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趣味は水彩5色描き(62)斑鳩の里、余白の美
車で大和郡山から法隆寺に向かう道路沿い。車で行くと急に開けた風景がとても素敵でした。
その昔、昔、この塔の周りにはたくさんの住居が立ち、歩いていても遠くの山も見えなかったかもしれません。多くの人たちが行き交い、賑やかだったのでは?
ここからの風景を眺めていると、色々、想像と妄想が広がります。これが、また楽しいんですよぇ。
今は、田んぼが遠くまで広がった風景。いつまでも見ていられる風景です。ここからの風景、何度も描いていますが、描き飽きません。また、いつか描くことでしょう。今日は、とりあえずこの絵。です😃
1.今日の一枚:斑鳩の里
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余白の美。これが結構難しい。限られた紙面の大きさの中で、どこに空間を、どこに広がりを、どこに余白を作るのか?どう描けば、描いていて心地よいのか、どう描けば、心地よく見ていただけるのか。色々考えるわけで。
日本画は、この余白の美を最大限に追求し、生かし、絵の主役を引き立たせ、輝かせるのか、よく考えられていると思います。
西洋画では、フェルメールの「牛乳を注ぐ女」の背景には地図?が描かれていたのを、フェルメール自身が制作途中に消したとか。
確かに、牛乳を注いでいる女性の背景に「地図」などが描いてあれば違和感もあり、何もない白い壁の方が、主役の女性を引きた立てている気がします。この「牛乳を注ぐ女」の絵には、壁に何も描かず空白にし、空間を作ることによる美、余白の美があるような気がします。
文学でいうと、行間を読むというのでしょうか。行と行の間に書かれていない事を想像する、想像させる文章が大変魅力的な事もありますね。これの余白の美に通じるかもしれません。いや、余白の美ではなく、余韻の美?
余韻の美といえば、俳句や短歌は究極の余韻の美かもしれません。自分は俳句や短歌に疎く、全くの素人ですが、俳句や短歌の、その解説文を読むと解説文の長い事。この短い俳句・短歌の中にこれだけの思いを表現をしているの?と言うくらい解説されています。これも余白の美、余韻の美でしょうね。
いゃ〜、そう思うと、絵にしろ、文学にしろ、余白の美、余韻の美の奥の深いことよ。
絵において、余白の美や、余韻の美を表現できれば、「うまい絵」を超えた、最高に「いい絵」になりそうです。ガンバリマス‼️😃
2.作成メモ
作成日:2024年夏
絵の具:5色で描いてます=三原色(赤青黄)+白黒
水彩紙:ウォーターフォードF4
今日も、わざわざ見に来て頂きありがとうございます。励みになっていますm(_ _)m