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【生きる5/6】葬式の事前相談。最後のセレモニーを計画⁈



終活


 乳がんの再発がわかって、3年目を迎えていた。自分のこと、実家のこと、終活を進めてきた。
 子どもたちは、とっくに成人していて、それぞれパートナーを見つけて生活をしていた。欲を言えば、盛大な結婚式をあげてもらい、孫のお世話をしながら、余生を過ごしたかった。
 私は早くに結婚して、バタバタと生きることに必死で、子どもの成長を喜ぶゆとりもなく生活してきた。その償いがしたかった。

生前贈与

 私の身体は、民間療法が失敗し、限界を迎えていた。私は子どもたちを呼び、最後の伝達をした。私が死んだらしてほしい手続きのこと、所有している物の処分、私の財産のことなど、一緒に確認した。取り急ぎ、生前贈与として、税金のかからないと言われている110万円をそれぞれの口座に振り込み、何かあったらこのお金を使うように告げた。

葬式の事前相談

 次の日、私は子どもたちとA斎場を訪れた。もともと互助会の会員のため、そこを選んだ。いろいろ割引があるので、お得とのことだった。

見積もり書

 業者さんと私たちは、一つひとつ丁寧に決めていった。以外と、選べる項目があり、笑いながらその時間を過ごした。

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