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配信開始! 「あんのこと」 鑑賞感想 河合優実さんすごい 救いはどこにあるのか アマプラ配信

どこに救いがあるのか
見終わった後に考えこんでしまった

以下にネタバレ、内容に触れます

「不適切にもほどがある」で
世間の人気が急上昇した、河合優実さん
特に映画界で評価が高いことは、ドラマの後に知った

演技がすごいとうよりは、
その作品の中に生きているよう
まるでノンフィクションの映画を見ているようだった

この映画では完全な善人は出てこない
どの人も少しずつ悪い面をもって生活している
わたしたちが住むリアルの世界のように

観ているとどうしても完全な悪人に
見える人物がいる
主人公の河合優実演じる「杏」の母親だ

杏に対し徹底的に暴力をふるう
自分も体を売るが、娘の杏にも強要する
しかも中学生年代から強要していた

負の連鎖という言葉がある
貧困な家庭から生まれた子は、
その劣悪な環境から
学習を十分に受けれなくなり、
自分が家庭をもっても
子どもに同じように暴力をふるってしまう
負が連鎖して抜け出せなくなってしまう

杏はその負の連鎖から抜け出そうと
必死に働き学ぶ

祖母の面倒を見たいからと
介護施設で働く
面倒な年寄りが多いが
心の痛みを知っている杏は
優しく接することができるため、
信用を得ていく

小学校すら卒業していない杏は、
夜間に外国人と一緒に
日本語を学ぶ
小学生のやる漢字や
計算ドリルも自分で購入して
ひたすら学ぶ

そんな最中に、
同じシェルターハウスの女に
赤ちゃんを無理やり
預けられる

当初はオムツの変え方も分からなかったが、
スマホを見ながら
見様見真似で育児をしていく
大変ながら愛おしい
存在になった赤ちゃんとの
共同生活を送る

杏にとってこのときが人生最大の
幸せな時間であっただろう

その数日後、
杏はこの世を去る
自ら去っていってしまった

母に見つかり無理やり家に連れ戻され
赤ちゃんを人質に
体を売ってお金を稼ぐことを
強要される
ずっとやめていたクスリをやり、
ベランダから身を投げてしまう

救いのない杏
これは実話をベースにした映画
この世界に杏のように苦しんでいる人がいる
どうしたら救えるのだろうか

答えは簡単ではない
観た人に出された宿題だ

関心をもつこと
わたしたちが関心をもつことによって
もしかして少しずつ
変えていけるかもしれない

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