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情報発信「ラジオで伝える松山のいま」

今回の「まつやま学」のゲストスピーカーは、南海放送ラジオでリポーターをされている 宇都宮郁美さんです。

宇都宮さん、実は本学(松山東雲女子大学)の卒業生でいらっしゃいます。
受講している学生の皆さんにとっては東雲の先輩です!

リポーターとして愛媛県の様々な話題を発信されている宇都宮さんから、ラジオを通した情報発信について講義していただきました。

ラジオは今も進化を続ける便利なメディア

ラジオはオールドメディアでしょうか?
いいえ!インターネットの進化とともにラジオを取り巻く状況は変わってきています。radikoの登場、SNSとの連携により従来のリスナーはもとよりZ世代にも身近なメディアになっています。SNSで出演者情報や番組内容をチェックし、radikoで「聴き逃し配信」を楽しむという新しい楽しみ方も定着しているように思います。

2025年はラジオ誕生100周年!(写真はAdobe stockより)

現代人は多忙です。
社会人は仕事や家事、趣味に追われ、学生は勉強や部活動、アルバイトで毎日があっという間に過ぎていきます。そんな現代人にとって、“ながら聴き” が可能なラジオなどの音声メディアは非常に魅力的な存在です。

「東雲3分PR」を考えよう

Fnam 南海放送ラジオ には、「ニュースな時間」(毎週月~金)という番組内にPALインフォメーション(16:30~)という “ 愛媛のイマを届ける ” コーナーがあります。

今回の授業では、テーマごとに「東雲3分PR」を考案し、実際に収録を行います。さらに、その収録データを編集し、今後1年程かけて、PALインフォメーションで本学のトピックスを紹介する際に放送で使用していただけるとのことです!!

これは嬉しいですね!皆さん気合が入ります。
さて、学生の皆さんは本学のどこをPRポイントと考えるのでしょうか。広報担当としても、めちゃくちゃ気になります!

5つのグループに分かれ、意見を出し合います。

東雲のどこが好き?自慢できるところは?
意見をホワイトボードに書き出します

皆さんから出た意見の一部をご紹介します。

施設面では、きれいなA館、クローバー広場やチャペル、お茶室(洗心庵)があるなど。

人柄や環境面では、先生が優しい、認定こども園が併設されていて普段からキャンパス内に子どもがいること、女子だけなので気楽に過ごせるなど。

私の印象では、認定こども園や子育て支援広場があることをPRポイントとして挙げているグループが多かったです。

この授業は共通カリキュラムなので、全学科・専攻の学生が受講しています。保育を学ぶ学生に限らず「日常的にキャンパス内に子どもの姿があること」を好ましく感じている学生が多いことがわかりました。

原稿を考える

グループごとにテーマが決まりました。
A:人柄
B:学校がキレイ
C:女子大ならではの自由
D:認定こども園
E:地域イノベーション(2024年4月開設)

それぞれに3分間の原稿を考えます。3分間話せる量ってどのくらいでしょう?実際のラジオで無言はNGです。しっかり内容を考えねばなりません。

皆さん意見を出し合いながら原稿をまとめていました。

各グループをまわってくださる宇都宮さん
アドバイスをいただきます

いざ収録🎤

原稿ができたら、収録へ進みます。

こちらが機材

宇都宮さんによると次のようなポイントがあるそうです。
● 誰に伝えたいのか(ターゲット)
● 一番伝えたい部分はどこか?
● 大きな枠から小さな枠へ
● 声は 内容にあったスピードとトーンにする
● 最後まで言い切る

収録スタート
スマホに入力した原稿をチェック

収録を終えた皆さんの感想は次の通りです。

● 緊張してスムーズに話せなかった。
● 3分用に原稿を考えたつもりが1分ちょっとで終わってしまって、3分がこんなに長いとは思わなかった。
● MCとして進行が難しかった。
● 声だけで雰囲気を伝えることが難しかった。

皆さんとても難しかったようですが、それぞれに工夫も見られました。
ポイントになるワードは全員声を揃えて言ったり、Q & A方式で情報を伝えたり、最後に所属専攻のInstagramの宣伝を入れたりしていました。

宇都宮さんからのメッセージ

最後に宇都宮さんから学生にメッセージをいただきました。

「日常のすべてが情報です。ささいな気づきを大切にして、聞いたことや見たことを、ぜひ誰かに伝えてください。大切なのは、自分自身の目で見て聞いて、自分のフィルターを通して伝えることです。自分の発言に責任をもって、伝えていってください」

そして、東雲も松山市の一部ということを意識してほしいとも。
松山市の新しいスローガン「幸せになろう。」をご紹介くださいました。

松山市が目指すべき未来の姿を表現した
新しいブランドスローガン「幸せになろう。」を、
令和6年10月28日に発表しました。
「幸せといえば松山」と誇れるまちになれるように、
市民のみなさんと共に歩んでいきたいという思いを込めています。

松山市 ブランディングサイト ブランドメッセージより

このスローガンにあるように誇れるまち「松山市」の魅力をラジオで伝えていますので、ぜひ聴いてくださいと締めくくられました。

宇都宮さん、素敵な授業をありがとうございました。
先輩の活躍、先輩からのメッセージ、在学生の皆さんに響いたことと思います。

「まつやま学」最終回にあたり

授業担当の小西敏雄先生、西村浩子先生から総括がありました。

小西先生は、
「県外の話にばかり興味が行きがちで、自分の街について聞くことがなかったので、案外愛媛のことを知らないことに気づかされました。愛媛県、そして松山市は素晴らしい街なのだということを、改めて感じました。皆さんも自分の住む町に自信を持ってほしい」とお話されました。

西村先生は、
「この授業を通して、道後温泉や松山城以外にも素晴らしいものがあることを知ったと思います。10年後、20年後の松山市をどうしたいか考えてほしいです。この15回の授業でできた “種” に水をやって育てていってほしいと思います」とお話されました。

淡路ヶ峠から望む松山市

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