
税務署のウラ話10『永年勤務者表彰式』
令和6年10月に、永年勤務者表彰式に出席した。
勤続30年と20年の職員を表彰するというものだ。
勤続30年の職員は、旅行券4万円がもらえる。
僕ももらった。
ただその時、久しぶりに同期の職員に会ったのだが、
同期がやたらハゲていたのだ。
潔くスキンヘッドにしている者も多かった。
ただ僕はハゲには寛容だ。
ハゲは遺伝の要因が大きく、本人の努力ではどうにもならないのだ。
デブは、本人の努力で痩せることができるため、僕はハゲよりデブにやや厳しい。
以前そんな話を職場でしていたら、
ハゲた先輩職員が、
「僕はリアップを使っているけど、あんまり効果がないんだよねー」
とぼやいた。
それを聞いた、いつも空気を読まない女性職員が
「リアップのおかげで、ハゲが進まなかったかもしれませんよ」
と微妙なことを言って、周りの笑いを誘っていた。
僕はいたたまれない気持ちになり、その先輩職員に
「ハゲは遺伝らしいですよ」
と言って必死でハゲました。
そうなのだ対照実験をしている訳ではないから、効果は不明なのだ。
仮に、その先輩職員が頭の右半分だけにリアップをつけ続けたら、
右と左の違いが分かる。
頭全体につけた場合、つけた場合とつけない場合の比較ができないのだ。
僕はそのことを話そうかと一瞬考えたが、やっぱりやめた。
余計なことを言って、人を傷つけてはいけない。
しかもデリケートな話題だ。
空気を読んだ。
話を永年勤務者表彰式に戻す。
僕はよくクビにならず、30年勤めてきたなーと思う。
若い頃は何度も辞めようと思ったが、いつの間にか30年経ってしまった。
でも正直辞めれるものなら、辞めたい。
家族のためにも、60歳まではがんばろうと思うが、
僕の夢である本を出版して、稼げるようにでもなれば、あっさり辞めるかもしれない。
同期と話しても、早くや辞めたいという声が多かった。
みんな身体が、しんどいようだ。