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【夫婦ネタのタネ】ワインを君と(仮)
ごきげんよう、りどもあ。です。
「マリアージュ」いい言葉です。
今日はいつか食べたいと思っていた、Cheese on the tableさんのこだわりチーズをいただきます♪
相方が早く帰ってきてくれますように!
ワインを君と(仮)
◯登場人物◯
妻
夫
新入社員
起
ワインはわたしを正直にする。一緒に飲んでいてお酒がおいしいひとと結婚したい。そんな風にいつからか思っていて、念願かなって笑い上戸の彼と結婚した。
承
妻も夫も働いている。結婚して5年が過ぎた。だんだんとお互いの間に薄い膜のようなものを感じる。嫌いになったわけではないが、ぼんやりと輪郭がおぼろげになってきた。来週は結婚記念日、ささやかだがワインでお祝いする約束をするが夫はさほど興味がなさそうだった。
転
職場に無口な青年が新入社員として入ってきた。遅咲きの上司だが、大切に育てている。ある日、仕事が遅くなり残業したオフィスで、打ち上げも兼ねた飲み会を開いた。妻のアイデアでイベントが成功したが、それは上司の手柄となり誰も知らない。
新入社員「ふたりだけで、打ち上げしましょう」
その会の途中、不意に抱き締められキスされる。
結
動転した彼女はあわてて荷物をつかみ会社を飛び出す。高鳴る胸、一瞬このまま彼とー…という思いがよぎって小さく笑う。そんなことあるわけないじゃない。生涯愛し抜くと決めた夫の顔を思い浮かべて指輪をなでる。
家に帰ろう。そして、ワインでこのマリアージュをお祝いしよう。
人間はどんどん鈍感になる。
当たり前に慣れる、無関心かのようにすらなってしまう。
明日死ぬなら今日の全てが輝いて見えるはず。
りどもあ。