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障害について考える ウ・ヨウユ弁護士は天才肌 鑑賞感想


自閉症スペクトラム症
主に社会的なコミュニケーションの困難さや空間・人・特定の行動に対する強いこだわりがある等、多種多様な障害特性のみられる発達障害のひとつ

教育現場では日々研修をしているので、わたしもかなり理解を深めてきた

なによりも大切にしている考え方が
どの子も過ごしやすい環境にしていく
だから教育現場にいる全員が特別支援教育の研修を常にしていく
特に担任はクラスにいる子どもたちの「困り感」に
早めに気づいて対応していくことが大切になっている

クラスには数人「困り感」をもった子どもがいる
なかなか友達と仲良くできない
トラブルが多発する
そういう子を観察すると
障害をもっている可能性に気づく

ここで誤解がないようにお伝えするが、
ほとんどの子が多かれ少なかれもっている
障害は白か黒かはっきりと分かれるものではない
グレーの色の濃淡と言える
スペクトラムなのだ
だから「困り感」をもっている子に対しては、
どういう傾向、特性があるかをつかみ、対応を考えていく

特別支援の研修を深めていくと児童理解も深まる
一番あってはいけないのが、二次被害(二次障害)だ
目の前の現象に対して叱ると子どもの自己肯定感が下がってしまう
どうせわたしなんて何をやってもダメという考え方に陥ってしまう
そんな悲しいことにならないように、特に担任がトラブルが起きないような環境を整える

ウ・ヨンユを鑑賞して一番に思ったのは
脚本を含めた制作者たちの障害に対する揺るぎない気持ち
優しいまなざしで描くが、障害をもった人たちの悩みも描く
決して表層的に扱うことはない
そこに描かれるのは人間賛歌
障害をもとうがもつまいが人や日々の生活で悪戦苦闘しながら成長していく

大切なのは、相手を理解しようという気持ち
相手を完全に理解するということはできないのだが、
常に理解しようという気持ちをもてば無駄な誤解は生まれにくい

ウ・ヨンユさんは記憶力がずばぬけて良い
しかし対人関係を上手に構築するに難しい面をもっている
家族や友達に支援してもらいながら弁護士としての活動をしていく
もちろん、理解のない同僚や、ライバル弁護士に悪意をぶつけられることもある
まさに悪戦苦闘
作品はわたしたちにいろいろなことを突き付けてくる
あなたは自分と違う人に偏見をもっていないか
障害をもつもたない
男なのか女なのか
お金持ちか貧乏なのか
ちゃらく見える人か見えない人なのか

みんなが過ごしやすい環境になるには、
みんな違うがみんないい
違うものは違う
その個性
その特性を
どのくらい理解するのか
理解しようとするのか

この作品を鑑賞しながら
考えるきっかけをもらえた

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