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98.神名流しって意味あるの?
※画像はHappistより
教区青年会の神名流しに参加した時、小学校3年生になる長男も連れて行き行列の中に加えて一緒に歩いた。
彼の幼い頃のエピソード、未読の方はこちらもぜひ↓
かつては純真だった長男も、この時8歳。
だんだん年相応にずるくもなってきた。
決められたコースを一周し、教務支庁の正面玄関前に着いた時、彼の口からこんな言葉がこぼれた。
「…ねえお父さん、これってさ、意味ないのにやっているの?」
そんな言葉に私はすぐに「いや、ちゃんと意味があるんだよ」と返す。
だけど…。
本当のところ…。
一体、どんな意味があるんだろう?
実際説明を求められたら、正直難しい。
そして、彼の「意味ないのにやっているの?」という言葉の背後にある、
何も知らない子どもの目線に立って、シンプルにあまり意味がないことという第一印象を感じていたのだという事実。
教祖御伝に描かれている、教祖の末女こかん様の浪速布教。
神名流しの原型であり、そのスタイルはよろづよ八首を唱えるようになったということを除けば、あとはほぼそのまま踏襲され現在も続いている。
「あれは実は神名流しに行かれたのではなく、借金をつくった秀司さんが云々…」という異説もささやかれ、実際のところ、真偽の程はわからない。が、ここでは特にそういった部分について掘り下げるつもりはない。
史実改竄の可能性ももちろんあり得るけれど、一応現教団の体制側に属している身である以上、「御伝を権威本とする」というスタンスをとって、そこらへんのことはうやむやのまま貫いている。
…とはいえ。
「意味あるの?」
子どもが感じる疑問は実に率直で、時として残酷なくらいだ。
そして、そんな風に疑問を言葉にして投げかけられる心の在り様こそ、正しく素直な三才心。
だけど、彼のそんなクエスチョンを解消してあげられるだけの明解な答えを、父親であるピーナッツは、まだ未熟故、残念ながら持ち合わせていない。
神名流しにどういった意味や効果があるのか、一応自分なりの理由づけは出来ているものの、あくまでも現段階での信仰レベルに基づいて悟り得た結論に過ぎず、信者万人に相共通する答えでは決してない。
神名流しに限ったことではない
これに限らず、信仰していく中で、教内の営みに散りばめられた物事のひとつひとつにどんな意味合いがあるのか…なんて面倒くさいことは一切考えず、ただ鵜呑みにして形をなぞっているだけの人達だって当然いる。
あるいは、問題の繊細な一面に触れることで不利益が生じるあまり、敢えて眼をつぶり何も考えないようにしている人だっているかもしれない。
そんな思考しないで停止していた方が楽だという選択は、間違っていると思う。だって、きっと、お道はそもそもそんな教えではないのだから。
【2017.4】
後日談
ある戸別訪問していた時のこと。
ふと耳を澄ますと、遠くから拍子木を打つ音と、よろづよ八首の音色が聞こえてきました。
誠錬寮生さん達が、付近で神名流しをしていたようでした。
しかし、歩けども歩けども、姿は見えない。歌は聞こえているのに…。
後で寮で彼等と合流し話を伺うと、やはり神名流ししていたのは彼等でした。ただ、その時私がいた場所から数百メートル離れたところでやっていたとのこと。
それを聞いて意外な事実に気づきます。
彼等の奉唱する神名は、相当広範囲に音色が流れていたのです。
これが東西南北四方に向かってとなると、その範囲は本当に広く、多くの人々に向かって歌は届いたのでしょう。
すごいな、神名流しって。
その時は素直にそう感じた。
歌は風にのって流れて届く。
たくさんの人々に。
多くの土地ところに。
ここまで読んでいただきありがとうございました‼
それではまた(^O^)