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講演会「絵本で遊ぼう」

「こども」を軸に、様々な課題解決に取り組んでいる「松山東雲こども教育実践研究センター」では、この度、絵本専門士の渡部 愛さんを講師にお招きし、絵本の魅力や子どもたちと楽しむためのヒントを語っていただく講演会を開催しました。昨年度に引き続き 4 回目となります。

今年の講演会にも、子育て中の方や子育て支援に関わる方々、さらには絵本そのものを楽しみに来られた方など、幅広い方々にご参加いただきました。

中には、「読み聞かせが上手になりたい」「子育てのヒントを見つけたい」といった思いを胸に参加された方もおり、それぞれの関心や目標を持った多くの方々にお越しいただけたことを嬉しく思います。

では、当日の様子をどうぞ!

設営

朝、雲一つない青空でした

当日は快晴。ここ最近続いていた寒さが少し和らぎ、動きやすい朝でした。「天気もいいし、多くの方に来ていただきたいですね」と話しながら準備を進めました。

講師の渡部さんによる絵本にまつわる手作りおもちゃの展示

講演前に、「子ども表現演習」の履修している学生による「子どもキャラバン」のパネルシアターがあります。

パネルの準備
学生と講師の渡部さん、担当の影浦先生との打ち合わせ
受付の設営完了
キャンパス併設の子育て支援ひろば「たんぽぽ」の担当職員が皆さまをお迎えします
受付には影浦先生の研究室から「ぐりとぐら」が出張してきています
春を感じるお花
受付開始
キッズスペース

「子どもキャラバン」のパフォーマンス

子どもキャラバンのパフォーマンスが始まりました
手遊び「まほうのじしゃく」
パネルシアター「どんないろがすき」

「子どもキャラバン」の皆さんの笑顔と素晴らしいパフォーマンスで、会場全体が楽しい雰囲気に包まれました。

絵本専門士 渡部 愛 さんによる講演スタート

講演では、それぞれのテーマに沿った絵本を紹介していただくとともに、その絵本にまつわる子ども達のエピソードをお話ししてくださいました。
その一部をご紹介します。

読んだ後、子ども達が自分も同じことをやってみたくなる絵本としてご紹介くださった中で、私が印象的だったのは次の2冊です。

・『せっせ せっせ』花山かずみ/作(福音館書店)2020 年
・『のりまき』小西英子/作(福音館書店)2016 年

『せっせ せっせ』のワンシーンのように園庭でお山を作ってみたり、『のりまき』のように、折り紙で中に入れる具材を作ってみたりする子どもたちのエピソードをお話しくださいました。

情景が浮かんで、思わずにっこりしてしまったのは私だけではないはず。


読んだ後、「作ってみようか?」と子ども達に提案したくなる絵本として、
・『きたきた うずまき』元永定正/作(福音館書店)2000 年です。

渡部さん作の「うずまき」

これは大人もぐるぐるしてみたくなりますね。作る人によって「うずまき」にも個性がでそう。

読みあう楽しさのある絵本もご紹介いただき、さきほどの「子どもキャラバン」の学生が読みあいを披露しました。

・『わたしのおべんとう』『ぼくのおべんとう』スギヤマカナヨ/作(アリス館)
・『かぁかぁ もぅもぅ』丹治匠/作(こぐま社)

学生の笑顔から、楽しさがうかがえます!

絵本を読むということ

渡部さんによると、絵本の読み聞かせによって、子ども達は安心して絵本の世界に飛び込むことができるのだそうです。まさに「読む大人がそばにいてこそ」成り立つ体験なのですね。

さらに、その絵本の世界の中で、子どもたちの「心が動く」、つまり喜怒哀楽の感情が揺さぶられることが、子どもたちにとっての「おもしろい本」となるのだということを教えていただきました。

「絵本の世界を分かち合う」「絵本の世界をあそびつくす」楽しみも教えてくださいました。

最後に「どうぞ こどもたちにえほんを」とメッセージをいただきました。

あっという間に終了の時間となりました。
参加者の方に感想をお聞きすると、
「うちの子は絵本が大好きなんです。いつも、たくさん絵本を抱えて『読んで』私のところに来ます。今日は絵本の楽しみ方を知ることができて嬉しいです。すごく参考になりました」とのこと。

お母様と安心して絵本の世界を楽しんでいるのですね。
喜んでいただけて良かったです。

「楽しかったね!バイバイ」

講師の渡部さん、今年も奥深い絵本の世界をご紹介いただきまして、ありがとうございました!

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