第三十二話 帰(か)還(え)れるようにと(蛍星/元ちとせ)
今年で39年
忌まわしき飛行機事故から
もうそんな時間が経ってるんだと思うと
節目では無いが
毎年この日が近づくと思い出す
終戦と靖国と日航機事故
特に
日本航空123便墜落事故がよく思い出される
1985年(昭和60年)8月12日(月曜日)、
日本航空123便(ボーイング747SR-100型機)が
操縦不能に陥り
群馬県多野郡上野村の高天原山山中ヘ墜落した航空事故
520人の死者を出し、
日本の民間航空史上最大最悪の事故となった
この事故に遭遇した
横山秀夫による小説
『クライマーズ・ハイ』
上毛新聞社の記者時代に遭遇した
日本航空123便墜落事故を題材としており、
群馬県の架空の地方新聞社を舞台に
未曽有の大事故を取材する新聞記者とそれを取りまとめるデスクの奮闘を描く
ミステリードキュメントである
そのイメージソング
『蛍星』
元ちとせの10枚目のシングル
『高3時、高校生初で史上最年少で奄美民謡大賞を受賞する程の歌姫、元ちとせ
2002年エピックレコードジャパンより発売した
メジャーデビューシングル
「ワダツミの木」
が発売2ヶ月後にオリコンシングルチャートで1位
その後80万枚を超えるセールスを達成し
2002年度の新人歌手では最大のヒット曲となった』
映画『クライマーズ・ハイ』
監督は原田眞人
主演は堤真一
豪華キャスト陣
第32回日本アカデミー賞で
優秀作品賞
優秀監督賞(原田眞人)
優秀脚本賞(加藤正人、成島出、原田眞人)
優秀主演男優賞(堤真一)
優秀助演男優賞(堺雅人)
優秀撮影賞(小林元)
優秀照明賞(堀直之)
優秀美術賞(福澤勝広)
優秀録音賞(矢野正人)
優秀編集賞(須永弘志、原田遊人)
を取るほどの映画となった
監督の原田眞人(ラストサムライに出演)
手法に厳しく妥協を許さない
舞台となる
架空の北関東新聞という
新聞社を見事に作り上げ
そのフロア全体で全員が動き、どこから抜かれても使える演技を求めていた
臨場感が凄かったと思う
あと、日航機が落ちた現場の再現
昔テレビで目にした光景がそのままそこあった
日航機事故は
陰謀説などまだまだ
謎も多く残る事故である
4人の生存者があったとしても
失われた命は多過ぎる
風化されるべきではない事故である
その触れてはならない話に切り込み映像化したことが
全てである
日航機事故は
山崎豊子の
『沈まぬ太陽』
でも取り上げられ
そっちは会社側の不正や隠蔽など面白い内容となっている
『蛍星』
『ちゃんと帰還(帰れ)るようにと』
魂は家族の元へ帰れるようにと願う気持ちであると
自分は思う
合掌
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