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山とカメラと交換レンズ
山登りは体力を使うため、荷物を1gでも軽量化したい。
ウルトラライト(UL)ハイキングなる言葉もあり、これはある程度の快適装備も犠牲にして、1g単位の軽量化を図るのである。
ましてや純粋に山登りには関係ないカメラ装備も、出来れば軽量化したい。
自分はカメラはα7CⅡを使っている。フルサイズでは軽いボディ、APS-Cなみとは行かなくとも充分にコンパクトだ。
さて、問題はレンズだ。撮影するのは夜の星景もあるので、僕がレンズに求めるものは以下のとおり。
1.軽いこと
2.広角域(超広角)が撮れること
こうなると広角単焦点の一択になるが、遠くを撮れる望遠も欲しい。
ズームレンズなら1本でこの希望が叶う。
最初に手に入れたのがこれ。今もメインで使っている。TAMRON Model A071 28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXD
日帰り山行には最高。これ1本で全て足りる。
しかし一泊の山行では広角域が足りないし星景には暗い。やはり別に明るい広角レンズが欲しい。
そこで、広角レンズを別に持っていくよりも、ズームなら1本で済むのでは?と考えて買ったのがこれ。SEL1635GM
超広角16ミリから標準35ミリまで。しかもF2.8と明るい大三元ズーム。理想的に思えた。
しかし、登山で持っていくとなると重さがネックだった。82ミリの径もかなり大きく感じる。新型のGM2は軽量化され少しコンパクトになっているそうだが、お値段がカメラの本体価格よりも高く、おいそれと手を出す訳にはいかない。
残念ながらすぐに売却してしまった。
超広角レンズは、これも持ってた。
SEL14F18GM
天の川を撮るのに理想的な画角が得られた。軽くてコンパクト。写りもさすがGM。しかし出目金レンズのため、前面にフィルターが付けられない。プロテクターも付かないので、山でのレンズ交換や取り扱いに少し怖さもあった。
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結局のところ広角レンズは、一度手に入れたものの売却して、もう一度買い戻したこのレンズを使うことになった。画角は本当はもう少し広い方が良いのだが、20ミリで妥協することとした。何よりこのレンズの写りが好きなのだ。SEL20F18G
軽量コンパクト、明るいF1.8。そこそこの広角域。ズームレンズの他にこれを持って行くことも可能だ。62ミリの口径もタムロンレンズとのフィルター互換性で有利だ。
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20ミリの画角は天の川核心部を狙うならかえって好都合。フィルターはスターリーナイトプロソフトンクリア。
レンズ選びは悩ましい。今までもこれからも買うレンズはほとんど中古品。幸い買った値段くらいで売れるのでフリマアプリはありがたい。
こうして何度も売って買ってを繰り返し、本当に自分に合ったものを探すのだ。
終わりなき旅は続く。