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好きを仕事にしているか

みんなの好きはなんだろう?
好きを仕事にしているのだろうか

私はネイルが好きだ。子どもの頃は姉や母のものをこっそり借りてドキドキしながら塗っては大人気分に浸っていた。

高校生になると、自分のお小遣いで買ったネイルで、アートをして学校へ通っていた。友人や先生に可愛いねと褒められるとすごく嬉しくて、ネイルの楽しさを覚えていった。ネイルサロンデビューもこの頃だった。淡いピンク色のワンカラー、ネイリストさんに丁寧に施術してもらうことの幸福感を初めて知った。

大学へ入るとジェルネイルデビューを果たす。当時は画期的であり、その艶にうっとりした。毎月の楽しみとなった。就職すると、医療という仕事柄ネイルはできなくなった。寂しいけど仕方がない。フットネイルが密かな楽しみとなった。

そんなネイル人生に転機が訪れる。それは3年前の休職中のことだ。ショッピングモールで買い物中、生きる意欲を失っている私の目に飛び込んできたのは定額のネイルサロンの看板だった。ふと気がつく、「私、今ネイルできるんだ。」予約し、ワンカラーにストーン一粒のシンプルな施術。久しぶりにしてもらった自分の爪を眺めて思う。可愛い!うつ気分もいっとき晴れる。これがネイルの魔法、と私は思う。

その後、私はネイルのスクールへ通った。ネイルが好きだし、自分のこれまでやってきた仕事以外も自分のこれからの人生の選択肢に入れてもいいと思えたからだ。私にはこの仕事しかない!と決め込んでいた私には大きな一歩だった。
スクールはとっても楽しかった。ネイルの知識も深まった。でもそれを仕事にできるほどの技術が私にはなかった。わかっていたけど、悲しい。

好きを仕事にするのは難しい。好きと適性は一致しないこともある。でも、好きとは違っても紆余曲折続けてこられた仕事が私にはある。以前のような熱意はなくても目の前の仕事に丁寧に取り組んでいきたい。


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mint
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