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なぜYouTubeでは誤った収益化停止の判断が下されてしまうのか?
結論:
・収益化停止の誤判定はGoogleの組織構造のせいなのではないか
・収益化停止に関しては場当たり的に対処するしかない
なぜ収益化停止の誤作動が起こるのかを考えていたのだが、これはGoogleの組織構造が問題になっているのではないかと考えた。
(出典:プレジデントオンライン)
グーグルはすべてプロジェクト単位で動く。製品によって2人、あるいは200人、2000人単位のプロジェクトもある。メンバー一人ひとりが独立したエンジニアとして複数のプロジェクトに関わるだけではなく、構成メンバーは世界中に散らばっている。しかも各プロジェクトは有機的につながっている。
このことから、多様な人種が多様な動画を審査する形になっていることが考えられる。
そういった人たち、知らない文化について知らないままの人たちが収益化可否の審査をする。
そうなれば、まず間違いなく、異国の知らない手法で作成された動画は理解されない。
そのまま収益化停止処分になっているのではないか、というのが私の考察だ。
(出典:プレジデントオンライン)
グーグルはよいマネージャーに必要な要件として、(1)よいコーチである、(2)チームに力を委ね、細かく管理しない、(3)チームメンバーそれぞれの成功や健康・幸福について興味・関心を持つ、(4)生産的で結果重視、(5)話を聞き、情報を共有できるコミュニケーター、(6)キャリア形成の手助けをする、(7)チームに対する明確なビジョンと戦略を持つ、(8)チームにアドバイスするための専門的スキルを持つ――の8つを掲げている。
(出典:プレジデントオンライン)
グーグルには組織図がないと言われるが、そもそも描きようがないのだ。階層型の“管理”が入り込む余地のない完全フラット型組織なのだ。当然、マネージャーの役割も異なる。「メンバー全員がそれぞれの能力を発揮して最大の努力をしないと目的を達成できない。メンバーの仕事をマネージャーや上の人間がじゃましてはいけない。皆が育ち、能力を発揮できるようにしないといけません」(サラ・ロブ氏)
チームの力を過信するあまり、その機能について誤作動が起きている可能性を筆者は指摘したい。
様々な国の有名YouTuberが収益化停止の誤判定を受けているのはそういうことなのではないだろうか。
となれば我々にできる事前対策はまずない。
場当たり的にGoogle各人の判断に従うほかないのである。