事例や数多くの過去の事例を知っていること、その調べ方を知っていること。
そして打開策のアイデアを既存の概念や常識に縛られずに出しまくれること。
そのアイデアの中から実現性やビジョンとの合致を考慮して、筋の良いものに絞れること。
筋の良いアイデアを小さくテストするやり方やステップにあたりをつけ、それを試行すること。
上手くいくやり方を見つけたら改善しながら精度を高めていくこと。
こんなプロセスや、そのひとつひとつのやり方や知識がわかっていれば、大金持ちになりたいとか、事業規模を爆発的に大きくしたいとか、超有名人になりたいとかじゃなければ、本当に誰にでも制約を乗り越えやりたいビジネスをつくることはできると思っている。
簡単に言うと、これらのことについて分かりやすく、かつ全体像を把握しながら学べる場が、アソビジだ。
『ビジネスの全体像を掴むこと』に重きを置いているから、スクールのような『受講期間』はない。居たいだけ居てもらう中で、お渡しできる知識やノウハウは山ほどある。
一般論に閉じず、個別具体なビジネスやその課題に大真面目に相談に乗りたいから、主催の私たちと関われる機会を多く作りたいと思っている。
そして何より『遊ぶ』を大事にしているので、大真面目な内容に取り組みつつも『楽しい』が基本だというところも、こだわりたいポイントのひとつ。
楽しくなければ、どんな学びもビジネスも、はじまらない。
それくらいの気持ちで、様々な『遊び』を企画したいと思っている。
アソビジの軸を明確にそしてブラさずに進めていけば、入ってくれるメンバーは信頼と共感で結ばれていく。そうなってくれば、メンバー同士で一緒にプロジェクトを発足させたり、お仕事をしたり、そういったことも自然に起こってくると思っている。
考えただけでワクワクするし、楽しいこと、意義あること極まりない。
純粋な『やりたい』から生まれるもの
このアソビジという場で、私の純度の高い『やりたい』しかないことをやっていった先に何が生まれるのか、私自身楽しみでならない。
きっと私自身も、どんどん脱皮して変化していくだろうし、その時々の旬な感覚、学び、体験、そして遊びを、アソビジに会いに来てくれた皆さんとともに分かち合いたい。
今こうしてやっと、この気持ちをここに書くことができて、なんとも言えない温かな興奮に包まれている。
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asobiji / アソビジ概要
アソビジHP
遊ぶように生き、遊ぶようにビジネスをしたい人のためのオンラインサロン
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