通勤中、こっそりコムデギャルソンを。
今の時代、服装に厳しい会社も珍しい。
私が働いている会社は、まだ日本が高度成長期前だと思っているみたいだ。
昭和の名残がプンプンの会社なので、
「男性は男性らしく。サラリーマンはサラリーマンらしく。」
という概念が残っているのだろう。
スーツの色、シャツ、ネクタイ、靴、靴下、カバンまで。
全てに会社指定の色と形がある。
なんて恐ろしいんだろうか。
しかし、「ファッション大好き!お洒落最高!」な私にとって、
このようなよくわからない「服装規定」は耐えられるものではない。
なので私は通勤の時だけ、「コムデギャルソンオムプリュス」の
カーディガンを着て出勤している。
前から見ると、シンプルな丸首のデザイン。
後ろから見ると、トレンチコートのような「たすき掛け」が付いた、
ちょっとデザインの効いたコムデギャルソンらしいカーディガンだ。
それは今から6年前に社会人になりたての私が背伸びして買った思い出深い一着なのだ。
このカーディガンを着ると、憂鬱な朝も少し元気になる。
「私はいつだって自由なんだ。」
「大人になっても、自由でいて良いし、好きな服を着て生きて良いんだ。」と。
コムデギャルソンを着ると、心の底から元気が湧いてくる。
頭でっかちの上司は知らない。
通勤時間だけ、私は大好きな洋服にエネルギーをもらって通勤していることを。
そんな私も、職場の最寄り駅についたら「自由」を脱いで、
何も知らないふりしてビジネススーツのジャケットを着て会社に入る。
そろそろ好きな服を着て働ける場所で生きたい。
好きな自分の姿で働きたい。
好きな自分で生きたい。
そういう人生を選択する
「自由へのボタン」をそろそろ押しても良いのかも知れない。