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YouTubeへ文句を言う前にちゃんと調べろ

筆者は、YouTuberのうち、YouTubeについて正しい知識を持つ人が少ないと感じています。

筆者も正しい知識を完璧に活用できているわけではありません。

しかし、YouTubeに関する情報はYouTuber同士の間だけで共有されることが多く、知っておくべき公式情報があるにも関わらず、それらを踏まえて議論する人が少ないのが問題なのではないかと感じています。

訳:私が強調したいもう 1 つの点は、YouTube で成功したものの総合的な結果は、視聴者全体にコンテンツを集中的に誘導するという YouTube の調整された戦略ではなく、多くの個々の視聴者の経験から生まれたものを反映したものであるということです。

https://x.com/hitsman/status/1819831765676265961

動画の再生回数が増えるボーナスのようなものがあるという噂がありますが、実際には視聴者が視聴を重ねているだけで、特別なボーナスなどはないはずです。YouTubeの仕組みはそこまで複雑ではなく、本来届くべき動画が届くべき人に届いているだけであるはずです。

(「Google が掲げる 10 の事実」より引用)
Google は、ユーザーの貴重な時間を無駄にしないよう、必要とする情報をウェブ検索で瞬時に提供したいと考えています。自社のウェブサイトにユーザーが留まる時間をできるだけ短くすることを目標にしている会社は、世界中でもおそらく Google だけでしょう。

https://about.google/philosophy/?hl=ja

Googleは自社SNSの滞在時間を短くしたいと考えているため、再生回数を増やすための特別な仕組みはないと考えるのが常道なのではないでしょうか。

クリエイター同士の狭いコミュニティ内で情報が偏っていることも問題です。YouTubeが広告料を増やしていることへの問題はもちろんあり、YouTubeが全体での広告収入を増やすためには適切な方法を見つける必要がありますが、NFTやWeb3などの新しい技術を活用していく可能性もあります。これはYouTubeのCEO、Neal Mohanについて知っている人々ならば考察することができる事柄です。

(Neal Mohan 「A Look at 2022: Community, Collaboration, and Commerce」より引用)
Web3 also opens up new opportunities for creators. We believe new technologies like blockchain and NFTs can allow creators to build deeper relationships with their fans.
(訳:Web3 はクリエイターにとって新たな機会も開きます。ブロックチェーンや NFT などの新しいテクノロジーにより、クリエイターはファンとより深い関係を築くことができると考えています。)

https://blog.youtube/inside-youtube/innovations-for-2022-at-youtube/

一次情報に触れること、そして英語の原文で調べることも重要です。YouTubeについて語る人のうち、一体何人が元CEOのスーザン・ウォシッキー氏が亡くなられたことを知っているでしょうか。YouTubeのCEOについて調べたこともない人がほとんどではないでしょうか。


訳:今日、私たち@youtubeはチームメイトであり、メンターであり、友人である@SusanWojcickiを失いました。私は17年前、DoubleClick買収の立役者だったSusanに出会うという幸運に恵まれました。彼女の遺産は、彼女が関わったすべてのもの、@googleと@youtubeに生き続けています。私は彼女の友情と指導に永遠に感謝しています。彼女がいなくなると本当に寂しくなります。彼女の家族と愛する人たちに心からお悔やみ申し上げます。

https://x.com/nealmohan/status/1822148626623140339

知らないままで文句を言うのは、あまり良い手段ではないと感じます。

もしYouTubeへ怒りを向けることがあるのならば、そのエネルギーを情報収集へと向けてみるのをご一考なされてみるのはいかがでしょうか。

受動的に情報を鵜呑みにして感情を揺さぶられるのは、余り格好がつきません。能動的に情報を集め、理解した上で批判や分析をするのが良いでしょう。

まずは丁寧にYouTubeについて調べ、一次情報に忠実に情報を集めてから、YouTubeを批判したり分析することで、真に建設的な議論や、その果ての結論を得ることが叶うのではないでしょうか。

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