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118.教話雑感(16)-流行病が感染していく原因-

◆教話「心が伝染する」

(注・稿本天理教教祖伝中、明治12年のコレラ大流行の件に触れ、「世間ではコレラと言うて騒いで居るが、これも実は親神のてびき」であると)
かようにお示し下さっていることは、コレラに限りません。一般に流行病、伝染病と言い慣わしています病気すべてに当てはまります。時によったら「今年はホンコン風邪がはやった」という場合がありますが、それは単にバイ菌がうつったという受け止め方を道の者はしないのです。心が伝染したと受け取ります。親神様の思召に添わないような人間のものの考え方が次々と伝染して、同じ共通の身上にお示し頂く結果になったと、受けとめさして頂いていいと思います。
これは私が体験したことですが、ある年、信者さんのご婦人の何人かが膀胱炎になった。ご婦人方が集まっているとき、一人が「私、オシッコするとき具合が悪いんです」という話しをしかけたら、「私もです」「私もです」と五、六人が言い出したので、珍しいことがあるものやなと思いました。それでいろいろと詮索して様子を調べてみましたら、やっぱりそのご婦人方は、井戸端会議をしていた。普通ならば、井戸端会議で「うちのおとうちゃんはああでこうで」と自慢したのですが、主人くさしを共同でやっていた。「うちのおとうちゃんいうたら、こんなんですねんで」「そう、奥さんとこも。うちのはこんなんです」と夫の棚卸しをみんなでしていた。だから私は「あんたら、やったなあ」と言うた。「何ですねん」「あんたら、主人の棚卸しを井戸端会議でやったやろ」そうしたら、「分かりますか」と言う。ま、そんな話がありました。
そういうふうに伝染病というのは、心が伝染して、ものの考え方が自分では気づかないが人間思案に染まっていく。何か世の中に刺激的なことがあると、人間の心というのは一つの傾向を帯びてきます。癖性分が一般化するわけです。そういう場合に伝染病が起こりがちであると考えられます。
ま、一つ、世の中を冷静に見つめておって下さい。きっとそういうことが分かってきます。

矢持辰三「教祖伝入門十講」より

雑感

新年早々心穏やかではなかった。
むしろ怒っていた。

例年にない大雪の年、昨年の暮れからその影響で大忙しだった。
年が明けても雪の降り方は休むどころかむしろ勢いを増していた。

元旦祭の午後、嫁ぎ先の教会から、妹と、その子等が大勢で実家である私達の教会に帰って来るという。
私は彼女に「今年はとんでもない大雪で道が大変だし、今日は更に大荒れだから来ちゃダメだ、日を改めなさい」と忠告していた。
妹はちょっと無神経な気質で「は~(´Д`)? 大丈夫だって」と兄の言を軽視してのこのこと教会にやってきた。

元旦祭中も雪が降りやまないので、出来れば午後から子ども達と雪片付けをしたかった。妹家族が帰省してきたら、従兄弟同士で遊ぶので、雪片付けができない。

だから、そこらへんの事情を察して空気を読んで欲しかったのに、妹達は荒れる吹雪の中をかきわけてやって来てしまう。

そうやってこども達がその日は遅くまで遊ぶこととなり、私の仕事の段取りはおじゃんとなる。

…そこまではまだいいとして、問題はここからだった。

自教会に帰っていった翌日、その妹から家族のLINEグループに連絡が。

『帰ってから、〇〇と〇〇が発熱しちゃった』

インフルエンザだった。

この時、私はつい素でカチンと来てしまった。

今回の妹家族強行帰省のおかげで、我が家の子ども達も、他の兄弟の子ども達も、祖父母も、全員濃厚接触者になってしまったのだから。

とんだ迷惑だ。

「来るなよ」という忠告を無視して来た挙句のこれだったので、私は怒っていた。もし彼女が自重していたら、未然に防ぐことができた筈だっただけに。

娘の長い肺炎生活からのようやくの復帰により、家族内での年末年始ぶっ通しで続いた感染対策モードようやくの解除の瞬間の、インフル疑惑者出現はなかなかにして心穏やかにはなれない。

怒っていた。
自分でも珍しいくらい、普通に不足していた。
新年早々。

そんな私が気持ちを落ち着かせてnoteを更新しようと思い、過去の教話雑感を開いた時に今回の教話だったので、瞬く間に反省している次第である。

インフルエンザはウイルスによる飛沫・接触が感染原因である。

…医学的には。

…だけど、信仰的にはどうなのかというと、まさに今回の教話で全てが物語られている。

心が伝染するのだ、と。

私はこうして胸の中で神様に深くお詫びすることとなった。

不足してちゃあダメだわ、こりゃ。

親神様のてびきなんだと。

事実は妹家族がウイルスを運んできたのだとしても、その後発症するのか否かは、銘々の心の在り方の方がむしろ肝心なのだ。

見事に、反省するしかない、神様からの偶然を装ったメッセージをいただいたような気分だった。

これを書いている間はまだ子ども達に異変は見られないけれど、1~2日は要観察の時間が続いている。どちらか、あるいは両方とも発熱するかもしれない。そうなったらまた数日大変なことになる。

まあ、だけど、それもこれも与えられた巡り合わせ。

神様からの教えていただいたメッセージなんだと心を治め、そしてこんなタイミングよく今回の記事と出来事をリンクさせて下さったことを尚更神様事と感じて、憤っていた自身を深く反省したい。

【2017.9】
【雑感のみ全文書き改め 2025.1.3】


余談

今回の記事はコロナ禍の始まりの2年前ぐらいに書いたものだが、その後、世界的な流行病到来を前に、この記事を思い出しておきたかったもんだと改めて感じております。

ああ、でも、できれば誰もインフルエンザに罹っていて欲しくないな~(;^ω^)

娘なんか冬休みの三分の一を寝込んで費やしちゃったし、もっと遊ばせてやりたいですね。なにしろ毎日雪かきばっかり手伝わせちゃっているんだから、みんな。


ここまで読んでいただきありがとうございました!
年明けからなにかと反省ばかりでした💦

それではまた(^_^;)

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